地倉沼 - 鏡像の迷宮!?
- GPS
- 02:30
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 358m
- 下り
- 351m
コースタイム
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 2:29
天候 | 曇り/一時晴れ ※車に乗って20分後に豪雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
津和野を過ぎて坂を下りきる辺り、JR山口線『青野山駅』入口を右折。 川を渡った所で左折した後、踏切を渡って道なりに進むと林道へ。 上記を右(青野山駅)方向へ進むとすぐに2〜3台分の駐車スペース有。 ※ただし、地域住民の邪魔になるかもしれないので、駐車の際は確認を。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストなし ・林道は石がゴロゴロ、石車に乗らないよう注意。 ・『地倉沼』の木道と『千倉大権現』の参道は苔で滑りやすいので注意。 ・マムシにも充分な注意が必要。 ※特に秋は攻撃性が高くなるので要注意。 ・イノシシ、クマにも注意。 |
その他周辺情報 | 立寄り入浴は、津和野市街地の『道の駅 津和野温泉なごみの里』 大人610円(R3.5.31現在) http://www.nagomi-nosato.com/ 山口市方面なら国道9号沿いの『道の駅 願成就温泉』 大人520円(R3.5.31現在) https://www.ganjojuonsen.com/ その他、津和野市街地の旅館等で立寄り利用が可能のもよう。 入浴料金は、各自で都度確認してください。 |
写真
感想
以前何かの記事を見て気になっていた島根県津和野町の『地倉沼(ちくらぬま)』
日々の雑多な情報の中に埋もれて、その存在を長く忘れてしまっていた。
が、昨日、pisco1951さんのレコを見て思い出した。
「ち...ち、くら...ちくら...ぬま?」
「ちくら...くら...ぬま?」
「ちくらぬま!?」
「地倉沼っ!!」
そうだ、地倉沼!
明日行くぞっ!!!!
で、今朝。
天気予報は「曇り/雨」ということだったが、僅かながらも青空が見える。
山口市の自宅を09:00に出発。
国道9号を津和野、益田方面へとひた走る。
ネズミ捕りの多い路線、慌てず急がず安全運転で走る。
対向車線側ではこれから取締だろうか、設置作業に勤しむ警察官たち。
津和野への玄関口、朱色の大鳥居を過ぎて『青野山トンネル』を通過したら、まもなくJR山口線『青野山駅』への入口。
目立たない案内標識を認め、細い横道へと右折。
橋を渡り、左へ曲がる。
右方へ進めばすぐに駐車余地があるが、今回は車で行ける所まで林道を進んでみようと思った。
で、踏切を渡って森へと入っていくが、徒歩の場合は、踏切手前で左へ降りる細い道&案内標識がある。
その先にはすぐに小さな鳥居があって、道からでも目立つので良い目印になっている。
で、泥濘と石&岩にハンドルを取られそうになりながら、慎重に林道を進むこと約7分。
林道が分岐している場所があった。
地図を確認すると、直進する道は『地倉沼』とは違う方向へ続いており、行き止まり。
左へ大きくカーブして上って行く道が正解のようだ。
しかし、そこから見る林道は勾配が急で岩もゴロゴロしている様子。
この分岐に駐車して、ここから徒歩へ切り替える。
この辺はブヨ(ブト・ブユ)が多くて困った。
いきなり咬みついてくることはないが、ひっきりなしに10匹くらいが身体の周りをぶんぶんやられるので、鬱陶しいことこの上ない。
堪りかねて、ハッカ油を薄めたものをスプレーしてやった。
ブヨには市販の虫除けは効かず、ハッカ油が効くというが、さすが。
ほとんどが退散してくれた。
しかし、汗に流れてしまうとすぐに寄ってくるため、繰り返しスプレーする必要がある。
そのうち、下の集落から徒歩で登る自然歩道と合流し、そして分岐する。
ここで自然歩道に入り登ることにした。
気温は25度程度、湿度は高くムシムシする。
標高差はそんなにないハズだが、体力を削ぎ落とされていく感じがする。
林道と自然歩道が交差し、そしてそのうち、林道へ再び合流する。
地倉沼まで1kmという看板があったが、この1kmは長く感じた。
ようやく『地倉沼』へ到着。
とりあえず、沼の畔へと降りる径へ進み、反時計回りに歩く。
風はほとんどなく、時折水面が僅かにさざめく程度だが、枯葉の類が多く浮いている。
「こりゃ期待できないかもな」と、万が一の結果の時のショックを和らげようと自己防衛反応が出る。
しばらく歩いたところで対岸に目をやると水面から多くの木が生えている。
いや、普段は地面があって、そこに根を下ろしているのだろうが、雨が続いて水位が上がった今は水の中から生えているように見える。
そして、遠くからでも鏡像を創りだしていることがわかる。
気分が高揚する。
ぐるっと回って対岸へと辿り着いた。
眼の前に広がる、想像以上に鏡の世界。
一体どこに水面があるのだろうか。
あの木はどこから伸びてるんだろう。
頭は混乱寸前。
枯葉も浮かんでいるのは西側に集中しているようで、核心の部分ではほとんど浮かんでいなかった。
おそらく、弱く吹いてる風のおかげなんだろう。
鏡像の世界に迷い込みそうになりながら歩みを進めていくと、木の枝に少し茶色がかった白い物がぶら下がっていることに気付いた。
あ、モリアオガエルの卵だ!
時期を過ぎたかと思ってたけど、残ってた。
その後、沼の南岸に伸びる林道を進み、『千倉大権現』へ参拝。
ここまでの自然歩道や林道はあまり整備されてないが、この参道だけはしっかり整備されている。
きっと、直地集落の方々が大切にお祀りしているんだろうな。
すごいなぁ、こんな素晴らしいところがあったなんて。
紅葉の時期にここまで水が溜まることはないかもしれないけど、もし溜まってたら、紅葉の鮮やかさも2倍なんだろうなぁ。
その素晴らしさのせいか、予想以上に滞在していたことに気付き、秋の景色を想像しながら下山を開始。
下りは階段のない林道を通って下りることに。
標高で半分ほど降りた辺りから風が出てきた。
む、嫌な予感。
で、空が見える場所になり、正面に『青野山』が見えた。
山の傍には輪郭がくっきり判るような、コントラストの高い灰色の雲。
よく聴けば、遠く雷鳴を伴っている。
こりゃ、ぱらぱらと可愛く降る雨じゃないぞ(汗
車まであと10分程度か。
レインウェアはあるが、この段階でザックを降ろして着るのはタイムパフォーマンスが悪い。
このまま行こう。
が、林道には石がごろごろしている。
慌てず急がず、それでいて早く車に到着するよう歩く。
無事に車に到着。
まだ雨は降っていない。
雷鳴はさっきより大きく聞こえるように思う。
取り急ぎ、荷物を投げ込んで発進。
泥濘にタイヤを僅かに取られ、あらぬ方向へと挙動する数cmに冷や汗をかきながら川沿いの林道を走る。
走るといっても、時速10km程度だろうけど。
林道も舗装路へと変わり、直地(ただち)集落へ戻ったら、シューズを履き替え、汗を拭いてさっぱり。
山口市へ向け、国道9号をひた走る。
で、その5分後。
津和野を過ぎた辺りからフロントガラスにポツポツと雨粒。
(ΦωΦ)ふふふ
やっぱり晴れ男、濡れない男なんだなぁ(´▽`)
などと呑気なことを考えていたら、前方の景色の輪郭が曖昧になった。
あれ?
「どざぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
わーっ!
土砂降りの雨!!!!!!
ワイパー最速にしても追いつかなーい!
時間雨量20〜30mmはあるんではないでしょうか。
危なかったー(゜Д゜;)
鏡像の迷宮に入り込んでいたら、きっと車に乗る前にずぶ濡れだった。
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