那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断
出版社:山と渓谷社
著者 :阿部 幹雄
発行日: 2019/6/1
那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断を読み終わっての感想
簡単に、次の3つの点で疑問を感じました。
なお、私は、ピッケルを使用したり、ラッセルを必要とした
雪山の経験はありません。
高尾山もしくは、奥多摩の雪山程度です。
1.前日から20年に一度の大雪があったにもかかわらず、なぜ、ラッセル訓練を実施したのか?
当初予定していた茶臼岳登山を中止している。なのに、ラッセル訓練では、尾根近くまで、行動している。矛盾しているのでは、ないだろうか?
2.雪崩事故発生時、本部への無線連絡で応答がないことで、なぜ、本部まで行ってしまったのか?
この時、講師が、本部まで行って、救助要請したが39分もかかってしまったとありました。
なぜ、すぐさま、携帯電話での救助要請を行わなかったのか?疑問に残りました。
3.また、発生時、別の班の生徒が救助の手伝いを志願したとき、なぜ、断ってしまったのか?
後の検証で、雪崩事故の範囲が狭いということがいわれています。
ということは、雪崩発生直後に、多くの人間で捜索すれば、より多くの生徒が助かった可能性があります。
今回、著者の取材に、教諭たちが応じていない中、書かれた本です。
もう少し、具体的な行動が書かれていればよかったなと感じました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する