仙丈ヶ岳 〜南アルプスの女王 12年ぶりに拝謁〜
山梨県
長野県
Tomi-Ton
その他1人 
体力度について
- GPS
- 08:20
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,184m
- 下り
- 1,182m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 8:21
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
6時発の南アルプス林道バスに乗車 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・登り 藪沢大滝頭経由 下り：藪沢コース ・藪沢大滝経由のコースはよく整備され、歩く人も多い 小仙丈からの下りに若干の岩場あり ・藪沢コースは沢沿いになると崩壊地のトラバース区間あり 足元はザレていて滑りやすいので注意 ≪危険動物情報≫ ヤマビル：遭遇せず ヘビ：遭遇せず クマ：遭遇しなかったが棲息している山域 |
| その他周辺情報 | ≪温泉≫ 仙流荘の日帰り入浴を利用 伊那市民￥６００ 伊那市民以外￥８００ |
| 予約できる山小屋 |
|
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感想
南アルプスの女王仙丈ケ岳
まだ登山初心者だった頃の2013年、初めての南アルプス・初めての山小屋泊で訪れた思い出深い山。
あれから12年、久しぶりに女王陛下に拝謁してきました。
始発バスに間に合うように5時半過ぎに戸台パークへ到着。
夏山シーズンではあるものの、程よい混み具合で4台目のバスで北沢峠へ。
7時前に北沢峠に到着。
朝から炎暑の名古屋とは違い、ひんやりした空気が心地よい。
スタート時点で標高2000mを超え、森はオオシラビソなどの針葉樹の森。
よく歩かれている登山道、吹き抜ける風もさわやかでテンポよく登っていく。
高度を上げていくと、栗沢山や鋸岳がだんだんと姿を現してくる。
森の上部に青空が垣間見えるようになると森林限界が近くなる。
小仙丈ケ岳手前で森林限界を超えて、周りはハイマツに。
振り返ると青空の下にそびえたつ白亜の貴公子 甲斐駒ヶ岳。
鋸岳越しに八ヶ岳も見えてくる。
東には鳳凰三山、富士山、北岳・間ノ岳から連なる南アルプス連峰がずらり。
大パノラマの中を歩く贅沢な登山コースが山頂まで続く…。
小仙丈ケ岳到着時点が視界が一番クリアで、中央アルプス〜北アルプス〜八ヶ岳〜富士山〜南アルプス全山の大パノラマ。
山頂方向に目を向けると、小仙丈カールが美しく広がる。
ここからはこんな大パノラマが楽しめたんだ…
曇りがちで展望に恵まれなかった12年前に見られなかった展望に感動しました。
森林限界を過ぎてからの岩稜歩きで足が疲れてしまった相棒は
仙丈小屋へ向かって休憩することになり、一旦別行動に
小仙丈カールの脇の最後の登りを頑張ると仙丈ケ岳山頂が姿を現す。
雷鳥や高山植物を探しながら山頂までのラストスパート。
北沢峠を経って4時間半、12年ぶりに南アルプス女王に拝謁が叶いました。
正午に近くなって周囲の高山には雲がかかりはじめましたが、360度の大パノラマ。
12年前は大仙丈ケ岳に足を延ばしたものだったが、相棒を待たせているので今日は眺めるだけにして下山開始。
山頂近くの高山植物もチングルマは綿毛、イワギキョウは終わりかけで7月だというのに山は秋の気配でした。
少し下ると藪沢カールに位置する仙丈小屋。
12年前、初めての山小屋泊でお世話になった思い出深い小屋。
テラスから暮れゆく甲斐駒ヶ岳、夜は満点の星空をみて感動したっけ…
相棒と合流して藪沢コース経由で下山開始
連日の猛暑で仙丈小屋の水場は枯れていたものの、馬の背ヒュッテ横で仙丈ケ岳の天然水をハイドレーション一杯に補給して藪沢に沿って下っていく。
藪沢コースは崩壊地を横切る区間もあり、足場はザレて滑りやすい
沢への滑落に注意しながら足場を慎重に確認しながらの行程となった。
藪沢を離れて樹林帯に戻ると少しホッとできるけれども
大平山荘まで地味に長いので疲れた足には辛い区間。
大平山荘から北沢峠への登り返しもなかなかに辛いものの
楽しかった山行もフィナーレとなるのでちょっと切ない気持ち。
3時間半かけて無事に北沢峠に戻り、バスに揺られて戸台パークへ戻りました。
12年前と比べて…
ほぼ1年ぶりの登山でしたが、脚力はそれほど落ちておらず、まずまずのペースで歩けた
12年前は8月でも藪沢カールには残雪があり、高山植物も咲き乱れていた。
今回は7月なのに残雪は無し。チングルマも全て綿毛に。高山植物もまばらで秋の花がほとんど。
地球温暖化の影響はここ南アルプスにも確実に及んでいることを実感。
晴れていれば小仙丈から先は大パノラマの縦走が楽しめる。
また女王陛下に拝謁が叶う時、この山はどんな風に変わっているだろう…
そんなことを考えながら、夕映えの仙丈ケ岳を眺め、灼熱の名古屋に戻りました。
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