昨今は喫煙人口は減る一方で、健康意識の向上、価格の高騰、喫煙環境の変化などによって以前喫煙していたが、やめたという人もいらっしゃることと思います。私は煙草を吸う人間です。
東京などの都市部では路上喫煙が禁止になり、公共での喫煙は制限されています。かつては当然のように喫煙できた場所であっても、現在は憚られるというのが一般的で、同様に以前は「禁煙」の表示がない場所では喫煙可能だったのに対し、現在では「喫煙可」の表示がなければ禁煙であるというのが一般的になりつつあります。
この状況がはたして喫煙者の肩身を狭くすることになるのだろうか。私はむしろ「喫煙可」と書かれているほうが確かめるまでもなく堂々と吸えるのでありがたいように思います。
しかしながら「山」という環境について考えると、やはり街とは様相が異なるように思います。
その原因はいくつか考えられます。
1.山と言っても入山者数が山域によってまちまちである。
まずはこれでしょう。都市部では路上喫煙が禁止され、山間部では禁止されない理由も同様です。渋滞しやすい山域や人気の山で常に人の姿が見えるような環境でモクモクやられてはたまりません。風向きによってはもろに煙を浴びます。一方で登山道もないようなマイナーな山では吸おうが何しようがそもそも気づかれません。
2.山に「喫煙可」の表示も「禁煙」の表示もない事が多い。
当然ですね。いちいちなんでも掲示されているわけではありません。
余談ですが「山火事に注意」の表示は遠まわしに「喫煙可」を示すのではないか、と思っています。山火事は人為的な物が多く、タバコの火の不始末、焚き火、野焼きなどが原因とされています。ならば登山されるような山で「山火事に注意」するとはどういう事なのだろうかと考えると、「煙草の火の管理に注意する」事であり、ひいては「喫煙可」ととらえることができなくもない。かなり強引ではありますが。
3.山域には通過するだけの場所と停滞する地点がある。
細い登山道もあれば、休憩地点のようにある程度開けた荷物を降ろせるような場所もあります。たいていは一つのコースにそれぞれが混在していると思います。
私は登山道(休憩地点でない場所)に関しては「禁煙」であると考えています。かつて左手に煙草を持ちながら歩いている登山者を見かけたことがありますが、火種の管理はどうなっているのでしょうか。そのような登山者の大抵は60歳以上の人ばかりです。仕事中に煙草を吸うのが当たり前だった世代です。
また煙草に限らず通路のような場所で茶を沸かされたら邪魔です。中央をあけていればいいというものでもないような気がします。
もちろん通路においても明確なルールはありません。きれいな景色に見とれたり、草木や野鳥を観察したりと立ち止まる要因は様々です。ただ、通路ではすぐ移動可能であるべきと考えます。
しかしてどこなら吸えるのか、明確な基準が存在するわけではありません。
もし、目安にするならば「そこで焚き火できるか」と考えればいいかもしれません。
焚き火も煙草も煙が上がり、ガスバーナーのようにすぐ消火できるものではありません。
現実的には午後4時以降の人通りのないと思われる場所で、視界に他の登山者が入らないような場所であればいいと考えています。
なぜ煙草を吸うのか
非喫煙者にとっては不思議なことでしょうが、たんなる嗜好品です。お茶やコーヒーを飲んだり飴をなめるのと変わりません。
それならタバコじゃなくでもいいのではないか。となりそうですが、お茶がお酒の代わりにならないように、タバコの代わりになるものは存在しないと言っていいでしょう。
また喫煙者にもさまざまいます。
そして非喫煙者には初耳かもしれませんが、すべての喫煙者がニコチン中毒ではありません。
つまり、日常的に紙巻きたばこを吸っていて、吸わないとイライラしているというのは喫煙者においてすべてではないということです。おおよそのパイプスモーカーは仕事の合間やふとした時間に吸わずとも平気な場合がほとんどだと思われます。また衝動的に喫煙したい欲求にかられることもないようです。
また、語りきれないほどの魅力と歴史、味わいや香りのバリエーションなど愛煙家を魅了してやみません。
一般的な紙巻きたばこから、葉巻、パイプ煙草、煙管、かみ、かぎなど様々で、さらにそれぞれの中でも多種多様なたばこが存在します。
たばこに健康リスクはついて回りますが、それは嗜好品に関して共通だと考えています。すべてはTPOが理解できる大人の娯楽です。
はじめまして、sari-paAと申します。
私、4,5年前まで喫煙してました。ご意見、賛同します。
何と言っても静かな山頂で一服する、あの心地よさ、すばらしかったですね。まあ、今でもきれいだな、と思う景色のとこで小休止、でも何か手持無沙汰なんです。
山での喫煙の一番の効用は、精神を落ち着かせることだと思います。
だから道迷いした時、しかかった時、タバコ一服すると、すーっと頭が冷静になって、地図を広げて現在地確認、正規ルート決定、って出来たりしましたよ。
禁煙すると、体力が増す、って聞きましたが、あんまり効果、実感してません。どちらかというと年齢との戦いです。
山での、飲酒の悪影響はあまり聞かれませんね。飲酒運転と同じで必ず悪影響、あると思うのですが…。
お酒、好きだから、今まで事故ってないから、…いいのでしょうか。
コメントありがとうございます。
コーヒーを山で楽しむ人が増えたような気がします。また営業小屋では大抵ビールを買うことができます。たばこも同じ土俵に立てないものかと思っています。
しかし実際はたばこを吸うひとを人を「喫煙者」と呼ぶ一方、「喫茶者」「喫酒者」とは呼ばず、ある種の差別を感じます。
まぁその辺の社会事情はともかく、単なる喫煙者ではなくしがない愛煙家として、そして山が好きな人として調和を持って楽しめたらと願うばかりです。
はじめまして
喫煙者として賛同します
かつては山屋は喫煙者が多かったです
しかし今や喫煙者は山では肩身の狭い状況です
もちろん健康的に考えるとタバコは吸わないほうがいいんでしょうが
長年愛好しているとなかなかそうはいきません
この夏針ノ木の縦走に行ったときに
ある登山者から怒鳴られました
針ノ木の小屋の外の離れた場所でタバコを吸っていたのを
とがめられたのです
お互い山が好きでに登っているわけです
こちらもみんなの迷惑にならないように配慮したつもりですが
それでも許せない人がいるのだなと思いました
コメントありがとうございます。
私は喫煙者と非喫煙者とは共存できないと思います。
そして一部の嫌煙家はなぜかわざわざ嫌いなはずの煙草の煙に寄ってきます。(嫌煙家にはかつて喫煙者だったがやめたひとが人が多いような気がします。)
本来は迷惑さえかけなければどこでも吸っても良いはずなんですけどね。
しかし、たぶんその怒鳴った人はきっとたばこ以外でも自分の気に入らないことには片っ端から怒鳴ると思いますよ。そういう気概の人は少なからずいるもので、文句を言うことで自分の自尊心を保ってるんです。
まぁそんな時は場所を変えて一服して落ち着きましょう。
初めまして、元喫煙者です。
喫煙者・非喫煙者両方の気持ちがわかります。煙草を吸うのはいいと思います。周りに多くの人がいなければ…。
ちなみに、吸う本数が少なくても、止められない方は失礼ながらニコチン中毒若しくは依存症かなと思います。(以前かなり依存していました)
でも、コーヒー・お菓子等と同じ嗜好品でもあると思います。(今の自分は糖分に依存してます)
もし、気分を害されたらすみません。
コメントありがとうございます。
私も紙巻きたばこを吸う人のほとんどは依存症だと思います。たばこを吸いながら依存症になっていないのはごく一部の口腔喫煙をする人くらいでしょう。
個人的には2週間なんに努力も無しに、かつたばこが身近にある状況で吸わないでいられれば居られれば依存症ではないのではと思います。
しかし紙巻きたばこ以外を吸う人はマイノリティなので、葉巻,パイプスモーカーが比較的簡単にたばこから離れることができるといっても、なかなか理解は得られません。また葉巻,パイプスモーカーにもニコチン依存している人もいます。
依存、健康リスクは語りきれない問題がありますが、何事もほどほどが一番です。
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