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2018年08月30日 05:10未分類全体に公開

熊鈴装着

私は、登山歴10年ですが、今まで山の中でクマに出会ったことはありません。しかし、クマの威嚇音らしき唸り声を2回だけ聞いたことがあります。

1回目は、道志村の北側の前道志(秋山村)と言われる山域でのことです。それは、標高600mくらいのところで、時間は午後2時頃だったと思います。私は、その唸り声に少し恐怖を感じましたが、好奇心からその音がする方に目を向けました。すると、黒い影がササっと動くのが見えましたが、その姿をはっきりとは捉えられませんでした。

2回目は、上野原市井戸の軍刀利神社から生藤山に向かって歩いていた時のことです。標高800mくらいのところで、時間は午前10時頃だったと思います。その日は小雨が降っていて、この時間帯にしてはかなり薄暗く感じていました。その時聞いた唸り声は、以前聞いたものよりはるかに大きな重低音で、はっきり聞こえました。いかにも(クマが)自分の存在をアピールしているような声(音)でした。もう恐ろしくて恐ろしくて、その場からすぐに遠ざかりました。

偶然かもしれませんが、その2回とも熊鈴を付けていませんでした。おそらく、知らぬ間に私がクマに近づき過ぎてしまったのでしょう。クマの方が自分の存在を私に教えてくれたのです。鈴を鳴らしていれば、もっと早い段階でクマが私の存在に気がついて、自ら遠ざかってくれたのではないかと思います。まあ、ちょっと都合の良い話かもしれませんが。

私がクマに関する本を何冊か読んで勉強したところによると、大切なことは、人間がクマを恐れている以上にクマも人間を恐れているということです。だから、自分の身を守る為に捨て身で攻撃してくるのです。こうなったら、我々人間にまず勝ち目はありません。

私は、最近では必ず熊鈴を付けて山歩きをしています。もちろん、クマが生息していないであろう山域(例えば高尾山など)では熊鈴を付けません。必要ありませんから。また、周りに登山者が大勢歩いているところでは、鈴が鳴らないように配慮しています。

熊鈴を付けることにより、必ずしもクマとの出会いを避けられるとは思いません。しかし、たった2回とはいえ、過去の経験から熊鈴の必要性を私は少なからず認めています。

熊鈴など必要ないと考えている方にとって、その鈴の音は、ただうるさいだけのものかもしれません。でも、そこを何とか熊鈴を必要と考えている人の気持ちを察していただき、「熊鈴装着」を容認してもらえないだろうかと思うのであります。

たいへん長くなりましたが、熊鈴の装着について私なりの考えを述べさせて戴きました。

それではまた😊
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