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2019年10月16日 06:28未分類全体に公開

知らない方がいいことだってある

今の情報化社会では、たくさんの情報が溢れかえっています。そこから自分の必要とする情報を取り出すことは、私にはとても難しい作業になりますが、これを怠るとエライ目にあうので、コツコツとやっています。

そこで良くないと思うのは、情報に踊らされてしまうことです。あれもダメ、これもダメという情報を全てうのみにしていたら、しまいには何もできなくなってしまいます。そんなの面白くも何ともありません。

台風19号が猛威を振るった翌日に、高尾山に登りました。台風が過ぎ去った直後だったので、登山道の情報はゼロでした。確実な情報は、中央線と京王線が運転を見合わせていることと、高尾駅発小仏行きのバスが運休であることだけでした。

私は、バスとタクシーを乗り継いで、高尾山口駅まで行きました。そして、一番手堅いと思われる稲荷山コースを選択しました。意外なことに倒木等の障害物は何一つなく、実に快適な山歩きのスタートとなりました。

稲荷山コースに物足りなさを感じたわけではないのですが、途中から6号路を歩いてみようと色気を出しました。飛び石区間の入口で、上から降りて来たトレラン風の人から登山道の情報を得て、登れると判断しました。そして、いつもとは様子の違う飛び石区間の登山道を、沢登りみたいだな〜と思いながら歩きました。その後、まさかのルートミスを犯すのですが、これについては私の山行記録をご覧下さい。

高尾山から小仏城山まで縦走し、お昼ごはんを食べた後、全く情報のない日影沢林道での下山を開始しました。後で知ることになるのですが、まさか日影沢林道があんなに酷いことになっていようとは夢にも思いませんでした。大雨後の沢沿いの林道がいかに危険であるかを、私はまさまざと見せつけられたのです。

ゲートを過ぎて、林道が日影沢沿いを走り始めた途端、明らかにその状態が悪くなりました。管理小屋あたりまでは何とか下れたのですが、そこから先は林道が完全に川になっていました。私は身の危険を感じ、その先に進むのを断念して、しかたなく戻ることにしました。

小仏城山まで戻ってもよかったのですが、すぐそばに新しく作られた作業道があったので、それをうまく利用して、奥高尾の稜線に登り返す作戦を立てました。この作戦がバッチリ決まって、首尾よく一丁平に戻ることに成功しました。

一丁平に戻ったことで、伐採地のセンブリに出逢うことができました。私は、「これぞ怪我の功名だな〜。」とほくそ笑みました。もしかすると、センブリは山の神様からのご褒美かもしれません。

この山行では、6号路の飛び石区間でのルートミスと日影沢林道でのピンチを、うまいこと切り抜けることができました。何とも不細工ではありますが、私にしては上出来の山歩きでした。最高に楽しい山歩きでした。

もしこの日のスタート前に、6号路もダメ、日影沢林道もダメという情報があったなら、この最高に楽しい山歩きはなかったのです。もちろんこれは仮定の話であり、たまたまうまくいっただけかもしれませんが・・・。

知らない方がいいことだってあると思います。情報に踊らされるなんて、まっぴらごめんです!

写真は、この日高尾山山頂から見えた美しい富士山の姿です。

それではまた😊
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