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2018年09月02日 21:28未分類全体に公開

落石の恐ろしさ

もう何十年も前の話になりますが、私の兄は中学一年の時に学校の遠足で高尾山に登りました。その時、登りか下りか、またどのルートだったかは不明ですが、頭部に落石を受けて瀕死の重傷を負い、もう少しで死んでしまうところでした。

兄は、地元の病院で救急処置を受け、しばらく入院していましたが、虎ノ門病院に転院して「頭蓋骨陥没骨折」の手術を受けました。手術は成功し、術後の経過は良好で後遺症もなく、現在は看護師として元気に働いています。

その時の落石が自然発生的なものであったのか、あるいは人為的なものであったのかは今となっては分かりません。何十年も前の高尾山なので、もしかすると登山道の整備が不十分だったのかもしれませんが、実際に私の兄は、あの高尾山のハイキングコースで、落石を受けて死にそうになったのです。

何年か前、友人と三頭山に登りましたが、下山路でヒヤッとする場面がありました。鞘口峠から都民の森へ下る途中、つづら折りの登山道を歩いている時のことです。友人がウッカリ石を蹴飛ばしてしまい、その石が少し下を歩いていた登山者の身体をかすめたのです。これは、明らかに人為的に引き起こされた落石です。本人も相当反省していました。

その時、私も友人も、「落石!」の声が出ませんでした。何しろそんな経験は初めてだったので、咄嗟に声を出せなかったのです。こういうことに対しては、ある程度声を出す訓練が必要なのかなと思います。

最近ちょくちょく歩いている裏高尾の小下沢林道に、けっこう大きな石が転がっています。これは、おそらく山側から転がり落ちて来た落石に違いありません。この石が運悪く頭部を直撃したら・・・。大ケガは必至で、下手をすると死ぬかもしれません。

だから、林道歩きといえども落石には十分注意が必要です。万が一のことを考えれば、ヘルメットを被ることが決して大げさではなく、自分の身を守る為の当然の手段と考えられます。

写真は、昨年11月に東丹沢の堤川林道を歩いていた時に転がっていた大きな石(おそらく落石)です。こんな落石をまともに受けたら、まず助からないでしょう。落石は本当に恐ろしいと思います。

皆さん、山歩きでは、どんなところであれ落石には十分に注意しましょう。

それではまた😊
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