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何故だか、訳も無く引き付けられる。
仕事柄、車で移動する事が多い。
そんな移動中の楽しみは、車から見える山の姿。
特に「岩木山」は見惚れるほど美しい


「岩木山」は単独峰
どの地区から見ても美しい均整のとれた裾野を平等に「岩木山ファン」に見せてくれる

文豪・太宰治は・・・
「十二単衣の裾をぱらりとひらいて、透きとおるくらいに嬋娟(せんけん・艶やかで美しいの意)たる美女」
と「岩木山」を擬人化し、まるで津軽一の美人にでも逢えた位のトキメキを感じたのかもしれない

私は、太宰の「十二単衣の裾・・・」の表現に感動し、このフレーズが「岩木山」にはぴったりだと今も思っている。
まさに今、この季節・・・
白く美しい十二単衣を纏い清らかに聳える姿には、数える位しか出会えない。
太宰は、貴重な冬の「岩木山」を見上げて美しいと思ったのだろう。
そして、「岩木山」を思い浮かべただけで、太宰の「故郷愛」が甦ったのではないだろうか・・・?
誰にも 愛すべき故郷がある。
その故郷には、必ず美しい山がある。
もう1度、太宰の「津軽」を読みたくなった今日この頃だった。
はじめまして、pasocomと申します。
私は山梨の人間で、太宰も山梨にゆかりのある文豪なので日記タイトルにひかれて読ませていただきました。
太宰が岩木山について「十二単衣の裾をぱらりとひらいて・・」のように書いていること興味深いですね。
太宰は甲府に住み、御坂峠で「富嶽百景」という短い作品を書いていますが、そこでも富士山のことを
「低い。裾のひろがつてゐる割に、低い。あれくらゐの裾を持つてゐる山ならば、少くとも、もう一・五倍、高くなければいけない。」
などと注文をつけています。でも実際は富士山を見ると顔が赤らむほど「完全」だ、とも。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/270_14914.html
どうも太宰は山ファンであって、山の形、それも裾野の引き方にこだわりがあったのかも知れませんね。面白い発見だと思います。
それにしても真ん中の写真「リンゴの花と岩木山」。きれいですね。弘前あたりでしょうか。
こなつさんこんにちは
青森→甲府に引っ越して来たら、近所に太宰ゆかりの温泉宿あり、富士山展望の御坂の茶屋には太宰逗留の宿ありで、何か因縁を感じています。次は多摩川上水に引っ越しかなと。奥様が甲府の人だったそうですね。
岩木山はこの時期滅多に見えないけど富士山は毎日丸見えです。同じ日本でこの気候の違い、太宰さんも驚き、思い巡らし、思索したことでしょう。
今年は岩木山にも富士山にも登れました。良い年でした。
はじめまして
コメントありがとうございます。
太宰は、富士山の裾野に関しても書いているんですね
確かに、大雑把に言えば、山フェチなのかも・・・
また、美しく大きな山を見て「故郷」だけでなくもしかしたら、もっと身近で何時も傍に居て欲しかった誰かを思い出しているのかも・・・・
と、当時の彼の思いは計り知れませんが、色々と妄想してしまいます。
ナイーブで、繊細でナルシスト・・・
そんな自分が好きで、そんな自分が嫌い。
掴み所が無いと言えば、それまでですが、本当に興味深い人だと思いました。
写真の「リンゴの花と岩木山」は弘前の郊外にある「リンゴ公園」で、丁度桜が散ってリンゴの蕾が膨らんだ時に撮影してみました。
「岩木山には薄桃色のリンゴの花が良く似合います
コメントありがとうございます
お元気ですか?
青森も随分寒くなりましたが、今年の弘前はもっと積雪が多く、岩木山は何時も以上にふくよかです。
今日は、百沢スキー場オープンで早速行って来ましたが、岩木山のご機嫌も午前中まで・・・
午後からは、風と濡れ雪と冬の装いとなってしまいました。
富士山吉田口からの登頂、さすがです。
厳しくも神聖な雪山、気を付けて登って来てくださいね。
そしてレポ、楽しみにしています。
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