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足を痛めて山に行けないからヤマレコでも読んで暇つぶししていた。ふと思うところがあり日記を書くことに。いつも通り長文なので暇ならお付き合いいただきたい。
「ある程度年齢重ねてから何かに熱中すると少々見境がなくなる」と以前にも書いた。山登りに熱く興じる方々のレコのアップ頻度や過酷さを増していく山行をみていると、そう思うのである(未熟者ではありますが、かく言う私も同類です)。
そろそろ体をいたわり始める年齢。「若くもないのに、こんなに体を酷使していて良いのだろうか?」と自問することも多々ある。でも、私などよりもご年配のレコを拝見しては「まだまだ頑張れそうだ」と納得したりもする(彼らが超人であることを失念している)。
先々回の山行で道を踏みはずし左ひざを痛め、先回の山行で再度踏みはずして悪化させ、山に行けないもどかしさから軽くランニングしたらいよいよ曲がらなくなった。休めばいいものを、まぁ馬鹿なのである。
そして、山に登らない日が続くと不安になったりもする。「体力が落ちてまた登れない自分に戻ってしまうのではなかろうか?重ねてきた努力が全て失われてしまうのではなかろうか?」などとトップアスリート並みの心境である。まぁせいぜいデブに逆戻りするだけなのにね。そう、重ねて言うが馬鹿なのである。
山登りを初めて困ったことが他にも幾つかあるのでここでご紹介したい。
◇”山”でしか感動しなくなる
山の絶景は格別。苦労して歩いてこれなければ観れない景色だというのも大きいのだろう。しかし、そんな絶景に慣れ親しんだ結果、大概の景色では感動しなくなってしまった自分がいる。
街の夜景は昔は好きだったが今ではそうでもない。車で気軽に来れてしまう展望スポットは何だか味気ない。夏本番なのに青い海など行きたくない。登山口までが大抵長時間ドライブなのでドライブそのものに興味がなくなってしまった。そんなことを話したりすると、周囲から「ウザイ」の一言をいただく。
◇なんか”山”が気になる
高速道路など走っていると、どうも山が気になってしまい、運転中にもかかわらず山座同定する。当然危険極まりないので、同乗者に地図を開いてもらい山座同定をお願いするのだがかなり鬱陶しがられる。
ネットサーフィンでも気付けば山情報ばかり追っており、すぐに仮想山旅を始めてしまう。本屋でも山雑誌コーナーばかり行ってしまうし、ウィンドウショッピングも山道具屋ばかり。旅行の提案と言えば山絡みばかりなので、同行者から嫌がられる(しまいには怒られる)。
◇価値基準が”山”になる
山とは無関係なモノでも、服を見ては「伸縮性」「速乾性」、雑貨を見ては「携帯性」「堅強性」などが気になる。カバンはやっぱりザックが一番。最終的には、モノの値段(価値)を常に山道具と比較して考えてしまうようになる。そして過酷な行動や環境に耐え、ときに命さえ守る登山用品のクオリティは最高のコスパだと思い込んでしまっている。
先日も、「30万円するエルメスのバッグを買いたいのだが...」と相談されて、「重さの割にモノが入らないし雨に弱い(当たり前だ)。グレゴリーの大型ザックが5、6個余裕で買えてしまうよ」などと答えてしまい呆れられる。
...とまぁ他にも色々とある。家族からも「いい加減にしろ!」と注意勧告され始めている。最近はソロハイクばかりしてるし、いい加減にしておかないと人間関係を喪失してしまうな。
金門さん 初めまして
日記があまりに面白くコメントします
ほとんど僕に当てはまってます
困ったことに仕事はで出張にいくと地元の名山に目がいって仕事にならないです
山形市内の名山は村山葉山とその時に気が付きました。
服も山基準になってしまいましたし、社員旅行の幹事をやったときもハイキングを入れようとしてマジで怒られました。
同感です もっと山にハマりましょう
ヰノ哉洲さん はじめまして
同感頂いたようでありがとうございます。
私などよりもハマり歴の長いinoyasuさんでも、
世間とのギャップに時折お困りのご様子ですね
今までにもハマったものはいくつかありましたが、
ここまで人生観と言いますか価値観と言いますか、
影響を受けたものはないです。
是非もっと山にハマりましょうぞ
goldengateさん、こんにちわ。
若い頃は一回山に行ったらそれで身体が作れた。
今は、1年歩いてようやくそこそこ作れたかと思いきや、
半年歩かないと振出しに戻った。
もう、狭い馬の背を歩けない自分がいる。
考えることは、高くてもいいから軽い道具。
なにはともあれ、歩ける自分が欲しい。
でも、海の底からの風景をもう一度、
見てみたいと思う自分はおります。
最近、スマホに変えたので、
山座同定はもっぱら、AR山か、ピークファインダー。
車で信号待ちの度に、あの山は何て山?と
調べてしまいます。
そうそう、小屋やテン場で美味しいビールが飲みたい。
下山したら、うまい蕎麦が喰いたい。というところだけは
若い頃から変わりませんね(笑)
k-yamaneさん こんにちは
『体力は道具(=財力)で補う』と豪語した友人がおりました。それはそれで”あり”だなと思いましたね。
山登りはじめる前は”伸びしろ”だらけだったので成長も早かったのですが、オッサンゆえに直ぐに底が見え始めました。
そうそう...
山でのBEER、
下山後の御馳走、
これに勝るものはないですよね〜
ホント…いつも文章がお上手で面白いですね…で、ポチしてしてしまいましたが…
まさに、すべて…あるあるです。
友人関係が、山仲間にシフトしていったわ…
お写真、ステキ。
…あ、山やってると口も達者になっていきます
akakiriusagiさん
コメありがとうございます(恐縮です
山ハイクに魅せられて間もなく2年が経つのですが、
「若人でもあるまいしここまで影響受けるのか」という状況です。
もっと若い時から始めていたら人生や人間関係も大きく違っていたかもしれません。
でも...
若かりし頃に”山と出会う機会”をもらえたとしても、
興味を持ったか否かは分からないですよね。
(色々と誘惑も多かったし )
まぁ、
今がその時だったということで。
もうオッサンですが、
山のおかげで少しは人間性も上等になっていくのでしょうかね〜
goldengeteさん、こんにちは
膝大丈夫ですか?お気をつけくださいね。
ヤマ中毒症だと思われますが、しばらくは禁断症状が続きますが安静にしてくださいね。
山の空気吸わないと窒息してしまうと思われがちですが、高山は酸素薄いので冷静に考えれば 逆だと気づくはずです。
かく言う私も思考回路が麻痺しております。
アルプスの稜線歩けば世界観変わりますね。
ソロもいいですが、コラボもなかなか面白いですよ。
higurasiさん こんにちは
お気遣いありがとうございます。
お陰様で、
ヤマレコやヤマプラで空想ハイクして何とか凌いでおります
でも...
山の空気吸わないと『心』が窒息してしまいそうなのですよ
(”高山虚弱体質”気味の私にとっては、どちらに居ても窒息吟味かぁ)
ソロばかりの私ですが、
皆さんのレコ拝見するとコラボも楽しそうですね。
まだまだ登山初心者な為、
実は少々気後れしてしまう私なのです。
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