8月9日、満を持しての白駒池。やっぱり寝坊をやらかして、2時間遅れで自宅を出発。落ち着けー、落ち着けーなどと、関越を運転しながら、余計にプレッシャーをかけまくり、買っておいたユン・・を飲み干して、佐久平PAにて、恒例のストレッチを敢行。人目をはばからず、青空を見ながら、ファイト一発!のはずでした。
やっとのことで、9時55分に8割程入った、白駒池駐車場に到着。着替えを5分で済まし、再度ストレッチ。登山道入り口で写真を撮って、気分はちょっと焦り気味ながらも、最高でした。
でも、少し嫌な予感が・・・。少し、ユン・・が効いてしまったのだろうか?
青苔荘を地図で確認し、東に進んでいくと、休憩舎の東屋に差し掛かりました。
目の前の信濃路自然歩道・剣ヶ峰の道標の文字に何の疑いも、反応もせずに、そのまま、学生女子ペアと共に約15分程、北上(北東)してしまったんです。
そうです、そうなんです。此処が運命の分かれ道、まさしく分かれ道・・・。
途中で、踏み跡も薄れてきたので、コンパスで見ると北の方向に進んでいる。間違いなく、北に向かって進んでいる。途中で沢にぶつかるし。少しおかしい。否、大変おかしい。南進していなければならないのに、北に向かって進んでしまっている。
ここは今、白駒湿原ではないのか?ではどこなのか?
水でも飲んで冷静になっていれば、気付いたはずでした。冷静になることができなかったんですね。
心のどこかで2時間の遅れを取り戻そうとしていたのだと思います。
そのまま進んでいれば、運よく299号にぶち当たればよし、さもなくば、疲れ果て、ビバーク、滑落、遭難していたはずです。
分岐の所で、己の現在地点を、自分自身で、冷静になって地図上でチエックすべきでした。其の後に、進むべき方向をコンパスを使って、再確認すべきでした。
「たぶん大丈夫だろう、どうにかなる?」と己に妥協を許してしまったのです。
50代になってから、体力(筋力)の衰えと共に特に視力の衰えを感じています。私の能力が低下している状況下で、山歩きをしております。失敗と成功の経験値は積み上げることはできても、肝心な時に如何に冷静になれるかが、遭難するか否かの分岐点!です。
いくら自己反省会をやっても、また、道迷いを起こすかもしれない。否、起こすでしょう。初めてのコースであれば、尚更。
迷ってしまったら、元の場所に戻る、これが一番です。
おおぼけのおっさんの失敗談を笑いの種にして安全登山の糧にしてくだされば幸いです。
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