![]() |
#朝ラン #早朝ラン #ランニング
オーディブルは貴志祐介『新世界より 上巻』の続き。
全人学級では洗脳による選抜が行われ、呪術力が水準に満たない者、チートテクを使ってルールを逸脱しがちな者は、人知れず排除される。残った者は優秀だから選ばれたのではなく、あくまで管理下におきやすく、自分たち(誰?)の意のままに操れる者として選ばれているわけで、それは組織にいいようにカスタマイズされるプロセスによく似ている。出世競争に生き残った者は組織内ではエリートだと持ち上げられるが、組織を一歩離れれば、それはあくまでその組織内でしか通用しないローカルルールにすぎず、実は、そのカラクリに気づいた人ほど真っ先にレールを降りる=優秀な人から辞めていくという現象が起きていることには目をつむりがち。ある組織や環境に過剰適応した人や種は、組織を変わるor環境が激変すると生き残れないというのと同じで、特定の環境下で勝ち組となることは、決して「選ばれた」わけではないこと、ルールが変わればとたんに負け組に転落するリスクと裏表の関係であることは、頭に刻み込んでおく必要がある。
渡辺早季らが霞ヶ浦で遭遇したミノシロモドキが「国立国会図書館つくば館」を自称したとき、パンドラの箱は開かれた。ルールが変わる激動期を生き残れるのは、いつだってまだカスタマイズ(またの名を洗脳という)が完了していない若者か、あるいはカスタマイズされるのを拒否してきたアウトローだ。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する