紅葉終盤の高水三山
- GPS
- 04:28
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 747m
- 下り
- 735m
コースタイム
1035急登前のベンチ-1042岩茸石山(昼食)1123-1201惣岳山-1242沢井分岐-1313御嶽駅
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整然としたコースで危険箇所はありません。 軍畑駅前の食料品店は午前7時開店です。 おにぎり、茶、ビールなどの調達が可能です。 |
写真
感想
42年ぶりに高水三山を歩いた。あの時が青梅線に乗った最初だったと思う。軍畑の駅で電車を降りたのは、それ以来になる。
磁気カード対応の改札機が1台しかない出口は大渋滞。駅員さんが「切符の方はこちらで〜す」とメガホンで呼びかけていた。
企業の催事だろうか。こじんまりとした駅前広場に受付机が置かれ、参加賞と思しき熨斗つきの箱が積み上げられていた。
私たちはサポーティングタイツを着用。このブランドを身につけるのは男として抵抗感があったが、ジョギングにも重宝している。
好天に恵まれ、すでに最終盤ながら紅葉も美しい。膝の保護と防寒を兼ねた文明の利器を装備して、勇躍、懐かしいコースへ。
青梅線の踏切を渡って舗装路を下っていく途中に、ぽつんと理髪店がある。駅前の食料品店のほか、気づいた店はなかった。
車道沿いに10分ほど歩き、平溝橋の手前を左に折れる。晩秋なのでハヤの姿はなかったが、美しいイロハモミジを楽しめた。
紅葉の中、ユズの実の薄黄色が控えめにコントラストを描く。「本柚子の木です」と木札をかけた家、縁側で販売している家も。
高源寺の堂を右手に眺めながら進むと、砂防ダムが現れ、あっという間に山道に入る。うーん、42年前の記憶はほとんどない。
杉木立の下をジグザグに20分ほど登ると、あっけないほど早く6合目に着いた。その近くに茶屋風のベンチが3つ並んでいる。
「これから大変そう」と同行者。すると、ベンチにいた山慣れた風の男性が「ここまでが大変で、この先はお散歩コースよ」と。
たしかに、高水山までピクニック気分で歩けた。落葉の多さだけが残念で、「紅葉も終わりか」と思ったが、それも杞憂だった。
常福院の境内はイチョウとホウの葉が絨毯のように覆っている。その一画から南の明るい尾根に上がると、ブナの幹が眩しい。
山頂に向かって左後方に広がるのは吉野梅郷か。右の樹間に奥武蔵の山々が見え隠れし、頭上のモミジの赤が青空に映える。
軍畑駅から1時間25分。高水山頂のベンチで、北を背に記念写真を撮る。南西側は木々に覆われ、大岳山を望むことはできない。
食事は岩茸石山でと決めているので、早々に立ち上がる。山頂からの急な下り坂は長く続かず、平坦で広い尾根歩きになる。
高速新線を疾走するICEのようにトレイルランナーが迫り、対向者を除けて跳び去る。こちらはさしずめ鈍行列車RBのようだ。
やがて尾根の右側にベンチが点在する。奥武蔵にカメラを構える人、見詰める人……。10mほど先の巻き道を左に分けると急登だ。
「急登10分」とガイドブックには書いてあったが、正味は5分ほど。広い山頂部を北西にたどると、岩茸石山の道標が見えてくる。
その上部に直径1cm強の丸い穴。すぐ下に「↑棒ノ折山のぞいてみよう!」と。目を当てると、円の中央に棒ノ折山が聳える。
ベンチの1つに腰かけ、即席豚汁をつくる。例の山慣れた風の男性が登ってきて、「雲取山も見えるよ、あれ」と教えてくれた。
山頂から北側半分の眺めは申し分ない。遠くは、雲取山や酉谷山。近くには、近く登りたい本仁田山や川苔山、棒ノ折山なども。
40分ほど休憩しているうちに、青梅線で向かいに座っていた山ガールたちも続々と登ってきた。山系を写真に収め、場所を譲る。
ここから先の眺望は期待薄なので奥秩父方向を眺めようとしたが、木々に阻まれて叶わなかった。諦めて、急な坂を下った。
やはり休憩の間に体は相当冷えてしまった。やっとポカポカとしたのは、惣岳山の北側に位置する急登に差しかかってからだ。
ガイドブックには所要5分と書かれていたが、もう少し時間がかかった。岩場をよじ登ると、薄暗い樹間に青渭神社がある。
この境内で同行者はジャケットを脱ぎ、寒がりの私はそのままに。7分ほどで窪井の水に至ったが、お世話にならずに済んだ。
ここからは御嶽駅まで、ただ下る。正午を回ったばかりだが、尾根の樹間を歩いていると夏の夕方近くのような錯覚に陥る。
酒飲み同士ならば途中の分岐を沢井の方向に折れて利き酒の趣向だろうが、前夜に深酒をしたこともあり、この日は自重。
御嶽駅で「名物の胡桃餅」を買う。2パック4個で400円。カード全盛時代、1日に使った現金はこれだけで、42年前と隔世の感に浸る。
こんにちはRheingoldさん。
私も先週同じコースを歩きました。
Rheingoldさんの写真や記録はとても詳しく書いてあるので昨日のことのように思い出しました
軍畑駅では食料が調達出来て、道中の柚子も購入可能なんですね。リサーチ不足でした
42年ぶりということで、駅周辺はいろいろ変わってしまったかもしれませんが
岩茸石山からの眺望の良さはそのままなのでしょうね!
先週あの穴から棒ノ折山を覗いて向こうに行きたくなり、21日に行ってきました。
(レコは間もなくUPする予定です)
紅葉の写真がとても綺麗に撮れていて素敵です。
この日はハイキング日和でしたね
pippiさん、
コメントありがとうございます。
お察しの通りです。
岩茸石山からの眺望は記憶を呼び覚ましてくれる素晴らしさでした。
開発が進む東京近郊ですが、この山頂から北は遮蔽物がありません。
かつて(昔とは書きません)の自然を今も味わえる所以でしょうか。
あの日、実はコンパスが見つからず、山座同定に不安がありました。
そこに現れた救世主が、例の穴。棒ノ折山にいざなってくれました。
pippiさんのレコを拝見しました。季節感が溢れていて楽しくなります。
それから、お弁当がとてもおいしそうです。充実した山頂餐ですね。
件のコンパスは、遠視の進行も勘案してルーペ付きに新調しました。
今週末は、まだ間に合う紅葉を探しに房総半島に行こうと思います。
なるべく早めにアップします。
それでは。
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