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2014年04月29日 10:32未分類全体に公開

北岳小屋の元管理人Fさんへの手紙

拝啓 梅雨の季節に入りましたが、所によっては空梅雨ではないかと思うほど少雨で農作物に影響がなければと心配される地方もあるようですが、甲府の方はいかがでしょうか。先日は本当に久しぶりに、突然の電話をしてしまい失礼を致しました。
思い起こせば、私が最初に北岳小屋にお世話になったのは40年以上も前の昭和35年7月9日の午後7時45分にバテバテで到着した時でした。梅雨明けも間近の7月6日早朝4時に韮崎駅に下車した登山者は、私と他に1人でした。行く先は同じ単独行同士でパーティを組むことになり(私がテントを持っていた事も有りましたが)・・・。
韮崎駅より歩きだし、「穴山橋」・「平川峠」と順調に歩を進めましたが、どうした事か、ルートを「荒倉山」へ取ってしまい、とんでもないロスタイム(荒倉山まで7時間のアルバイト)・・・・・当時このルートがあったかどうか不明・・・・・。予定は、初日鳳凰小屋まででしたが御座石での幕営となりました。翌日は少し楽をして鳳凰小屋にて幕営、三日目の英気を養いました。翌日は雲行きが怪しくなり、「賽ノ河原」を過ぎるあたりから、梅雨末期の土砂降りに加え、「白鳳峠」付近では、前年までの台風に依る倒木群に行く手を阻まれて悪戦苦闘で「広河原小屋」にたどり着きました。小屋は丁度小屋開き初日でもあり、小屋番さんの好意に甘えて泊めていただきました。この小屋番さん(お名前は忘却)と3人で大宴会でした。この小屋も床の下が川床状態でしたが、翌年流失したとのことでした。
翌日は、前夜のお天気祭りが功を奏して梅雨が明け大快晴で、前夜のアルコールを汗とともに飛ばすのにもってこいでした。あまりの天気の良さと、はじめて見るバットレスの魅力に誘われて岩稜に突入、途中から進退極りエスケープし、這い松を泳ぎ回り、「白根御池」から6時間半も掛け「小太郎の肩」に上げました。夕闇が迫る北岳山頂は夕闇がせまり、夕焼けだけがぼんやりと思い出されます。初訪問は正に疲労困憊となりました。翌朝、貴方に貴重な食料の中から胡瓜3本頂戴し「塩見岳
」まで頑張る事が出来ました。しかし、実は、ザックの中の食材は、アルファ米と醤油しか残っていませんでしたので、2人で胡瓜3本に塩を付け、18時半は正にシャリバテで塩見岳の山頂到着でした。
その日は、「三伏小屋」迄の予定でしたが、懐中電灯の乏しい光では鉈目が見えずらく、20時20分、権右エ門山を巻く水場で幕営としました。半煮えのアルファ米に醤油をかけたのみの最後の晩餐でした。
翌朝は、空腹をかかえて三伏小屋まで、朝っぱらから蜃気楼をみながら歩き、小屋の親父さんに開口一番朝飯を所望しました。おかずの「サンマの開き缶詰」は、生気を取り戻すに充分でした。
以来、我が家には、この品が常備食となっています。
翌、昭和36年8月6日は、職場の仲間5人で、池山御池経由の山行で2日目でお伺いし幕営させていただき、翌日白根三山を縦走し、大門沢から奈良田へ下山しました。
翌年の昭和37年夏には、南アルプス南部縦走で、身延(新倉)より入山し、荒川三山・赤石岳・聖岳・茶臼岳を歩き畑薙山から下山し、大吊橋上からの渓谷美に大満足の一週間でした。
翌年は遠征が出来ず、近場の西丹沢の沢遊びで我慢しました。
そして、翌、昭和39年8月に、貴小屋でのお手伝い(遊ばせて貰った)は、生涯忘れられない思い出となりました。
一つは、大入り満員で、小屋関係者3人が外でシぶ厚いシートを被り、雷雨の一夜を過ごした事。(稲光を上から見る貴重な体験)二つには、キタダケソウの法被(ハッピ)を作ってきた常連さん(たしか、白旗史郎さんだと思いますが)達と一緒に雪渓遊びで大汗をかき、着下しの法被のキタダケソウの模様が背中にくっきり写り(刺青のように)大笑いしましたこと等、このままずぅーと山に残っていたいと思った事でした。翌40年の5月には、鳳凰三山で、吹雪に逢い山の厳しさを体験させられました。
同年8月には、総勢9名で、南北縦走を行い、増々南アルプスにのめり込む筈でした。
翌41年に、中央アルプスの駒ケ岳・宝剣岳(※ロープウェーが開通する前)登山は、東京の職場を退く最後の山行となり、7年間の青春時代との別れでもありました。       つづく
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