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5月下旬、尾瀬ヶ原西端の山ノ鼻から尾瀬ヶ原に向かうと、木道脇に残雪が赤く(茶色に近い)染まっている姿が見られます。アカシボ(赤渋)といわれ、成因は定かではありませんが、アカシボの中には鉄分や赤褐色の藻などが確認できるそうです。
7月、尾瀬ヶ原の池塘(湿原に存在する池)を覘くと、水面に浮いた小さな島をみることができます。風により、時々その位置を変えるものもあります。湿原を形成する泥炭は、植物が完全に分解せず土より軽いために浮くのでしょうか、不思議ですね。
10月、山ノ鼻から尾瀬ヶ原に向かうと、木道脇の草紅葉が薄い茶色と濃い茶色で縞模様に並んでいる姿を見ることができます。その配列は等高線と同じように並んでいます。薄い茶色の草の所が凸地で「ケルミ」といい、濃い茶色の所が凹地で「シュレンケ」といいます。それぞれに生えている植物の違いにより、草紅葉の色が違うのです。ケルミとシュレンケがどうしてできたのか、まだハッキリわかっていません。
尾瀬の不思議、みなさんも注意して見たらどうでしょうか。
※画像は 左から
・残雪のアカシボ(赤渋) (尾瀬ヶ原 2011.5月)
・池塘に浮かぶ浮島 (尾瀬ヶ原 2011.7月)
・縞模様の草紅葉 (尾瀬ヶ原 2011.10月)
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