クングスレーデン(Kungsleden)5日間縦走 (Abisko〜Vistass〜Nikkaluokuta)
- GPS
- 101:15
- 距離
- 90.2km
- 登り
- 1,020m
- 下り
- 1,104m
コースタイム
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:36
- 山行
- 9:08
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:08
- 山行
- 10:17
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:17
- 山行
- 9:21
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:21
- 山行
- 10:13
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:13
天候 | 1日目:曇り 時々晴れ 2日目:雨 3日目:晴れ 時々曇り 4日目:快晴 5日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
前泊地(隣の国ノルウェーのNarvik)からバスで1.5h ゴールはNIkkaluokuta。 Kirunaまでバスで1h |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
ザック
地図(地形図)
|
---|
感想
2016/7/17(1日目) Abisko to Abiskojaure 16km
さあ、Kungsledenトレックのスタート。出発前に駅北側のセンター(STF Turiststation Abisko)に行ってみた。特に危険のあるルート情報もなさそう。再び国道E10を渡り、スタートである。前日までの雨は止み、ところどころ晴れ間も。これは幸先良いよね。
スタート直後から、すれ違う皆に「ヘイ!」と挑発される。時に「ヘイ!ヘイ!」である。どうもこちらの挨拶のようだ。可愛い北欧ガール達がオレを挑発してくる感を否めないが悪い気もしないので「ヘイヘイ!」と挨拶を返す。
スタート時のザック重量16kgが肩に刺さる。いつもの夏テン泊装備よりもご飯、酒の量が多いから、ほぼ冬山装備重量になってしまった。歩くにつれてどんどん軽くなるはずだから(実際最後は13kg)頑張ろう。初日は高低差も無く、距離も短めだったのでさほど疲れず。ただ、前日までの雨で水たまり、ぬかるみが多くて最低限避けて歩くのに気を使う。山小屋Abiskojaureに到着。お金を払ってテン場に幕営。水もトイレ(ボットン)も使ってよいとのこと、サウナも入ってよいよと言われたが、こちらの入り方もわからず、まぁいいかと入るのはパス。
2016/7/18(2日目) Abiskojaure to Alesjaure 21km
夜中(といっても白夜で明るいけど)から雨が降り始めた。朝ごはんを食べて雨が止むのを待ってテントを畳む。今日は残念ながら雨歩きの模様。今日は氷河湖ぞいに南下する予定。まずはコルを超える急登。ソコソコのペースで上がっていくが、意外と地元民に抜かれていく。コルを超えて一息。幾多の湿地帯を超えていく。とにかく全ての規模が大きい。Alesjaureまであと6kmあたりで湖を行くボート乗り場に到着。時間を見るとあと30分ほどのようだ。天気も良くないし、雨の中歩いたご褒美としてここでボートに乗ることにした(350SEK/人)。
Alesjaureについて幕営。昨日と同様にサウナも入ってよいとのこと。冷えた体を温めたかったし、入り方を詳しく聞いてみた。前室には沸騰させた釜と湖の冷たいバケツがあるから、My桶に好きな割合で混ぜて使えと。サウナ部屋で汗をかいたら、自分の好きな温度の水を作って汗を流すらしい。思いのほか、さっぱりできました。サウナは男性タイム、女性タイム、混浴タイムがあるので適切な時間にお楽しみください。
2016/7/19(3日目) Alesjaure to Vistasstugan 17km
Kungsledenのメインはこのまま南に向かうコースだが、今回はここから東に行きVistassVaggi谷を下るコースをとることにした。こちらの方が20kmほど短いから1日短い行程で歩ける。話を聞くと、このVistassコースは蚊の多い森や湿地帯を超えるのでちょっと不人気(だけど景色はいいよ!)ということで若干悩みはするが、帰りの予定があるので予定通りVistass経由とする。サーミ人の集落を超える。昔は伝統的な石と木の皮の小屋だったようだが、今は現代的なスェーデンハウスにお住いの方が多いようだ。分水嶺を越え、フィヨルドの険しい谷が始まる。見る限り谷が続いているが、これを3日かけて下っていくのだ。氷の力はすざましいなと実感出来る垂直の険しい壁が続く。天気は良くなったり悪くなったり。靴を脱いでの渡渉も増えてくる。事前にネットで情報があったのでカカトのあるサンダル持参である(クロックス)が、あまりの水の冷たさに絶叫。ついつい脱ぎたくない気分に。
この日の午後から森を抜けるコースとなり、蚊が増えてくる。蒸し暑く風もなくなり、だいぶ疲れた。もう限界、という頃にVistasstuganが見えてくる。もう少し先まで歩くつもりだったが、ここで幕営と決めた。この小屋の管理人に蚊よけの塗り薬を売ってもらい、明日の森超えに備える。
2016/7/20(4日目)Vistasstugan to Biernamoski 17km
朝から晴天。真っ青な空に氷河をたたえた鋭い山が映える。これだこれを歩きに来たのだ。少しづつフィヨルドの谷は広く、大きくなっていく。森、湿地帯、高台、何度も超えながら谷を下る。ひたすらため息。途中、やったらとんがった山を発見。まるでマッターホルンのよう。地図で調べると”ピラミッディー”という名だった。今日のテン場は決めてなく、18時くらいをめどに良い場所があったら幕営の予定。17時過ぎにフラット、水場、景色、三拍子そろった良い場所を発見し、ここで幕営。ちなみに、この直後にはいいところはなかったけど、全般的にここはテント1張りのナイスポイントは多いので、慌てず歩くべし。
幕営完了してのんびりしていると、前日テン場で一緒だったカップルが通る。「ナイスビューポイントをゲットしたな。ええやんここ。」と言われてニコニコ。
ところで昨日小屋で買った蚊よけUS622の効果が発揮されたのか、蚊に悩まされることはなかった。
2016/7/21(5日目) Biernamoski to Nikkaluokta 21km
今日は、ゴールのNikkaluokutaまで歩くとすると21km, 無理せず途中どこかでテン泊予定である。今日も好天が続き、前半の雨模様はなんだったのかと笑う。谷はだいぶ広くなり、草原と湿地帯の河川敷が続く。昨日効いたと思った蚊よけは今日はイマイチで、昼ごはんの時にも蚊取り線香を焚く。途中、ボート送迎ポイントが現れたが携帯が圏外で連絡できず。すれ違った地元民に電話が通じるか聞いてみたが、絶対圏外とのこと。このボートどうやって呼べばいいのか。せっかくだし、怪我も何もしていないから歩いていくことにする。昼過ぎにNikkaまで7kmという看板を見て驚愕、ずいぶんいいペースで歩いてきたようだ。あえて途中でテン泊するか、Nikkaでテン泊するか悩むところだが、意外といいテン場もなく歩き通すことにした。
夕方、一番長い21kmを歩き通してのゴール。怪我も靴擦れもなく元気にゴール。一本ストックを折ってしまったが。
とにかくビールが飲みたかったが、3分10SEKでシャワーが浴びられるらしい。さっくりシャワーを浴び(石鹸も何もないので流すだけ)、乾杯のビールとトナカイのステーキ。生き返る。
2016/7/22(6日目) Nikkaluokuta #kungsleden 0km
予定ではこの日の朝にNikkaに着く予定でしたが、前日到着しているのでのんびり。ぽつぽつとゴールしてくる人たち(ヨレヨレしている)と今から出発する人たち(しゃっきりしている)を眺めながら過ごす。11時のバスに乗ってKirunaに戻りました。
おしまい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する