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2021年05月23日 23:19未分類全体に公開

親子連れの方、遭難は隣り合わせです。

こんにちは。daijiroh です。


先日、山梨県の鬼ヶ島(岩殿山)に母親と登山中に遭遇した、遭難未遂について報告します。
正直掲載すべきか考えましたが、事案は親子登山であれば起こりうる可能性が高い
内容であると考えましたので、掲載する事と致しました。


私達(私と母)の登山ルート
大月駅裏コインパーキング→岩殿ルート(※現在山頂まで行けません。)→岩殿山
→浅利ルート→稚児落とし→浅利→大月駅裏コインパーキング

※岩殿ルートが閉鎖されているとは知らず(入口にバリケードが確認できなかった。)
登山開始、洞窟(七社権現)手前で山頂方面にバリケードあり。
洞窟に行く手前に山頂方面に踏み跡があったため、そこから直登してしまいました。(反省)
山頂まで上がれましたが、途中急登でザレてて危ないのでやめた方が良いです。

無事に登頂後、お昼には早いので稚児落としを目指して浅利ルートに入ります。
稚児落とし手前(稚児落とし分岐手前)から稚児落としの断崖が見える所で、
親子連れの方が写真を撮っていました。
よく見ると稚児落としの上でポーズを決めている方がいらっしゃったので、同じ家族の
方がいるんだなと思いました。

私達が、撮影ポイントに到着と共に、お母さんと一緒にいたお子さんが先に稚児落としの
もう一人の方のところへ走っていきました。

その後、私達が稚児落としに到着すると、走っていったお子さんが来ていないと慌てていました。
ここで初めて判ったのが、「母・子・子」の3人で登山に来ていたこと、
お兄さんが先に稚児落としに行って、お母さんと弟さんが手前で写真を撮っていたようでした。

声をかけるべきか悩んでいるうちに、お母さんとお兄さんは分岐点まで
戻っていってしまったので、そのまま下山しようと稚児落としを後にしました。

しかし、現在の時間(2時過ぎ)や場所を考慮すると放って置けないと思い、私の母親とザックをデポして
稚児落としまで戻りました。いらっしゃらなかったので、さらに分岐点まで戻るとお母さんが
警察か消防に遭難連絡中でした。


電話が終わったらお手伝いの申し入れをしようと待ちます。


おさらいすると
・稚児落とし手前の撮影ポイントから稚児落としまで5〜10分くらいの距離で見失った。
・稚児落とし直上に向かう途中にトズラ峠方面の分岐がある。
・稚児落とし直上にお兄さんがいて、転落すれば気づく可能性が大
・稚児落とし直上までの間に危険箇所はなし。

この事から、トズラ峠方面に行ってしまった可能性が濃厚です。
お母さんの電話が終わったら、お母さんとお兄さんは、分岐点で待っていてもらい、
私がトズラ峠に捜索に行こうと考えていました。

しばらく待っていると遠くから声が聞こえてきます。
弟さん。トズラ峠方面から戻ってきました。(よかったー)
ここまで、遭難騒ぎから約30分位

お母さんが電話中に戻ってきたので、発見の旨を警察か消防に電話中です。

もう大丈夫そうでしたので、このまま後にして、私の母親とザックのデポ地まで戻り、
下山しました。




これ、実はとてもゾッとする話です。これからタラレバを書きます。


・分岐に気づかず猪突猛進→お兄さんはもっと先にいると思ったらもっと奥まで入り込み
気がついたときには、どうしてよいか分からなくなる。

・行方不明の際、母親とお兄さん(またはどちらか)が分岐点にいなかったら、弟さんが
間違いに気づいて分岐点に戻って来たとき、もうどちらに行ったら良いか分からなくなる。

今回のラッキーポイントは、間違いなく分岐点に留まった事かもしれません。

山行中に子供が先行して、親がしばらく後から登ってくる、降りてくるのをよく見ます。
遭難はとても些細なことから始まります。
親から見れば、子供はとても元気です。元気が有り余って速く登りたい場合が多いかも
しれません。

でも、ダメです。子供はご夫婦で来た場合は、親の間にする。
親一人の場合は親が前で、一番後ろに一番年上のお子さん。間に年下の子。
親より前に出ない。出させないバリケードの役目です。

危険箇所は臨機応変に順番を変える必要があります。


親子の皆様。
平日仕事で、子供は学校で別々に生活しています。
登山では、折角の機会ですので子供が嫌がっても「常に一緒」にいましょう。


悲しいことになったら、もう立ち直れません。
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コメント

ぞっとしますね
掲載ありがとうございます。よくあるシチュエーションで我が家も子供が小さい時そうでした。もう着いてこなくなりましたが。
2021/5/24 1:11
RE: 親子連れの方、遭難は隣り合わせです。
同じようなことが自分の家族で起きたことがあります。

詳細は長くなるのでいつか機会があれば書きますが、家族4人(長女高2・次女中2)で八ヶ岳縦走中、つい先に行かせた子どもたちが分岐で道を間違え、たしか3時間近く行方不明状態(親から見て)になりました。幸い本人たちが気づいて来た道を戻り予定ルートに現れましたが、このときの思いはとても言葉では表現できません。

今回のお子さんがどのくらいの年齢か書かれていないのでわかりませんが、たとえ高校生で多少の経験はあっても(八ヶ岳は3回目、ただし当日のルートは初)、ご指摘のような危険があると痛感しました。
また、子どもでなくとも安易にパーティを分けてはいけない、ということも。
2021/5/24 13:10
RE: 親子連れの方、遭難は隣り合わせです。
momo1024さん
お返事有り難う御座います。

お子さんと八ヶ岳縦走スゴいですね〜☆
うちは、家の家族はそこまで山好きではないようで、年賀状の写真を山頂でとるなど何か理由付けをしないと着いてきてくれません。(中3と小6です。)

確かに道迷い(はぐれ)は、年齢は関係ないのかもしれませんね。

家の場合は、母が山好きなので地元山岳会に所属しています。
その為、先頭 母、間に子供二人と奥、私がしんがりとなって歩きます。

山頂までの間に、家族の喜怒哀楽が見れて家族に怒られるかもですが、それがとても楽しかったりします(笑)

悲しい想いでだけにならないようにしないとですね。
2021/5/25 21:06
RE: 親子連れの方、遭難は隣り合わせです。
daijirohさん、こんにちは。

子どもが遭難死するかなしい事故は、大抵パーティーが分断したことで起こってしまいますよね。
家族づれ登山者が増えましたが、制御のきかない年齢の複数子どもを、保護者ひとりでみるということ自体が難しいですね。子どもひとりに対して大人ひとりの目が本来必要なのだと思います。ひとり親家庭もあるでしょうが、祖父母や叔父叔母などを巻き込んでその体制を整えて楽しい登山にするのがベターなのでしょうね。
2021/5/24 13:35
RE: 親子連れの方、遭難は隣り合わせです。
minislopeさん
お返事有り難う御座います。

仰る通り、元気なお子さんは大人が頑張って聞こえは悪いですが制御してあげないとですね。

我が家の場合、私に似て運動系が苦手な子達なので、元気な子達と違い親にお付き合いで
登ってくれている感があり、パーティーに収まっててくれますが(苦笑)

私は一人が好き(ただ友達があまりいないだけ)ですが、家族で登ると感慨深いものが
あります。

前述ですが、子連れは常に一緒でないとですね☆
2021/5/25 21:17
RE: 親子連れの方、遭難は隣り合わせです。
smiyabeさん
お返事有り難う御座います。

私も二人子供がいますが、上の娘(中3)は、相当おだてないと⁉️ついてきて
くれなくなってきました(涙)

分岐の多い山ほど起こりそうです。自分自身も教訓として気を付けないといけないなと
思いました。
2021/5/25 20:51
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