映画「神々の嶺」をきっかけに山岳小説やノンフィクションにはまり、そこで初めて女性で初めてエベレストに登った人、として田部井さんを知りました。
田部井さんはテレビで田中陽気さんの番組「グレートトラバース」に出ているのを見て顔は知っていましたが、「え??そんなにすごい人だったんだ・・」とびっくりするくらい、温和そうな方。
彼女の本を読んで、2度びっくり。
彼女がエベレスト登頂に成功したのは長女が3歳の時。しかも準備に4年を費やした、と。ということは準備中に出産したのに夢をあきらめずに実現し、その後も登り続けているのです。
旦那様も元クライマーで田部井さんのことを支え続けていて、何かの賞をもらったときも「私でなくてこの賞は夫にあげてほしいくらい」と話しています。
山に生きる人って森田勝さん(「神々の嶺」のモデルになった登山家)のようにどちらかというと人の中で生きていくことが苦手な人も多いようですが、彼女はむしろ逆。
「山が好き。それよりもっと人が好き」なんだそうです。
彼女の本を読んでいるとそれがよく伝わってきます。
気さくでオープンな性格、粘り強く挑戦し続ける強さ。
彼女の本を読んでいると母として妻としてだけでなく、一人の人間として夢をあきらめずに生きていく勇気をもらえます。
「まずは 『やるか』『やらないか』を決めることだ。方法論が先に立つと時として決断が鈍り、大きなチャンスを逃がすことになる」
「山は競争ではないのだ。自分がどんなにゆっくりでも一歩一歩歩いてゆけば頂上にたてるのだ。しかし、どんなに苦しくても山では選手交代がないことも私は知った」
(「エプロンはずして夢の山」より)
「できるかどうか?」
迷っているよりも「やる!」と決めて、それを実現するために考えて行動していく・・・・
そんなパワーをチャージできる本です。
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