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ヒラドツツジの花の話です。
ヒラドツツジは公園や街路樹でよく見るツツジで、ちょうど見ごろを迎えていますね。
さんざん見慣れた花ですが、先日発見がありました!

写真1のピンクの種では5枚の花弁のうち、1枚だけ柄のついた花弁があります。
この柄付きの花弁は必ず上に位置しています!

街路樹ではきれいに角刈りされていたりしますが、
上面に咲いている花も、側面に咲いている花も、
必ず柄付きの花弁は上に位置しています!!
スミレとかも同じじゃないのぉ〜?別に珍しくもないのでは??
いやいや、感覚的に違います。
スミレは茎が上に向かってシュンと伸びて、左右にシンメトリー。
シンメトリーは生物の基本です。
一方、ツツジのような樹木はフラクタルな規則性はあるのでしょうが、
パッと見はランダムに見えます。
たくさんの花をつけるサクラは(たぶん)つけている花に方向性はなく、ランダムです。
枝とか花とか、沢山あるものがランダムであることは、これまた自然に見えます。
さて、ヒラドツツジ。
枝はランダムにも見えるフラクタルな複雑系。
写真1はひとつの枝から3つ花をつけています。
ランダムであれば花の向きは好き勝手な方向を向き、シンメトリーであるならば、たとえば枝を中心に等方的な向きであって欲しい(?)のですが、どっこい、「上」という一軸異方性を持って咲いています。
まさに、フラクタル形状の先端に存在する特異的な異方性の発見!
おもしろい!ファンタスティック!!
この気付きは、ここ数年で最も興奮した瞬間でした(決して大げさでなく)
写真2は白いヒラドツツジ。
柄付き花弁がないのでわかりにくいですが、5枚の花弁のうち、1枚は他と形が微妙に異なり、やはりこれが上を向いています!

つまり、5枚花弁のヒラドツツジは必ず☆型に咲き、逆☆型に咲くことはありません!
ちょ〜おもしろい!!
ダーウィンの進化論によれば、ヒラドツツジが柄付き花弁を上に咲くこと、あるいは☆型に咲くことは、種を残すために何らかのアドバンテージがあるはずです。
それはどんなアドバンテージなのでしょう??
ヒラドツツジの花はどの時点で上を認識しているのだろう?
枝が伸びた既にそのとき?ツボミを付けた瞬間??
興味は尽きません

自由奔放に伸びた枝を、人の手で角形に刈られても、
けなげに柄付き花弁を上にして☆型に咲くヒラドツツジ。
身近ですが、大好きな花になりました

はじめまして。
面白いですねえ。
こういうお話大好きです。
私もそういう視点で花を観察してみるようにします
Francesca さん はじめまして
コメントありがとうございます
自然は美しく、また面白さと不思議さも具えていますよね
ポケーっと美しさを眺めるもよし
じっくりと面白さを観察するもよし
半ば子供の脳を持って接していきたいです
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