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日記
◆ 先日、久しぶりに六甲山に出かけたら、枯れかかった笹に黒紫の実が付いてるのを発見した。
場所は、魚屋道を有馬から登って行くと、トンネル跡の上の方で、先年の台風で道が崩落した処の下の方である。
また、東六甲縦走路に入って、水無山の付近で二か所で見つけた。
◆ どちらも道の左側の土手の上で、一か所の数は5~10本位で、辺り一面と云ふ訳ではない。明らかにそれより背の低いミヤコザサとは違い、高さも1.5mくらいある。
太平洋側には、スズタケとミヤコザサが多く分布してるので,恐らくスズタケだと思う。従って、その他の大部分を占めるミヤコザサまで全部開花するとは思えない。
◆ 長年六甲山にも通っているが、六甲山では初めての経験だ。
40年前、私は笹の開花と枯れ死を、初めて比良山系の蓬莱山で見た。此処の笹はイブキササと云ふらしいが、その時の背丈は1m位だったと思う。権現山から蓬莱山まで全ての笹が花をつけ、実がなって枯れてしまった。
しかし、此処ではその後直ぐに芽が出て、元の笹原が復元されて現在に至っている。
◆ その後、大台ケ原で笹枯れがあり、スズタケは枯死してしまい、現在はミヤコザサが繁茂している。これをその後に増えた鹿が食べるようになり、上に伸びる暇が無く、背丈は10〜15cmしかない。
笹は栄養価が高く、鹿にとってはこの上ない餌らしい。
◆ 京都北山や武奈ヶ岳周辺では、開花後、2008~09年にかけて笹枯れが発生した。北山では峰床山、八丁平、皆子山なども皆笹が無くなり、気持ちの良い山になった。武奈ヶ岳やコヤマノ岳でも、笹が無くなり気持ちの良いブナの林になった。
現在、金糞峠からコヤマノ岳経由で、最も早く武奈ヶ岳に至る「上林新道」を上林さんが造り始めた頃は、まだコヤマノ岳にも笹薮があった。
私は、事ある度に「上林新道」と言って新道の宣伝をした来た。どうやら今では、登山地図にも「上林新道」と載っているようだ。
◆ 蓬莱山は直ぐに新芽が出て、笹原が復元したが、武奈ヶ岳や北山では8年も経つのに、芽が出て来ないので、もう笹は出て来ないと思っていたら、先日の山行記事にも書いた通り、コヤマノ岳や武奈ヶ岳で小さな笹の新芽が芽吹き始めているのを発見した。ミヤコザサは地下系なので、この8年地下で栄養を蓄えていたのか?
olddreamer さんによると、北山でも花脊の天狗杉辺りでは、笹の芽吹きがあるらしい。
それに、最近ヤマレコの記事で見たが、霊仙山では、今笹枯れが始まっているとの事だ。
◆ 竹や笹の開花時期は、60年、120年に一回とも云はれている。また笹原が復元するには、10~30年かかると云ふ例もあるらしく、兎に角未だにはっきりした竹や笹の生態が分かっていないのが現状だ。これからは、分子生物学や遺伝子解析によって、少しずつはっきりして来るとは思うが、何しろ、その時間が人間の寿命と同じくらいとなると、そんなに早く謎が解けるとも思えない。
武奈ヶ岳は、北山は、六甲はどうなるのだろう?
それを見れないのが、心残りだ。
六甲山の笹枯れ
◆ 先日、久しぶりに六甲山に出かけたら、枯れかかった笹に黒紫の実が付いてるのを発見した。
場所は、魚屋道を有馬から登って行くと、トンネル跡の上の方で、先年の台風で道が崩落した処の下の方である。
また、東六甲縦走路に入って、水無山の付近で二か所で見つけた。
◆ どちらも道の左側の土手の上で、一か所の数は5~10本位で、辺り一面と云ふ訳ではない。明らかにそれより背の低いミヤコザサとは違い、高さも1.5mくらいある。
太平洋側には、スズタケとミヤコザサが多く分布してるので,恐らくスズタケだと思う。従って、その他の大部分を占めるミヤコザサまで全部開花するとは思えない。
◆ 長年六甲山にも通っているが、六甲山では初めての経験だ。
40年前、私は笹の開花と枯れ死を、初めて比良山系の蓬莱山で見た。此処の笹はイブキササと云ふらしいが、その時の背丈は1m位だったと思う。権現山から蓬莱山まで全ての笹が花をつけ、実がなって枯れてしまった。
しかし、此処ではその後直ぐに芽が出て、元の笹原が復元されて現在に至っている。
◆ その後、大台ケ原で笹枯れがあり、スズタケは枯死してしまい、現在はミヤコザサが繁茂している。これをその後に増えた鹿が食べるようになり、上に伸びる暇が無く、背丈は10〜15cmしかない。
笹は栄養価が高く、鹿にとってはこの上ない餌らしい。
◆ 京都北山や武奈ヶ岳周辺では、開花後、2008~09年にかけて笹枯れが発生した。北山では峰床山、八丁平、皆子山なども皆笹が無くなり、気持ちの良い山になった。武奈ヶ岳やコヤマノ岳でも、笹が無くなり気持ちの良いブナの林になった。
現在、金糞峠からコヤマノ岳経由で、最も早く武奈ヶ岳に至る「上林新道」を上林さんが造り始めた頃は、まだコヤマノ岳にも笹薮があった。
私は、事ある度に「上林新道」と言って新道の宣伝をした来た。どうやら今では、登山地図にも「上林新道」と載っているようだ。
◆ 蓬莱山は直ぐに新芽が出て、笹原が復元したが、武奈ヶ岳や北山では8年も経つのに、芽が出て来ないので、もう笹は出て来ないと思っていたら、先日の山行記事にも書いた通り、コヤマノ岳や武奈ヶ岳で小さな笹の新芽が芽吹き始めているのを発見した。ミヤコザサは地下系なので、この8年地下で栄養を蓄えていたのか?
olddreamer さんによると、北山でも花脊の天狗杉辺りでは、笹の芽吹きがあるらしい。
それに、最近ヤマレコの記事で見たが、霊仙山では、今笹枯れが始まっているとの事だ。
◆ 竹や笹の開花時期は、60年、120年に一回とも云はれている。また笹原が復元するには、10~30年かかると云ふ例もあるらしく、兎に角未だにはっきりした竹や笹の生態が分かっていないのが現状だ。これからは、分子生物学や遺伝子解析によって、少しずつはっきりして来るとは思うが、何しろ、その時間が人間の寿命と同じくらいとなると、そんなに早く謎が解けるとも思えない。
武奈ヶ岳は、北山は、六甲はどうなるのだろう?
それを見れないのが、心残りだ。
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