毎年冬に足の指が凍傷(の軽度のもの)にかかっています。
爪の裏が内出血して爪がはがれてしまう、というやつです。
冬山を始めたばかりのころはこれが凍傷だと気づかずに、靴が足に合っていないから、指が圧迫されて内出血したんだと思っていました。凍傷だと気づいたのは1年経った冬山2年めのことです。
自分は爪の裏が出血する瞬間さえ見たことがあります。
冬山2年目の年末年始、まだ靴があっていないことが原因だと思っていて、
指と靴が干渉しないように、かなり薄手の靴下を履いて空木岳に登っていました。
このころはまだ厚手のウールの靴下の重要性をよくわかっていなかったんです。
登り始めて数時間経過、普段なら冬山とはいえ登っていると足全体が暖かくなるのに、このときはまったく暖かくならず(当たり前!)、それどころか冷たい、を通り越してすでに指の感覚が鈍くなっていました。
そのまま登り続け、駒峰ヒュッテについたときには両足の指すべて、まったく感覚がなく、真っ白になっていました。
さすがにヤバイと気づき、手で擦っても効果なし。それならもうお湯で足を温めるしかないとコッヘルで湯を沸かし、足を暖めることにしました。
足指は、手で触っても、触っているかどうかがまったくわからない、
また熱いのか冷たいのかもまったくわからない状態。
足をやけどしないように手で温度を確かめて、いい温度になったのでコッヘルに足を突っ込む。
その瞬間、爪の裏側にジュワーっと血が広がったんです。
そして温かいという感覚が足に戻ってくると同時に、ズキンズキンとした痛みも出てきました。このときなって初めて、爪の内出血の原因が靴ではなく凍傷だったということに気づいたんです(遅せーな)。
そのときは足指10本すべて凍傷になり、治るのに4ヶ月、両の親指だけは夏の8月ごろようやく完治しました。
その間登山を自重していたかというとそうでもなく、凍傷になった約10日後、
成人の日の3連休すでに阿弥陀岳に登っていた自分・・やっぱバカ?
原因がわかったのにどうして毎年繰り返してしまうのか、ここにはちょっとした油断や気のゆるみがあります。
ここ2年、足の凍傷は夜テントで寝ている間に発生してしまいました。
行動中に汗をかいて濡れた靴下をそのまま履いて寝てしまったのが原因です。
夜中に足の痛みで目を覚ませばもう手遅れ、という状態。
シーズン初めの山行や、山行の間隔があいてしまうと、ついつい忘れてしまう。
来シーズンは”凍傷にならずシーズンを終える”ということをちょっとした目標にしています。
皆さんも凍傷にはくれぐれも気をつけてください。
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