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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241118/k10014642221000.html
ただ、現状の車道による環境への影響というのは確かに重大な問題であり今のままでいいとは思いません。排気ガスや乾燥による沿道の森林の枯死は昔から問題になっていましたし、今はCO2排出による気候変動の影響が深刻になっています。極論車道など全部廃止して山麓から登るようにするのが一番すっきりしますが、地元経済への急激な影響など考えるとちょっとラジカルに過ぎるのかもしれません。
乗鞍岳という例があります。かつて畳平まで自家用車で登れました。今は通年マイカー規制がありバスで行くことになっています。これなら大規模な工事もいらず、早期に実現しやすそうです。何台もの車で登る人数をバスでまとめてしまえばエネルギー効率が改善され排気ガスを減らし温室効果ガスの削減になります。立山や上高地も通年自家用車は入れません。
もっと言うとこの問題は富士山だけではありません。日本だけでも「車で登れる山」はたくさんあります。例えば岩木山、八幡平、鳥海山、蔵王山、吾妻山、霧ヶ峰、伊吹山、大台ケ原、石鎚山、阿蘇山など。これらの山もできれば地元民の通過需要以外のマイカーの通行規制をしてくれれば山の環境が守られ、末永く快適に登山が楽しめるはずです。高い山の原生的な環境は変化に弱いもので、山を楽しむ登山や観光という行為のために山の希少な動植物の生息環境が脅かされるようでは本末転倒です。もっというと北アの猿倉、扇沢、白山の別当出合、御嶽山の田の原などの登山口も中アのしらび平や南アの椹島のように通年マイカー禁止にできたら理想的です。
これらを実現しようとすると目下の問題はバスの運転手不足になるでしょう。社会問題とは一筋縄に行かないものですが、ちょっとでもよくなるように考えていきたいものです。
(画像は別当出合としらび平)
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