高島市黒谷/鴨川-八池谷
2段で落差は10mほど。この滝のすぐ上は6m斜瀑、7m滝、4m滝、そして唐戸滝8mと間髪入れずに滝が続いてる、この谷の第一核心部です。
八ッ淵の滝は河川の争奪によって現れた滝といわれています。八ッ淵の滝のある八池谷の源流は釣瓶岳付近。そこから流れ出た水は、元々八雲ヶ原を経由して奥に深谷へと続き、坊村で安曇川に流入していました。
いま八ッ淵の滝のある谷(鴨川の源流)は源流域の狭い水量の少ない急峻な谷でしたが、浸食が激しく、源頭の尾根をも浸食によって突き破ってしまい、ついには釣瓶岳から流れ出た谷にまで達し、水を奪うようになったのです。
突然水量を増した鴨川源流の谷はさらに浸食力を増大させ、谷底の岩盤を削り、滝を懸けるようになりました。それが八ッ淵の滝です。
水を奪われた奥の深谷は、現在またしても途中で水を奪われようとしています。その今後新たな河川の争奪が起きるであろう場所とは金糞峠。金糞峠から下っていく正面谷の浸食崩壊が激しく、いずれ金糞峠をもっと低くして後退させ、奥の深谷に達して八雲ヶ原方面から流れ出た水を奪い、琵琶湖へと流入するようになるのではないかと思われます。
金糞峠では、もちろん数年数十年単位での話ではなく、もっともっと年月はかかるでしょうが、この争奪が今にも起こりそうな箇所として注目されている(勝手にわたしが注目しているだけなのですが)場所が比良の北にある赤坂山中腹にあります。マキノスキー場から登山道を登っていくと、尾根を歩いているはずなのに、急に谷音が近づいてきて、尾根と谷とが数メートルの距離、標高差も2mないのではないかというところまで近づいています。
また京都北白川の京都一周トレイル途中にも、さらに尾根と谷が近づいている箇所があります。これらは大雨で谷が大増水でもして尾根側に少しでも浸食が進めば、いつ河川の争奪が起こってもおかしくないところです。
障子ヶ滝へは前回紹介した魚止の滝から10分程度ですが、鎖場など足元の悪い箇所があります。
水の争奪、なるほど〜と感心しました。
金糞峠、確かに深谷との高低が僅かで、距離も無し、大雨増水で現在の谷筋に土砂崩れがあれば、あっという間も想定されますね。自然の力は、想定を越えますね。
金糞峠、そんな視点でこれからは通過したいと思います。
小さい頃、谷川の水を堰き止めたり、流路を変えたりするダム遊びをしてました。
それで初めて金糞峠に行った中学生の時に、奥の深谷本流は無理だろうけど、手前の支流だけでも、金糞峠を掘り下げて正面谷に流せないかなと、いけない想像をしたものです。
アハハ・・😂、おもしろいですやん❗
(再び、すいません)
流域変更って、治水上(役所的に)、想定されてませんよね。河川の流下能力から。
でも、何十年もたてば、自然 に変わることはありえる。ふむ〜、地球規模ですね。面白いです❗
例えば、金糞峠でも奥深から地中にしみこんだ水が金糞峠下からしみ出して崩壊していくってこともあり得なくもない話です。こんなこと考えるの大好きです!
こんばんは。
今日も美しい滝の写真ありがとうございます^ ^
写真にも写っているホチキスやチェーン、梯子場。私的にはかなりの危険箇所なのですが、過去3回登って、初回、2回目そして直近(昨年)と、慣れるどころか徐々に恐怖感が強くなっていくのは、歳のせいでしょうか(>_<)
ここは通行禁止になることも多いみたいですね。谷を渡るところは緊張します。
わたしも難所でカメラのファインダーをのぞくのがちょっと怖くなってきています。バランス崩しそうで……(古いカメラなのでファインダを覗かなくてはならないんです)
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