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お二人の出会いやご結婚までの苦難の道のりのお話でした。
今井さんと云えば周知のように日本を代表する女性登山家。(写真の女性です。)
マッターホルン、アイガー、グランドジョラスといったヨーロッパ3大北壁を女性で初めて踏破した方です。新田次郎の小説「銀嶺の人」の駒井淑子のモデルは彼女です。
また、医師でもありラジオの人生相談のパーソナリティーも務めています。
ご主人の高橋和之さん（ダンプさん）はカモシカスポーツの社長ですが、若い頃は大変ご苦労されていたみたいです。
僕が学生の頃からお店は高田馬場にありました。
さて、若山美子さん。
今井さんと組んで女性で初めてマッターホルン北壁を制覇したクライマーです。
「銀嶺の人」の若林美佐子は、若山さんが実在のモデルです。
なんでも、新田次郎は当初今井さんだけをモデルにしようとしたらしいですが、若山さんの魅力に惹かれて主人公を二人に変えたそうです。
マッターホルン北壁登頂後、若山さん自身が表に出ることを極度に嫌がった為、あまりにも彼女の情報が少なくて僕にとっては非常にミステリアスな女性です。（最近やっと彼女の写真を見ることができました）
今井道子さんは登山家の田部井淳子さんとの対談で、登攀技術は若山さんの方が数段優れていたと言っています。
また、若山さんが姉のように慕っていた田部井さんには登山のことだけではなく、結婚やプライベートな相談もしていたみたいです。
華々しい記録を打ち立て天才クライマーと言われながら、1973年にマッターホルン南稜で結婚したばかりの夫と遭難死。享年33歳でした。
1975年に女性で初めてエベレスト登頂に成功した田部井さんは、夢なかばで散った若林さんの写真を頂上に埋めたそうです。
