今回何故ネパールに行く事になったかと言うと、理由は去年の夏に遡ります。あ、ちなみに、文章かなり長いですので。
我が家は旦那さんの実家が「高知県」であるゆえ、いつも新幹線と特急を使用して高知県に帰省します。飛行機は高いし、空港から旦那さんの実家がかなり遠く、結局JRに乗り換え特急に乗って移動しなければいけないので、それが面倒なので。バスは息子が酔うので極力乗りたくないのです。
その特急に乗っている道中、徳島県の「吉野川」の近くを列車は通ります。そこから何回かラフティングをしているのを車窓で見ていて「あ〜、面白そう!」といつも思っていたので、去年の夏は息子も小学校4年生でしたから、もう出来るだろうと思い調べてみました。
しかし、私がやりたいと思っている場所は、中学生以上じゃないと参加できないコースでした。簡単なコースなら、わざわざ吉野川じゃなくても出来るんじゃない?と思い近場を調べていると、京都の保津川でラフティングが出来るようでした。
なので友達家族も誘ってラフティングに行って来ました。友達家族は、富士山にも一緒に登っていて、海外旅行なんかにも一緒に行く仲の良い友達です。
その日の私達のインストラクターさんが、日本の方と海外の方でした。何処の方ですか?と聞いてみると、なんとその方「ネパール」の方だったんです。
で、そこから私の誘ったママ友が、異常に喰い付きまして。ネパールに行ったことが無いって言う事と、そのインストラクターの方、メインは英語ですが、日本語も多少なりとも出来るので、現地にこういう人がいる時に行った方が良いよ!と言われ。
その時は「ハイハイ、気を付けて頑張って行って来てくださいませ」と私は言っていたんですが、ネパールはエベレストを見るトレッキングが出来るって、その時はまだ詳しく知らなかったんですよね。
でも、トレッキングというエサ?に見事に釣られたのか、値段が安いという事にも後押しされ、結局行く事にしました。値段は1人21万位ですね。飛行機の往復が約10万。滞在費やその他が11万位。航空券とかはママ友が手配してくれました。その他ネパール国内の事は、全部そのインストラクターさんが手配してくれました。
しかし、頼んでいるのがラフティング専門の方なので、トレッキングとかの日程はかなり流動的でした。ちゃんとトレッキングしたい!と言う方はこんな方法はオススメしません。うちはとにかく安く上げる事だけを考えていたので。日本国内でABロードとかで申し込みして行く方が安心ですし確実だと思います。
と言う訳でようやく旅のお話開始!
関西空港から、中国の広州に向かいました。航空会社は「中国南方航空」。中国東方航空の方が値段は安かったのですが、安いなりの理由として「乗り継ぎがメチャクチャ不便」でした。なんか、10〜11時間くらい乗り換えの所で待たないといけないので、さすがに子供連れには厳しいし、ネパールにいる時間がそれだけ短くなるのは勿体無いので。
広州の空港では乗り換えの待ち時間は2時間位。しかし1つ問題が。乗り継ぎなので中国には入らないので、両替が出来ないんです。私達は円とドルは持ってましたが、中国元は持っていません。なので、喉が渇いているので水を買おうとすると、お店での日本円での支払いになります。
それが目が飛び出るくらい高い!ここは富士山8合目か!と突っ込みたくなる位。中国の方も「空港は物が高い場所ですから…」みたいな事を英語で言っていた。しかし、乗り継ぎを関西空港でしないから乗り継ぎ場所の相場ってあんまり分からないけど、関西空港の3階には「ダイソー」ありますから。まあ、あそこはもう空港から出た場所だけれども。
あんまりにも理不尽な値段なので、買いませんでした。しかし、自販機だと凄く安い。中国元を持っていて余っている方は、乗り継ぎように持って行った方がいいです。私はそもそも香港と台湾にしか行ったことが無いので、中国元は持っていなかった…。
広州の空港から、トイレ事情は悪くなりました。全部和式。ってか、中国のトイレを和式って言っていいのか…。洋式は空港では私は見なかったです。
広州からネパールのカトマンドゥに到着。夜の11時位でしょうか。時差は−3時間15分。え?15分ってなんなん?初めてだわ、その細かさ。
ネパールでのビザ申請のために、空港に着いてから書類を記入します。そして列に並びました。いやいや、結構な行列でした。ネパールは乾季で、今の時期は観光客が多いみたいです。私達の少し後ろには「エヴェレストに登りに来ました」と言う日本人の坊主頭のおばちゃんも居ました。シャンプー出来ないから坊主頭なんでしょうね。凄いなぁ…。
ビザ申請には3千円かかると本に書いてあったのですが、その時の相場もあるのでいくらかな?と思って2人分の5千円札を出していると「はい、行って」と書類を渡される。友達はドルで払ってたし、結局ホンマいくらなん???
そんな疑問を感じつつ、空港の外に出ると、一気にネパールに突入ーって感じで、色んな人が「タクシーは?」とか「荷物を持つ」と言う感じで一斉に話し掛けて来る。ノーサンキューを貫き、インストラクターさんを探していると、去年の夏以来会って居ないのに、すぐ分かってくれたみたい。まあ、お母さん2人に子供2人の日本人って目立つしね。
そこからも、荷物を持つ!だ、なんだかんだとメチャクチャ人が寄ってくる。なんだかんだでもう夜中の0時まわっているんですけど。なんでこんなに人が居るんだ?と言う位凄い人でした。
インストラクターさんの他に、ラフティングの事務所の方とタクシーのドライバーさんがいたみたいなんだけど、とにかく言葉が分からないし、メチャクチャたくさんの人が寄ってくるので、荷物も誰に預けたらいいのやらの状態。
ちょっとでも荷物に触れた人は「チップ」「チップ」の嵐!でも、1人にあげると一斉に人が寄ってくるし事務所の人も「出さなくて良いから」と言っていたが、とにかくしつこくタクシーの窓に手を突っ込んでくるほど。
うちの息子も迫力にビビって「ネパール治安悪いわ!」と言ってましたが「治安が悪いって言うのは、黙ってカバンを盗んだり、くれないからって暴力を振るう国はそうだよ。でも、ネパールの人は手伝ったんだから頂戴って言っているだけだから、それは治安とは違うよ」と言うと、それは納得してました。
それから夜の街を市街地に向かってタクシーで行きました。しかし首都なの?と思ってしまうほど暗い!しかも、道がメチャクチャ悪い!まあまあ大きな通りは舗装してあるけど、1回でも曲がってスジに入ると、天井に頭がつきそうなくらいボコボコ道。ホンマかいな!の連続でした。
さらに連れてこられたホテルも「マジかー!」と心の中で叫んでしまうホテル?でした。とにかく電力事情が悪いようで、全体的に薄暗い。そしてトイレも水がチョットしかでないし、部屋も窓も全てが汚い!おぉ〜、これがネパールなんだね!
時間がもうかなり遅かったので、その日は午前中家を出る前に自宅でシャワーを浴びてきたからと言う理由でシャワーはせず就寝。しかし、一晩中犬がいろんな所でガンガンに吼えててマジで凄かった…。
朝はまた趣向の違う鳴き声が。え?何この声?プテラノドン?と思われるような。恐竜のような普段日本では聞いた事が無い鳴き声が「ギャアーギャアー」と。空港や昨日の晩はネパールショックを隠しきれませんでしたが、明るくなって辺りを見渡せるようになって、急に頭のスイッチを入れ替えました。ここは日本ではないだと。
この日はポカラに移動するために、朝早くから長距離バス乗り場に向かいました。って言っても乗り場のスペースがあるのではなく、道路にズラーっとバスが並んでるだけのようでした。
そこでは観光客用に水を売ったり、生の果物を売ったりする人がいっぱい居ました。私達はインストラクターさんがずっと一緒に行動してくれているので、そこら辺は色々仕切ってやってくれます。
バスも当たりハズレがあるようで、私達が乗ったのは微妙でした。窓は固くて開かないし、扇風機も壊れているので、メチャクチャ暑かったです。しかし、窓に関しては、随分後でインストラクターさんに手伝って貰ったら開きました。一人では全然動かなかったのに…。
凄い山の中の道をどんどん進んで行きますが、驚いたのはこれが「高速道路」と言うこと。いやいや、山の中にいたっては舗装が出来て居ないような所もあるのに、これが高速って…。でした。
地図上でカトマンドゥからポカラってそんなに距離無いのに、時間は7〜8時間かかるって本に書いてあって、いやいやそんな訳無いだろうと思っていました、現地にて理由が判明。しかし、お値段が嘘みたいに安い。こんな長い間乗って、「300円位かな」と言ってました。さすがに物価は安い!
道中ちょっとした場所でトイレ休憩がありました。私はトイレが近いので並ぼうとすると「ここのトイレは良くないよ」と言われたんですが、いやいや大人として漏らす方がダメだろう!と思いそのまま並んでいると…。
前の韓国or中国人と思われる方が「今、入ってこないで」と言うような英語で私に話しかけてきた。「どういう事?」と思いましたが、中に入って判明。トイレと言っても個室ではなく、少し斜めになっている先に溝が彫ってあって、そこに向かってするみたいな。まあ、男子トイレって便器じゃなくてこんな風になっているところありますよね。でも私はもうネパールスイッチ入っていたので、現地の方みたいな人と一緒にしましたよ。
そこからまた移動したんですが、朝ごはんを食べてなかったのでかなりお腹が空いてきました。2回目の休憩はお昼には早かったですが、そこで食べる事に。
そこでインストラクターさんに「ダルバート食べてみる?」と聞かれました。「ダルバート」とは、ネパール人の主食で、1枚のお皿にご飯とカレーが2種類くらい、生野菜や焼いた野菜みたいなものがのっている超ポピュラーな食べ物なんです。
逆に言うと、ネパールでコレが食べられないと、食べ物には苦労します。と言っても過言では無いでしょう。まだ街中なので他のものも選択できたんですが、早いうちに結果を知っておこうと食べてみることに。
私はアメリカでも食事が合わず、絶対無理だろうと思っていたんですが、なんと食べてみると意外と大丈夫でした。お米もカレーも日本と違ってパラパラサラサラなんですが、これはこれでアリで、十分食べられました。しかも、辛いのはあるんですが、思っていた程辛くも無い。
良かった〜と思っていると、なんとダルバートはほとんどのお店でお変わり自由で、断らないとどんどん入れて来るそうで、辛いカレーを食べるために少しだけご飯を入れて欲しかったのに、ちょっとよそ見をしていると、嘘でしょう!と言うくらいガッツリご飯を入れられてました。急いで止めましたが、そこからそんなに食べられる訳もなく…。バスも待ってもらっていたので、頑張れるだけ頑張ってまたバスに乗車。ちなみに息子はハムカツバーガーみたいなものを注文。ハムカツも嘘でしょう?と言う位分厚かった。
道中順調に進んでいたんですが、突然「パン」と言う音がしたかと思うと「シューーーー」と言う大きな音が。ん?と思っているとすぐバスが停車。どうやら何かを踏んでしまったかなんかでパンクした様子。
マジか〜?!と思いましたが、運転手は慣れた様子でさっさとスペアを出してきて、素早く交換を始めました。道中でパンクしたり動かなくなっている車を何回も見ているし、道が悪いので多いんでしょうね。
それは20分位で終わって、そこから後にお昼休憩の場所でまた休憩。そこのトイレは個室でした。しかし、トイレットペーパーが無いのは当たり前だし、水も出ない…。じゃあどうするかって?トイレの中の下側に蛇口と、その下に小さなバケツが置いてあります。それで自分で水を貯めて流すんですね。
最初のトイレがあんなんだったから、言われずとも「そういうことよね」って感じでさっさと自分で処理。こう言う所は大人になってから来る場所だな。何でもある日本で育ってる子供は、なかなか判断が難しい場合もあるだろう。
そんなこんなで7時間くらいかけてようやくポカラに到着。ポカラは結構な大きな街でした。そこのホテルはなかなか良かったです。綺麗でした。最初が悪かったから、凄く安心しました。しかし、電力事情はやはり悪い。夜には電気が落ちてしまい、冷房とかは使えず。ポカラは標高が800メートルくらいなのでそんなに暑くはなかったですが、なかなか大変だな〜と思いながらシャワーを浴びて就寝しました。
長いので続きます。
写真左:バスに乗る前。果物を売りに来たりしています。
真ん中:ダルバート。いったいこの旅行中に何回食べた??
写真右:パンク修理中。道が真っ直ぐなところでまだ良かった。
おもしろ〜い
続きも読みたいです。
私は前世がインド人だったのでダルバートなどのネパール料理は合います。
モモも食べましたか?
murrenさん、こんにちは。コメントありがとうございます
海外に行って、料理が合うのは気分的にも楽ですよね。私は若い頃はなかなか合わせるのが難しかったですが、歳を重ねる毎に大丈夫になってきております。
モモ食べましたよ〜 そう言えば、この日の夜に食べていた!この前子供が帰ってくる時間になったのでサラッと書いてしまいましたが、他にも重要な件が有ったので、ちょっと遡って書きたいと思います。
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