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先週に読んだ本の紹介です。
昨年2024年の上半期第170回直木賞のともぐいです。
物語は熊等の獣の生態をモチーフとした一人の猟師の生きざま、死にざまを北海道の大自然のなかでのびのびと描いた狩猟小説です。
私は登山等のアウトドアが趣味なので大いに共感出来た作品でした。特に私は北海道の幌尻岳を登山中にヒグマに遭遇した経験があるのでヒグマの生態にはつとに関心がありました。また、狩猟を通して得た獲物の売却によって商家の主人との交流、その主人の栄枯盛衰も描かれ、それが日露戦争といった時代背景を伴って壮大なスケールで浮き立っているのです。ある種の大河ドラマ風の作風に仕上がっています。作者は北海道別海町在住で酪農家の家に生まれたとの事です。自然や動植物の描写が素晴らしかったです。また、愛犬が最後に物語をしめくくり、いい感じのドラマっぽく仕上がった感じでした。

詳述は避けます。興味があれば読んでください。
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