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上記リンク先の前編は実はただの前振りで、
本当に書きたいのはここから。
(ただの前振りを読んでいただいた方すみません。)
今回の登山で私は、前編に記した自己満足の塊としか表し様のない
登山流儀を土合駅到着まで完璧に消化していた。
その全てに陶酔しきり、何年振りかも思い出せない土合駅についた私は、
懐かしさと愛しさで涙腺緩みかけるほど胸を熱くしながら
下り線ホームに降り立ち、上り階段を踏みしめ、土合駅という名の奇跡を堪能した。
地下の冷たい空気感、湯檜曽川の音、上り線ホームの味わい、駅舎の重みと温かみ、
来るたびにいつも思う。
土合という駅があって良かった。知れて良かった。来れて良かったと。
幸い今夜は先客なし。乗ってきたのは最終電車。心ゆくまで堪能するぞ土合STB!
と、狂喜乱舞寸前だった私は感じた。
何かが違うのだ。
下り線ホームのクラフトビール貯蔵庫、
駅員室を改装した洒脱なカフェ、
締め切られた待合室。
こんなおしゃれなもの無かった。
何かが、、、変わった。
少し恐怖にも近い感情で恐る恐る設備や掲示物を確認する。
すると、宿泊禁止の四文字が何度も何度も目に飛び込んで来る。
そうか。泊まっちゃいけないのか。
少し動揺し、激しく悲しくなった私は、しかし思った。
いやいや、前もこれくらい書いてあったでしょう。
宿泊じゃなくて仮眠じゃい!って理論で泊まってたでしょうみんな。
カンケーないね!誰もチェックなんて来ないだろうし。
来たらその時に詫びて退去すればOK!
昔も今もそこは同じ。
と、一度は思ったのだが、
多分、やはり、絶対に、そうではない。
土合駅は変わろうとしている。
もしくは既に変わった。
20世紀に、イギリス隊を気取りながらロープウェイ駅に向かうなんていう
腑抜けた事は100%しない無名で筋金入りのクライマー達に愛された土合駅は、
21世紀の人々に愛される形に変わっていっているのだと思う。
そこに、酔っぱらったおっさんがピッケル抱えて寝てましたなんてシーンを
自ら作り出すことは、、、出来る筈もない。
「また会おうな。」と、何度も駅舎の柱を叩いた私は、
一夜の宿を求めて麗人宅へと向かったのであった。
って言いたいところだが、私に宿を貸す麗人なんている筈もなく、
例のセンターにて仮眠を取らせていただいた。
結局、例のセンターで仮眠しているので、
STBしなかった自分を褒めて欲しい訳ではもちろんない。
今でも土合STBしている人がいても責める気にも怒る気にもならない。
どころか、みんなやっているなら俺ももう一回と便乗してしまうと思う。
ただ山や麓との付き合い方は、その時代に合わせて
変えていかなくてないけないのだなと、
深く考えされられる出来事だった。
そしてもっと深く思う事。
あと一度で良いから土合駅に泊まりたい。
JREさん企画してくれないかな?そういう駅フェス。
引き続きのコメントありがとうございます。
新たなるエピソード、
麗人宅を次から次へと縦走する日々の話を記していきたいと思います。
なんて、、、相変わらず見えっ張りですみません。
夏だと床が濡れてるのとでっかい蛾が飛び回っているのでなかなかエキサイティングな感じでした。
コメントありがとうございます。
多分、前から「ダメ」とは書いてあったんでしょうけど、
今は、「ダメ。ゼッタイ。」って書いてある様に私の目には見えました。
蛾くんは、今の時期でも、なかなかなサイズ感を誇る御仁がいたので、
センター前の階段で星見酒をする際に御相伴して貰いました。
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