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雨が降ると岩場は濡れるし、山に行っても過酷なだけなので
クライミングジムに行く以外やることがなくなってしまう。
ジムは午後からなので、時間のある時にしようと思っていた、
アイスアックス(ノミック)の改良を検討しました。
因みに改良はできたけど、結局ジムの時間が遅れてしまいましたー。
【背景】
・ペツルのアイスアックスであるノミックが2018年改良されました。
・改良点の一つとして石突があげられ、雪面に刺さりやすくなっており、
アイスのみでなくアルパインにも適しているかと思います。
・旧型ノミック(2017年モデル)の石突はノコギリ状なので、
アイスには安定しますが、雪面には若干刺さりずらい気がします。
・この為、アルパイン使用なら新型ノミック(2018年モデル)は魅力的です。
・一方で、メーカの発表によれば、新型ノミックのグリップレストを
旧型ノミックに取り付けることができません。
※石突はグリップレストと一体となっています。
以下、石突のことをグリップレストと記載します。
・かといって新型ノミックは高価でそうそう買い換えられないので、
新型ノミックのグリップレストを加工し、
旧型ノミックに取り付けられないか検討しました。
・加工後の大きさはSサイズとMサイズの間位です。
グリップを握る時は若干きつく感じますが、しっかり握れるので、
アイスに打ち込む時はアックスがふらつくことはありませんでした。
※手の大きい方は加工せずとも、取り付けられます(MとLの間くらい)。
【材料】
・ペツルーノミック用のグリップレスト(2018年モデル)
・ネジ M4×18ミリ
・M4用のバネワッシャー×2
・M4用のナット
【加工用】
・ドライバー(針)
・ドライバー(マイナス小)
・ドライバー(マイナス中)
・金属ヤスリ
・コンロ
【加工方法】
1.ノミックとグリップレストを合わせて穴のずれ具合を確認します。
(写真/左)
2.ドライバー(針)を熱してグリップレストの穴の一部を溶かして、
ノミックの穴に合わせるようにします。
※広げ過ぎるとネジがグラグラになる為、少しずつ調整します。
※穴を合わせたのみでは、ネジの頭とナットがはまりません(写真/中央)。
ネジの頭とナットがはまるようにドライバー(マイナス中)を熱して、
穴の周りを溶かして加工します。
この時、ネジの芯の穴とナットが収まる穴は段差をつける必要があります。
段差がないとネジがすっぽ抜ける可能性があります。
3.ネジM4を通してナットで締めます。
長さが18ミリなのでヤスリで少しずつ削って長さを調整します(写真/右)。
※面倒ですが、ネジをヤスリで削る際は、
グリップレストから外してから削った方が痛めなくて済むかと思います。
※長さが15ミリのネジを使用するとナットをはめるのに苦労します。
18ミリのネジではめてから少しづつ削るのが良いかと思います。
※私はバネワッシャーをネジ頭とナットにかましています。
【注意点】
・もちろんメーカー推奨ではありません。自己責任でお願いします。
6000円するグリップレストを加工する為、失敗すると無駄になります。
・加工の時は一発でやろうとせず、少しずつ調整するのが良いかと思います。
・ネジはM4を使用なので、強度は旧型ノミックと同等かと思います。
この為、グリップレストへのテンションは止めた方が良いと思います。
※旧型ノミックではグリップレストへのテンションは推奨されていません。
※新型ノミックではグリップレストへのテンションは可となっています。
これは、使用しているネジが一回り太いM5の為かと思います。
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