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昨日は一昨日までの除草機や田車では除草できなかったイネの株と株の間(株間)の除草を、全て手作業で行いました。除草機のエンジン音や田車を押す音も無く、高原の爽やかな田圃の中で、ただひたすらに草を取っていると、座禅や山登りにも似た心境になります。
地元の酒販店さんや飲食店さんのほか、遠く東京からも仲間が駆けつけてくれ、予定していた2枚の田圃のみならず3枚目の田圃までキレイに除草できました。
皆さん、充実感と適度な疲労感でお帰り戴けたと思います。
今日も仙涯嶺周辺にはガスが湧き、中ア南部の美しい山並みを楽しむことはできませんでしたが、お陰で梅雨の晴れ間の強い日差しに焼かれることも少なく、一日爽やかに草取りができました。
今年も、良い米が収穫されることを期待しています。
「泥」
梅雨空のもと田に入る
おたまじゃくしやアメンボが
水の輪の広がりとともに散っていく
泥のぬくもりはとても優しい
多くの命を育むゆり籠だからだろうか
高原をわたる涼風が流れ落ちる汗に心地いい
稲のひと苗ひと苗が元気に育ってほしい
その想いでひたすら草を取る
今は仇役の雑草や虫たちだけれど
それがいない田圃は寂しくはないか
信濃の大地に育まれ健やかに実った酒米で
どっしりと飲み応えある酒を醸したい
それが信濃の錦だと思う
田圃の泥と向かい合い二十余年