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私のホームグラウンドである神奈川県の丹沢は、都市部からのアクセスも容易なことで知られている山域であるが、マイナーな山頂やルートを選ぼうとすると、電車やバスでは限られた山行計画になる事がよくある。
マイカーであれば駐車場問題に悩まされなければ苦労はないが、林道に停めるとなれば、車両通行に支障がないように配慮が必要であるし、駐車場や公式な駐車スペースであっても、満車となれば山行を諦めざる事も決して珍しくない。
よりローコストで燃費効率の良い自転車を検討したことがあったが、燃料が人間であり、登山に集中するための体力が移動で使われると、これまでの登山を制限してしまう事から断念した。
そこで活躍するのが、オートバイである。コンパクトな車体に高い機動性を誇り、カスタマイズすればマイカーに劣るものの、積載性も高めて宿泊山行分の荷物も積む事が出来る。単独登山が多い私にとっては、下山を別にしない限り、日帰りも宿泊もこれ一択である。燃費も良く、総じてマイカーよりコストパフォーマンスは高い。メンテナンスもエンジンを開けるといったことがなければ、大抵のことは自分で行うことが出来るのも、自ら全ての事を行う思考を持つ登山者にとって、相性が良いとも言える。
一見して便利なオートバイでのアクセスであるが、とはいえ悩ましいのが下山である。
疲労困憊の状態で下山し、車の中でほっと一息。下山が雨の中であればマイカーの中での安息は鉄壁の城塞に囲まれた王室の如く、安全を約束されたようなものだが、オートバイは野ざらしだ。登山口に辿り着いても一息つけるのは天気の良い日くらいで、出発しても気の利いたエアコンなどなく、登山中と同様の、ナイフリッジをつま先立ちで歩くような集中力を発揮して運転し、帰路に着くことになる。
それでもオートバイに乗り続けるのは、登る前も楽しみたい、という個人的な欲求があるからだ。
現在活躍しているのが、HONDAのクロスカブ110。舗装路からちょっとした林道まで活躍してくれる頼れる相棒である。燃費は1Lあたり60kmと、人間に例えれば素人が500mlの水でフルマラソンを完走できるのではと思うほどに効率が良いのが特徴だ。
総合的なバランスも良く、オフ車ばりのアグレッシブな走行をしなければ、林道でも十分に走れる。純正のタイヤも履き替えても使っているが、オンもオフも対応できる。
今のところ丹沢の林道を中心に使用しているが、十分に活躍してくれている。走行を終えて自宅で泥を洗い落とす時間は、愛車を誇らしく思う時間でもある。
積載性もアウトドアを意識してか、リアキャリアは大型で扱いやすい。さすがにタンデムでの走行は厳しいものがあるが、街乗りであれば外付けでシートを追加し、2人乗りも可能だ。
より荒れた酷道をCubシリーズでアクセスするのであれば、今期発売されたCT125ハンターカブという選択肢もある。ディスクブレーキを標準装備し、エンジンガードやアップマフラーといった、よりアウトドアテイストの強い性能を有している。クロスカブでもこれに近いカスタムは可能だが、本来のコンセプトから離れた性能向上は、結構な費用がかかる。
ただ、オフ車で乗り入れるような場所ともなれば、できれば四輪駆動車でアクセスが安全である気もするので、やはりこのクロスカブが経済的にも、性能的にも良質であるといえる。
今、通勤でも使っているクロスカブ。約6ヶ月で10,000kmを走行している。これからも良き相棒として走ってくれることを期待している。せめてローンを払い終えるまでは。
pepe1215さん、こんにちわ。
自分もJA10E乗ってます。
もうバイク体力がなくなったので、
山にまでは使ってませんが、、
よく走るし、荷物も載るし、、いいですよね。。
自分のはアップマフラーで二人乗りできない
バージョンなので嫁からはブースカ言われてますが。。
ハンターカブはすでに生産予定台数分の予約で
いっぱいで、、すごいらしいです。(*´▽`*)
k-yamane さん
コメント頂きまして、ありがとうございます。
アップマフラーは存在感も機能性も良いので、私も本当はアップマフラーに換えたいと常々思っています。奥様には申し訳ないですが、たいへん羨ましいです。
自分もバイク登山やったことありますが、かなり疲れます。やっぱりバイクと登山は分けたほうがいいのでは?あとカブは基本オフ車ではないのでひどい悪路ではエンジンを石などに当てる可能性あり、(前にカブで経験あり)山へ行くならオフ車のほうがいいと思いますよ。
edowerdさん
コメント頂きまして、ありがとうございます。
地元を離れ遠征登山となりますと、さすがにバイクでは疲れてしまうので、私ももっぱら電車バスを使うことが多いです。林道を軽快にオフ車が走り去っていく時は「アレ良いな」と思うことも珍しくありません。
なんだかんだで、私はカブと登山が好きなのだなと日々思いながらバイク登山を続けています。
ぺぺさん、こんばんは!
バイク登山と聞き黙っておられず…
私も山へのアプローチは7割方がバイク(125cc スクーター)です。
山へ行くためにバイクに乗るのか、バイクに乗るために山へ行くのか自分でも分からなくなる事があります。
ある意味、ザックを担いでの運転は山以上に危険ですのでお互い安全運転でいきましょう!
jundaigoさん
コメント頂きまして、ありがとうございます。
山のためか、バイクのためか、仰るとおりだなと感じた次第です。
バイクは車にない操作性と一体感がありますので、極力自分の力で、というこれまた
登山者が抱く感情にマッチした乗り物でもあるので、病みつきになるのだとも察します。
事故の無い様、登山も含めて安全にこれからも乗り続けられればと存じます。
pepe1215さん、こんばんは。( ^ω^ )
そうですね〜。
バイクなら行けるな。と思うこと、
いっぱいあります。確かに。(笑)
登山道の途中、林道と合流すると、
ブロックパターンの轍があります。
ときどき、カウンターステアで、
コーナリングした痕跡を見ますが、
「お気をつけて、」と思う反面、
うらやまし〜。と思う自分は
イケナイおじさんでしょうか?(笑)
doremifaさん
コメント頂きまして、ありがとうございます。
ブロックパターンの痕跡は、私もいつも見る度羨ましく思っており、心中お察しします。
カブではそこまで無茶は出来ないので、同じくイケナイおじさんとして、引き続き山道を楽しく駆けれたらと存じます。
はじめまして。
私もカブ主です。
休暇を1日多く取らないといけないので昨今はあまりできませんが広島→阿蘇とか三嶺とか何が目的かわからなくなるようなことをやってます。
ハンターカブ、どうせなら中型二輪モデルも用意してくれたらと思いますが、欲しいアイテムです。燃料タンクが1L増えたのが大きいですね。四国・山陰の夜間移動ではガス欠が最大の脅威になりますので。
momijiosamuさん
コメント頂きまして、ありがとうございます。
ハンターカブ、私も150ccクラスで出してもらえれば、サイズそのままに巡航距離も伸ばせるので、そうしたら欲しいなと思っていました。
四国・山陰、近い内にロングツーリングで行きたいと思っておりました。
とても参考になります。感謝申し上げます。
40年ほど前に平塚に住んでいたころにTY-50で丹沢通いをしてました。しかし、千葉県在住だと原付を使う気にはなれません。
20年ほど前に2輪の排ガス規制強化が始まりました。結局、原付きは絶滅です。終活も始まっていまさら2輪免許取得も手軽ではありません。FI搭載等による価格上昇も驚かされます。逆に排ガス規制が緩いベトナムカブはびっくりです。
30年ほど前までは西丹沢やとかユーシンの奥までオートバイや4輪車で入れましたが、豪雨や登山ブームによるキャパオーバーで今は通行止めの林道が多くなったことも手段から外す要因です。
カツカツの私は車もオートバイもスマートフォーンも自前のネットワークも所有してません。徒歩アプローチ可能エリア限定が続きそうです。
Kijo-Ashさん
コメント頂きまして、ありがとうございます。
私も平塚に住んでおりましたので、僭越ですが親近感を感じております。市役所も建て替えられ、私が幼少期の30年前からも大分周辺は近代化しました。
営業していた当時のユーシンを生で見たことがなく、とても興味があります。
あそこまで入れたことに、当時の時代背景に思いを馳せながらユーシンに続く雨山峠を歩いています。
私のクロスカブもFI車ですが、ニードル調整して走っていたバンディット250など、キャブ車の思い出を振り返ると、時々当時のバイクをいじりたい衝動に駆られます。
コメント、感謝申し上げます。
なるべく自力で登ること(アクセスも含めて)で旅感が増すのもバイクの良いところで、単独時に乗られる気持ち、お察し致します。
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