滝の名称として多いものに「白糸の滝」があります。「大滝」や「不動滝」には及ばないものの、かなりの同名の滝が全国にはありますが、なぜか関西圏にはあまりありません。
滝の名称の分布にはかなりの偏りがあります。例えば、東日本から近畿までに多い不動滝は関西より西に行くほど少なくなりますし、反対の観音滝は西高東低です。轟の滝などは完全な西高東低で、九州や四国地方に非常に多いのに対し関西以西ではほとんどみられません。
そんな関西では珍しいとも言える白糸の滝のひとつが、栗東市の金勝にあります。金勝の山では落ヶ滝が有名で、白糸の滝はマイナーな存在です。
草木が茂る時期や水量の少ない時期は、水の流れがあまり目立たないため、通過されていく人も多いようですが、近づいてみると大岩累々の中、数段にわかれて落ちるなかなか迫力ある滝です。
この滝の下流には「二重の滝」と言う名の滝が昔のガイドブックに載っており、1970年代に訪れた際には確かに2段になった滝があったのですが、十九道ダムに沈んだか、その下流にあるものなのか、現在はその所在がよく分かりません。
十九道ダムより10分ほど。写真3枚目は十九道ダム下流にある滝、これが二重の滝なのかどうかわかりません(48年ほど前に見た滝と合致しない)。
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