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M山塾・遠足倶楽部の講習に、同行させてもらいました。アップダウンの多い少々タフな縦走路。北アの人気コースの賑わいから比べると地味かもしれませんが、昨年の船窪〜烏帽子岳のルートと程ではないけれど、静かな北アが楽しめました。高山植物も豊富です。

(記録は→http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-72839.html)
7月29日(木)
夕方、前泊地・信濃大町に集合。七倉荘泊。屋上にガーデンテラスがあります。生憎の曇り空で、山は望めず。夜は雨・・。

7月30日(金)
講習メンバーに車に分乗してもらい、扇沢へ。曇ってるな〜・・。

針ノ木岳登山口には、登山指導所のテントがありました。指導員の方が、写真を見せながらコース状況を教えてくれます。GWや初夏の頃と違って、生い茂った林の中をまずは大沢小屋へ。沢を3回ほど渡りますが、これまた雪解けの頃はドウドウと水が流れていたけれど、夏は水量が少ないですね。大沢小屋では無料で休憩でき、お茶も振舞って頂きました。
大沢小屋から、籠川左岸をかなり登ってから、川床へ下降して更に登り、やっと雪渓の末端。雪渓に降り立つと、やはり涼しい。(少々寒いくらい)ガスが濃くなってきました。軽アイゼンを付け、雪渓を登って行きます。ルートには、ベンガラがつけられていました。雪渓の両岸が一番狭くなる「ノド」付近は、やや斜度が増してきます。ここを乗り切ると、斜度が次第に落ち、雪渓全体が左に緩やかにカーブして、マヤクボ沢出合付近に右岸に大きな岩があり、ここを目指します。大岩からは夏道が出ているので、アイゼンを脱ぎ針ノ木雪渓の右岸沿いに登って行きます。一度、雪渓を左岸に渡り、ジグザグ切って針ノ木峠まで道が付けられていました。
針ノ木峠に登りあげると、すぐそばに針ノ木小屋があります。ガスで展望は無し。受付を済ませてから、針ノ木岳を往復してきました。
針ノ木岳へは、小屋からまずは急登で高度を稼ぎます。大きなカール状をトラバースする頃には、ここはお花畑!お花畑の中を登り稜線へ登り着き、コブを越えてやっと針ノ木岳山頂。やっぱり、ガスの中で展望無し・・。個人的に針ノ木には思いがあったので、針ノ木岳を初めて踏めて感慨深いものがありました。この頃から、雨が落ちだしてカッパ着て下山。
針ノ木小屋は、結構賑わっていました。乾燥室あり。エビスの生ビールも有り!

7月31日(土)
朝もやはりガスと小雨模様・・。

蓮華岳へは、まず小屋からの急登で始まります。ひとしきり登ると、緩やかな稜線に。そこここにチラっとコマクサが。山頂に近づくにつれて、コマクサの数が次第に増えてきます。ガスで何も見えないので、足元のコマクサを愛でながらひたすら登る。


山頂直下までコマクサに囲まれながらの登りでしたが、ここからのザクザク道の下りもコマクサだらけ!そして、白いコマクサも!さすが、コマクサの蓮華岳と言われるのも納得。
相変わらずのガスの中、行く手に岩稜がみえてくるとそのあたりから「蓮華の大下り」。岩場の下降が続きます。雨は止んだようで、暑くもなってきたので途中でカッパを脱ぎ、ガンガンと下降。
下り着いて、北葛乗越。ここからは、お花畑の中を通りながら、少し山の雰囲気が変わる中を北葛岳へ、じっくりと登って行きます。振り返ると、蓮華の大下りと少しガスの薄れてきた蓮華岳が垣間見れました。北葛岳山頂からは、蓮華岳と針ノ木岳がどっしりと見られました。結構、風格のある山だな〜。稜線上に、針ノ木小屋も見えます。
北葛岳からまた大きく下り、七倉乗越。七倉岳への稜線まで、岩場の登りも交えて、アップダウンしながらじわじわと登りあげます。やれやれ・・、という頃に、七倉岳の山頂がありました。ここからは、船窪小屋へ下るだけ。この稜線から、船窪岳・不動岳や烏帽子岳、正面に燕岳など、また景観が変わってきました。立山はガスの中。
タルチョはためく船窪小屋の近くになると、カ〜ンと小屋の方が鐘を鳴らしてくれました。到着と同時に、お茶が!すばらしいタイミングです。やはり船窪小屋はいいな〜。

しばらく夕食までの間、小屋の外で宴会。(笑)そぞろに和んでいる方々と、しばし楽しい時間を過ごせました。この小屋は、オーナー松澤ご夫妻始めスタッフの方々も、ほんわかとした雰囲気が素敵です。食事も美味しい!食後に、スタッフのネパールのシェルパさんにネパールティ―を振舞って頂けます。

8月1日(日)
朝、飛び起きてみたら晴れてます!

船窪小屋から天狗の奥庭あたりまでは、高山植物が豊富です。樹林帯に入ると、七倉尾根はひたすら下り。鼻突八丁のハシゴをこなして、さらにガンガンと下降して飽きる頃に七倉にやっと降り立ちました。
七倉からタクシーで扇沢に行き、車を回収して、大町温泉「薬師の湯」へ。

KUNOCHIさん はじめまして。
来週に針ノ木〜船窪〜水晶〜赤牛〜ダムへと一周の計画をしています。烏帽子までの前半戦がかなり厳しいルートかなぁと少し不安でもあるのですが、こちらの記録がとても参考になりました。
ありがとうございました。そしておつかれさまでした〜
minkistさん、はじめまして。
針ノ木〜赤牛!、楽しそうな予定ですね!
針ノ木〜烏帽子、じっくり行けば問題ないと思います。
静かで、高山植物に恵まれた北アのエアポケットのような領域。どうぞ、楽しんで来てください!
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