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先週まで「鳥獣戯画展」があり、週末ごとに足を運びましたがいつも「入館まで150分待ち」「120分待ち」とかの人気展だったので、結局見る事ができなかった。。。
それも終了し、今は特に目を引く特別展もやってないはずなので混んではいないだろう、と思ってたんですが。。。
館内で意外なところだけ、行列が出来ていました。
その場所は日本刀とかが展示してある一画で、混雑の原因は一振りの日本刀でした。
国宝 太刀 三条宗近 (名物 三日月宗近)
「天下五剣」の中でも最も美しいと言われる名物中の名物です。でも、もともとが東京国立博物館所蔵で私も前に一度展示されているのを見た記憶がある・・・その時はこんな行列できてなかったぞ?
博物館の人に聞いてみると、なんでも「刀剣乱舞」というゲームで三日月宗近が人気なんだとか。「今、上野の博物館に三日月宗近が展示されてるよ!」とネットで拡散し、この行列となった次第。この「刀剣乱舞」、『名刀を擬人化した「刀剣男士」を収集・強化し、合戦場の敵を討伐していく刀剣育成シミュレーション』だそうで、三日月宗近はイケメンで人気らしい。
そういう訳で熱心に三日月宗近に見入っている若い女性が多かった。
なんとも妙なものが流行るものです。
関兼定も展示されていました。解説文を読めばこの刀が「2代目和泉守兼定」いわゆる「之定(ノサダ)」である事がわかるはずですが、こちらの方は人はまばら。土方歳三の愛刀(異説あり)として歴女ブームや大河ドラマで「新撰組!」が話題だった頃ならこちらの方が注目されていたんでしょうが、さすがの之定も流行りには勝てないようです。。。
三条宗近が11〜12世紀・平安時代の作、和泉守兼定が15世紀・室町時代の作。
1000年前、500年前に作られた名刀は、人の世の一時の流行り廃りを嗤うが如く妖しい輝きをはなっていました。。。
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