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『あらいぐまラスカル』は世界名作劇場で昭和52年に放送されたアニメ作品で、私も子供のころ毎週見ていました。その愛くるさから人気となり、北米原産のアライグマがペットとして大量に持ち込まれたものの、成長すると気性の粗さから手に負えずに飼えなくなって山などに捨てられて野生化し、問題となりました。平成17年に特定外来生物の指定を受けたため、現在ではアライグマを輸入することもペットとして飼うことも出来ませんが、たくさん生息しています。
実は昨年、我が家の天井裏にアライグマが入り込み、子供を産んだのです(-_-;) 小中型犬位の大きさなのに器用に外壁を登り、中に潜りこむのが素早いことに感心しました。子供が成長するまで我慢して役所から捕獲用の箱罠を無償で借りて夕方に2階ベランダに仕掛けたところ、早速夜に罠にかかりました。様子を見にいくと、その凶暴さにビックリ! アニメとは全く比べものになりません。歯をむき出しにして檻の中から掴みかからんばかりに暴れまくっており、箱檻を持って下に降ろすなんてとてもじゃないけど怖くて出来そうにない。明朝役所に電話して引取に来てもらうことにし、ブロックで重しをしてその場を離れましたが、寝るまで、アライグマがうなり声をあげながら暴れまくる音が響いていました。ところが…
明朝、アライグマはいませんでした! 死に物狂いで脱出を図ったのでしょう、檻の出入口が壊され、格子には血肉がついていました。また、糞もまき散らされており、異臭が漂っていました。役所に電話すると、壊されることもたまにあるようで弁償せずにそのままの返却で済みました。後日、ハクビシンやアライグマの駆除もする知り合いに母が顛末を話したら、暴れている際はまず熱湯をかけておとなしくさせるんだと言われたそうですが、知ってても流石に可哀そうで出来なかったよなぁと思いました。アライグマはさすがに懲りたのでしょう、その後姿をみせていません。
それまで、アライグマなどは人間の都合で連れてきたのに、生きているだけで害獣扱いで駆除するなんて勝手だよなぁと思っていましたが、いざ自分の身に降りかかるとやっぱり困るから難しい問題ですね。
写真は、『あらいぐまラスカル』の制作会社「日本アニメーション」がお祝いで制作したイラスト
アライグマがタヌキを駆逐するのは時間の問題だと思います。
でも熱湯をかけることはできませんね。
本来夜行性のタヌキを昼間も見かけることがありますが、人を見ても逃げずにノンビリしていますし、気性の粗いアライグマに対抗できないのも分かる気がします。タヌキは悪さしないから苛めちゃダメだよと子供の頃に言われてましたけど、アライグマには通用しませんし。
熱湯をかけられるのは、せいぜいゴキブリ位ですね。
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