先週末の涸沢、銀座並み？

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2011年10月13日 10:51未分類全体に公開

先週末の3連休、涸沢周辺の紅葉を楽しみにバリエーション・ルートで出かけた。

土曜日05時少し前に沢渡の市営第2駐車場に着くもゲートが閉まっている、聞けば満車で入れないとの事。
その間にも後続車はドンドン後ろに並ぶ、いずこの駐車場も満車状態らしく慌てる。

まだ多少開いている駐車場があるとの事で駐車場関係者（？）の先導する車の後をついて市営第4駐車場に入る。
ここもほとんど一杯で入れたのは5－6台のみ、あとは開かないゲートの前で皆さん並ぶ始末。

4時20分、乗合タクシーに乗り釜トンネル上部にてゲートが開くのをじっと待機、前から15台目くらいの位置でした。
4時52分、ゲートが開き上高地へまっしぐら。

BSTにてトイレ、登山届け提出後、直ぐに横尾に向かい歩き出すが大勢の登山者も大移動、この渋滞が本谷橋まで続く。
早朝の時間であれだけ沢山の登山者が本谷橋脇で休息しているのを初めて見た。

混み合う涸沢への道を横目に見ながら横尾本谷の流に沿って河原を遡上、涸れ沢を左に分けて本谷右俣に向かう。
今年の紅葉は良くないと聞いているが、それでも目を楽しませてくれる。
No.2F をクリアして黄金平（？）に上がると、モレーンの紅葉、横尾尾根、南岳に囲まれた広々とした横尾カール、思わず息を呑む光景にうっとり。
横尾尾根のコルに上がると槍が目の前に突き立っている。
ここまで僅か3－4名の登山者しか会わず、静かな大景観を満喫。

翌朝、テントのフライシートは真っ白でバリバリ。
雪が山肌についた穂高の北面の山並みを見ながら大キレットを下り、更に本谷カールの底を目指す。
北穂池と手前の万年雪が目印で潅木帯の藪漕ぎ、北穂北壁の凍った岩の縁をピッケル使ってトラバース。
秘境の感が漂う北穂池と下から見上げる南岳（とにかくカッコいい

）を満喫して涸沢に向かう。
ガレ場、ハイマツ漕ぎをしてルンゼに取り付くも北面のため、数日前の雪が残っていて難儀する。

ルンゼが狭くなった核心部では雪と氷の為に進退窮まり、唯一のルートであるルンゼから撤退、横の崖に逃げる。
潅木帯の崖をピッケルのピックを使い、木の枝に摑まりながら登攀、その後は2時間に及ぶハイマツ漕ぎ。

ハイマツ帯を下から上がるってあれほど大変な作業とは想像もしなかった。

北穂東稜の取り付き部が見えた時は心底ホッとした。
このバリ・ルート結局誰とも会わず終い。

涸沢に下るにつれて膨大なテントの数に興奮する。
テント受付で、昨日は涸沢始まって以来最高の 1,190張、テン泊数 1,900余名、トイレ待ち最大2時間だったと聞かされ目がテンになる。

テントを張る場所も中々なく、とうとう上部雪渓近くまで行きようやく我が城で落ち着く。
テント密集地の喧騒から離れた辺鄙な場所で幕営したので静かに寝られた。

最終日はテント撤収し4時に出発、ヘッデンを便りにパノラマコースへ。
屏風の耳でイマイチのご来光と素晴らしい涸沢カールを眺め上高地へ早目の下山、帰途につく。

上高地・涸沢は大混雑だったようだが、バリ・ルートの初日・二日目秋を満喫し、涸沢の混雑からも離れ、とても静かな3日間を過ごす事が出来たのはとても嬉しかった。

今季の北アルプス、無積雪期は今回できっと終わりになるだろうな。

2011-10-05 GPSの電源が入らない・・・

2011-10-24 奥多摩

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