前回の天狗滝の上流にあるこの滝は、昔の山岳ガイドには「夫婦滝」と言う名で紹介されていた。しかしその後近年は、各種ガイドブックやネットでのレコを見ても、そのような名は記されることなく、遡行対象の資料等で通称「スライダー滝」として紹介されているのみである。
その名の通り2条に分かれて大きく深い滝壺に落ちるもので、満々とエメラルドグリーンの水を湛えているこの滝壺は「七丈淵」と呼ばれている。(「七丈淵」はこの滝壺の淵ではなく、その下流にある深くはないが長い淵のことであるという説や、夫婦滝上流のヒロ沢合流点のすぐ下流にある淵のことであるという説がある)
水量の少ない時は右の流れだけだが、落差の割には水流が非常に強く豪快な滝。この水流に磨き上げられツルツルになった岩のナメ状の流れを滝壺めがけて滑る遡行者が多く、あたかもウォータースライダーのようなのでこの通称がある。
杠葉尾から2時間30分以上。三重県朝明渓谷からも2時間少々。
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