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山行記録
特急アルプスで行く雲ノ平(高瀬ダム→竹村新道→祖父岳→雲ノ平→太郎平→折立)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7245429.html
大糸線まで乗り入れる夜行列車としては、快速ムーンライト信州が最後に運転された2018年以来、6年ぶりの運転です。その前の急行アルプスが走っていた頃の自分はまだ登山に目覚めていなかったので乗っていませんが、ムーンライト信州はたまに使っていたので、今回の復活は嬉しい限り。その嬉しさは、書いた日記の数の多さに表れています(笑
さて、7月と8月の運転は指定席券の争奪戦に負け、ようやく今回、3回目の運転の指定席券が取れました。そして、念願の運転日当日、9月13日を迎えたわけですが、そのときの感想を書き出すと止め処なく書き続けそうなので(笑)、今後乗車する方の参考になるような情報に絞って書きたいと思います。
乗っている人たちの格好からパッと見て、山屋さん3割、そうじゃない方7割。昔のムーンライト信州のように山屋さんがほとんど全員という感じではありませんでした。よって、ザックはすんなり荷棚に収まるし、なんだったら、その荷棚もかなり余裕で空いています(3枚目の写真を参照)。荷棚に収まりきれないザックが通路にあふれ、トイレに行こうものなら幾多のザックの峰々を乗り越えていかなければならない、あの感じはありませんでした。
車内販売、自動販売機は当然無いので、食料、飲料は事前に買って持ち込む必要があります。
新宿駅でのホームは7番線なのですが、松本側の先頭車両はホームの端ぎりぎりに停車します(2枚目の写真を参照)。よって、ホームから車両の顔を撮影することは非常に困難。線路を挟んで反対側のホームから前面を撮影しようとしても、相対的な位置関係から不可能。ホーム端ギリギリの停車位置といい、普段、東京駅へ向かう中央線快速の上り電車が使う7番線ホームからわざわざ逆方向に発車するのといい、実は昨今いろいろ話題になる撮り鉄対策なのでは、と邪推しちゃったりします。
さて、新宿駅を23:58に発車。簡単な車内放送のあと、しばらくすると車掌さんによる検札が始まります。最近は検札を省略することも多いので、車掌さんが全員の特急券を1枚1枚確認していくのは、久しぶりの光景。これもいずれ懐かしい光景の部類になるんでしょうね。
八王子を0:44に発車すると、車掌さんが急行アルプス時代からの簡単な歴史紹介をアナウンスしてくれます。いやー、いいですね。復活を記念してる感じが、本当にいいです。
あと、八王子を過ぎると、車内の照明が減灯します!これはすごい。ムーンライト信州の時代はこれがなくてずっと明るくて、アイマスクは必須でした。まぁ、当時は今よりも停車駅が格段に多かったので、ずっと明るいのは仕方なかったんですけどね。減灯するようになったとはいえ、自分の席のロールカーテンを閉めても前の席の窓から外の光が入ってくるので、気になる人はアイマスクを持っていった方が良いですね。
車両は、昔、特急あずさや特急かいじとして使われていて、今はリニューアルされた上で特急踊り子として使用されているE257系。ムーンライト信州は国鉄型車両を使っていましたが、この特急アルプスは現代の車両なので静かです。モーター音がうおんうおん唸ることはありません。とはいえ、レールを走る音などはしっかりあるので、気になる方は耳栓もあると良いでしょう。
コンセントは窓側座席に1個あります。通路側の席には残念ながらありません。普通車の座席の背もたれはちゃんと倒れます。座面も前にスライドできますが、背もたれの動きとは連動していません。肘掛けにある背もたれを倒す丸ボタンのそばに、座面をスライドさせるレバーがあります。背もたれを倒したら、座面もスライドさせましょう。じゃないと、お尻が痛くなります。なお、グリーン車の座席は、枕付き。普通車に枕はないので、ネックピローがあると快適。
以前の日記で、昼間の特急あずさよりも松本までの所要時間が長いと書きましたが、やっぱり途中でドアの開かない停車がありました。甲府、富士見(ここが一番長く、1時間近い停車)、上諏訪の3駅。ちなみに、ずっと起きていて観察した、というわけではなくて、iPhoneに入れているライフログのアプリで後から分かったものです。実際はぐーぐー寝てました。
松本に到着する手前、車内放送と共に、車内の照明が明るくなります。「おはようございます。今日は9月14日、土曜日です。列車は定刻通り走行しています」という放送が夜行列車っぽくて、良いですね。ここらへんにも懐かしさを感じます。
松本には5:03到着。ドアが開いて7分停車。車両撮影したり、自販機で飲料を補給したり。上高地方面に向かう人は、アルピコ交通上高地線の臨時列車(なんと新島々までノンストップ!)に急ぎます。ホームのNewDaysは朝早すぎて開いていないので、食料の購入はできません。
あと意外だったのは、松本から乗ってくる山屋さんがそれなりにいたこと。確かに、大糸線の普段の始発列車より1時間近く早いので、便利ですよね。
あ、そうそう。松本までなら乗車券の代わりにSuicaなど交通系ICでも行けます(特急券は発券が必要)。松本から先に行くのに、交通系ICで乗っちゃったよ、という人は、検札のときに車掌さんに申し出れば、対応してくれます。(25/4/17 追記。25年春の特急アルプスは穂高駅に停まりますが、交通系ICはこの穂高駅まで使えます。信濃大町、白馬は使えません。)
これから乗る方のために役立つ情報に絞って、、、と思って書き出してみたら、勢いに乗ってしまって、やっぱりかなり長い文章になってしまいました。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。久しぶりの中央本線夜行列車は、車両も良くなった分、とても快適に移動することができました。今秋の運行も設定されましたが、来年もぜひ走ってほしいですね。
これから乗る方で、昔を知る方は懐かしい夜行列車で行く山旅の雰囲気を(でも現代ならではの快適さも加えて)、今まで中央本線夜行列車に乗ったことがない方は、いつもとひと味違う山へのアプローチを是非楽しんでもらえればなぁ、と思います。
【臨時特急アルプスに関連した過去の日記・・・多すぎ】
(2024/5/17)
24年夏の臨時列車として、アルプス復活。しかも夜行!
https://www.yamareco.com/modules/diary/114426-detail-329735
(2024/5/24)
24年夏 臨時特急アルプスの途中停車駅と時刻発表
https://www.yamareco.com/modules/diary/114426-detail-330344
(2024/6/12)
臨時特急アルプス(7/12分)、発売開始と共に満席
https://www.yamareco.com/modules/diary/114426-detail-331954
(2024/6/12)
臨時特急アルプスに接続するアルピコ交通の電車、バス
https://www.yamareco.com/modules/diary/114426-detail-331968
(2024/8/22)
臨時特急アルプス、24年秋も運行
https://www.yamareco.com/modules/diary/114426-detail-337595
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