イケナイ女（Mt．Sumon-dake）

季節外れの暑さで温まったせいか、稲刈りが終わった地表からモヤが立ち、ゆっくり夜が明ける。やがて金色に輝く朝陽がモヤを突き抜けると、今日の晴天を約束するかのように空に青みが増していく。
守門岳の紅葉はどんなだろうか。保久礼コースから登る。
しばらくは緑のアーチを進むが、不動平付近から紅や黄色の彩りが進み、大岳頂部、青雲岳、袴岳は錦の振袖を着た美しい女性のよう。
しかし、袴岳に着く頃にはだんだん雲が増えてきた。その後は晴れたり曇ったり。
タイミングの問題なのか、日頃の行いのせいなのか、守門は満面の笑みで迎えてくれることが何故か少ない。
下り始めて振り返ると、少し青空が戻ったような・・・

気のないそぶりをしておきながら、帰り際に「また来てよね、うふっ」とウィンクするイケナイ女。
しかし、男は単純だからこういうのに弱いんだよなぁ。