先日、落石事故での賠償責任および保険についてのご案内をさせていただきましたが、今回槍ヶ岳山荘付近で落石事故に遭いそうな経験をしました。
一ノ沢登山口から常念乗越経由で初日は好天に恵まれ槍穂高を眺めながら大天荘泊。
2日目も表銀座を左に常念、右に槍を眺めながらの稜線歩きでしたが、昼前から視界が悪くなりヒュッテ大槍を過ぎてからは小雨交じりで視界も効かない状態に。
落石があったのは槍ヶ岳山荘まであと少しの場所。
ゴロゴロと音がして自分たちの方へ落ちてくるのは分かるのですが、視界が無いため落石自体が目前に来るまで見えない状態でした。前方を歩いていた同行者の一人は小さいものが2〜3当たり(ケガはありませんでした)、後方を歩いていた我々の方にはソフトボール大のものも複数あり、幸い当たらず助かりましたがあの大きさの石がかなりのスピードで落ちて来ていましたので打ち所が悪ければ・・・という状況だったと思います。
その後槍ヶ岳山荘での他のお客様との雑談の中で、「小屋の脇の立ち入り禁止場所に入っていった人が落石を落としていた」という情報を聞きました。
前回の損害賠償や保険の話で言えば、
その情報がもし本当であり落石事故でけがをさせた場合、
立ち入り禁止とされている場所に立ち入ったうえに起こした落石は恐らく「重過失」の範疇に入り損賠賠償責任が生じる可能性が高いと思われます。(「重過失」は保険では補償されません。)
また、頭にも当たりませんでしたがヘルメットを被っていなかったらもっと怖い思いをしたと思いますので、ヘルメットの重要性も再認識することができました。
被害者になることを考えると、損害賠償云々よりもまずは自分自身を守ることが大事ですね。
これからも夏山で大勢の登山者で賑わうと思いますが、本当に誰もが加害者にも被害者にもならないように気を付けましょう。
はじめまして。
大変興味があり書き込ませていただきました。
私は、落石で加害者になってしまった時の為に、と保険に加入しておりましたので。
スキースノボも危険を承知で??コントロールをミスして突っ込んだら???
結局どうにでも解釈できそうですね。
次回の更新はやめにします。
コメントありがとうございます。
ただ難しいのですが、スキースノボでのコントールミスは一般的に保険の対象になりますし、ゴルフでボールをぶつけてしまったなども対象です。自動車保険でも運転者が危険を承知しているからという理論で対象外にはなりません。
それだけ登山というのは危険な場所で行う行動であり落石の覚悟を持って行うものと解釈されているのだと思います。
ただ、時代と共に解釈が変わることもありますので賠償責任を認める判決等がいずれ出るかもしれませんね。
個人的には日常生活賠償保険は、おススメです。
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