尾瀬のゴミ

　山に登るものとして、ゴミを持ち帰ることは至極あたりまえのことで、特に意識することなくそれを実践しています。
　全国に先駆けてゴミの持ち帰り運動を実施した尾瀬にあってはもちろんのことだと思っていました。しかし、現実には過去の負の遺産が尾瀬には残っています。それも積極的に知らしめられることなく、むしろ臭いものにふたをするかのように覆い隠されています。

　今回、環境教育指導者育成のための研修を受け、その現実を目の当たりにすることができました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-73176.html

　持ち込んだゴミはその場で捨てるのがあたりまえ、都合の悪いものは埋設しまうのがあたりまえだった時代にあっという間に蓄積されたゴミが、今でもほとんど手つかずのまま沢筋を埋めています。

　そのほとんどがヘリの運搬費に消えてしまうため、予算化されてもほとんど効果が出ないのが現状だそうです。

　これからは、自分のゴミを自分で持ち帰るだけでなく、尾瀬に来た人に尾瀬のゴミを持ち帰ってもらうようなシステム作りも必要かもしれません。