日曜に塔ノ岳の辺りを歩いてきた。
1人、オールドなお兄さんを追い抜いた。
登山道脇で待っててくれた。
礼を言いつつ、上着着つつ、通り抜けようとしたら、
「ここで景色見てるんだから急がなくて良いよ(笑)」「道は細いんだから、歩きながら上着着ない」って言われた。
何ていうか、岸信介にハナタレ小僧と言われた感じ。
確かに両側の斜面は急で危ない。
もう、ここはハナタレ小僧として素直に聞くしかない感じ。
でもその人は威圧感があるわけじゃない。
ただ、先達なのだよな。
そういう風格がある。
トシを取るならああいう風格を身に着けたいものだ。
もうひとり、表尾根で出会ったオールドなお姉さん。
年齢はわからない。
でもうちの母より上でも驚かない。
うちの母は、こないだ誤嚥性肺炎で入院した。
無事に退院はしたものの、
15分歩くのもできず、免許も危ないので返納。
子供らが交代で立ち寄って買い物などしてる。
その母と、同年輩以上でも表尾根。
表尾根ですよ、みなさん。
「今日はちょっとガス出てきちゃったけど、キレイに見える時は千葉の鋸山も見えるのよ」なんて教えてくださった。
多分また鋸山の山影を見に登って来るんじゃなかろうか。
山影が見えなくても、記憶があるから、
霞んだ景色の向こうに、記憶の中の鋸山を見ることができる。
記憶も、足取りも、しっかりしている。
元気だ。
以前、追い抜いたパーティーのおじいさんが
「いつまで登れるんだろう」って
呟いていた。
テント装備の若くもない女に追い抜かされたから、
落ち込んで、そう思ったのかもしれない。
でもトシを取っても結構登れそうだよって教えてあげたい。
テント背負うまでに半年間10キロ超背負ってトレーニングしまくった女に抜かされても、
それは歩けないことにはならないんだよ。
日帰り装備の子育て終わったオバサンに追い抜かれても、楽しく会話しながら山並みを眺められるのが大事なんだよ。
さて、私。
もし、無事に歳を重ねたなら、
どんな年寄りになるのだろう。
お手本はそこかしこにあるけれど。
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