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個人的に月山といえば・・・「おにぎり」の山。
昔、会社の人達と登った。
ガスがかかり、雨も降りだした。山頂小屋で昼休憩を取っていると、おば様たち御一行がなだれ込んできた。同じく昼休憩となり、皆同じように透明のプラスチック容器に、おにぎり2個と漬物の付け合わせのお弁当をリュックから取り出した。
おにぎりは少し大きめ。宿の人が、山に登ることだし、おかずがない分、好意で大きめにしたのかもしれない。
「うわぁ大きい。2つも食べられないかも」との声。気温も低かったので動きやすく、体力も消耗してないようだ。
「お兄さん、これ1個あげる。食べて。」と、会社の中で一番若い世代の自分に渡そうとする。今、自分のおにぎりを2個食べたばかりである。
「え、あ、いや、あ・・・」と言ってるうちに、「私のもあげる。私も。私も。」とあっという間に目の前には大きめのおにぎりが4個。人の好意は無にできない性分である。(これって好意なのか) そして、若かった。 計6個のおにぎりを完食し、ヨタヨタと下山。
これが月山の想い出。
遭難して、食料が尽きて、極限の状態でマッチを擦った時に思い浮かぶ絵は、きっと、おにぎりを涙目で食べているあの日のような気がする。というようなことを、山頂でおにぎりを食べながら思う。
登りはガスにまかれたものの、下山時は徐々に回復。パッチワークの山容が美しい。10日から2週間後は、もっとすごい景色になるんだろうな。
湯殿山登山コースは、数名の人とすれ違っただけ。静かなコースだった。
下山後、湯殿山本宮を参拝。御神体が・・・スゴイ。でも、御神体は「語るなかれ。聞くなかれ。」と言われているそうで、ここでも書けない。ああいうのを自然の中で見つけたら、拝まずにはいられない気持ちは良く判る。一見の価値あり。
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