6月13日、私は白滝山から音羽池、長池に行っていた。弁当を食べていると、対岸の御殿山をヘリコプターが行ったり来たりして、ホバーリングを始めた。きっと遭難事故だろうと思っていたら、14日の朝刊に救助のニュースが載っていた。それには、5日間沢の水だけで何も食べず、沢に落ちて動けないと自ら通報してきて助けられたとの事だった。携帯が繋がるところまで這って移動らしい。
これ以上の事は分からなかったが、その後週刊新潮にも少し詳しい記事が出た。5日ぶりと言ふ事で取材にいったのだろう。それによると・・・
「遭難者 D氏は登山の経験わずか2ヶ月、しかも軽装で上はTシャツに長袖シャツ、下はGパンにスニーカーだった。
坊村から3時間あまりで山頂に着き、30分休んで下りだした。ところが途中の峠で別の道を選んでしまい、3時頃には迷ってしまう。暫くして6m位の滝に出て、そこに垂れている蔓を掴んで身体を支えようとしたら蔓が切れて、岩場に落ちてしまった。肋骨と左足を折り動けなくなった。
4日目に100m、5日目に200m程いざりながら移動して、やっと電波のある所に出られて13日の11時頃に自分で通報した。」
以上が記事の内容です。是で大分解かりましたが、私がよく分からないのはD氏が・・・
1)どうして峠まで来て違う道をえらんだか?
2)ワサビ平(昔、口の深谷源流の広場をそう呼んでいました。実際ワサビが生えていました。)で迷うとは如何してか?
3)何故口の深谷源流を滝までくだったのか?
と言ふ事です。勿論3点とも本人に聞かなければ解かりませんが、坊村でバイクが発見されていますので、坊村へ下りなければなりません。そうすると途中の峠と言ふのは中峠とワサビ峠です。中峠からワサビ平を経由してワサビ峠へ出て帰ろうと思うような人はワサビ平で迷うようなことはないと思います。
1)ワサビ峠の道標には真っ直ぐ行くと御殿山〜坊村だが、東の方向は「中峠を経てコヤマの岳、金糞峠、大橋」と3段に分けて書いてあります。坊村とは書いてない。ワサビ平から引き返さずに坊村へ下りるとすれば中峠に上がり、ヨキトウゲ谷を奥の深谷源流まで下って、大橋〜ウシコバか、中峠〜小川新道〜ウシコバしかありません。しかし、こんな知識があったらワサビ平で迷うはずはないと思います。地図を持っていたか否か、恐らく持っていなかったでしょう。
2)ワサビ平はワサビ峠から下って来るとすぐ沢を渡り左岸に移ります。左岸に広場があり、渡渉点から上流(北)に向って50m位あります。その一番北の端の東寄りに中峠への取り付きがあるので初めての人は解かり難いかも知れません。しかし何処へ行こうとしていたのか? 何処へ向かうとしても、迷ったら沢が側に流れているのだから、上流に行過ぎたら沢を下ればいいし、下りすぎたら沢を上れば渡渉点に出るはずです。迷う理由がない。しかしこれが遭難と言ふものでしょうね。
3)私の記憶では6m位の滝と言ふのは、登りでワサビ平迄10分位の所にあります。遡行してきた時は最後の滝です。この滝(横に広い一枚岩で直登はできません)を越えると小さい石だけの浅い沢(昔は)でした。
何故こんな所迄下って行ったのか? まさか、迷ったと自覚した後だから、これを下れば坊村に行けると考えた訳ではないでしょう。
では、何で岩場に落ちたのか? これも本人に聞かなければ解からないが、身体を支えようとして蔓を掴んだら蔓が切れて落ちてしまったらしいが、滝壺を覗いていたのか。それとも、本当に下る積りだったのか分からない。
でもパニックになりほんとに下る積りだったのかもしれませんね。
とにかく全く腑に落ちない事ばかりで、あの日以来考えれば考えるほどむしゃくしゃして、雨のため山にも行けず、気分がすっきりしないので、何がすっきりしないのかはっきりさせようと、暇つぶしに下手な推理をしてみました。
でも、更に疑問ばかりですっきりするどころか、疑問が大きくなっただけのようです。最近の遭難は不可解なことばかりです。
こんにちわ
比良山系では事故が多いですね。
>遭難者 D氏は登山の経験わずか2ヶ月、しかも軽装で上はTシャツに長袖シャツ、下はGパンにスニーカー
これ、登山者といわれれば・・違うでしょうね。ハイカーが登山道に入ってきただけ・・
ここらあたりの識別できないものでしょうかね
武奈ヶ岳にスニーカーって・・しかもGパン・・
これ・・ひょっとして・・水も持ってなくて沢に下ったんではないですか?
先だって八雲のゲレンデで道迷いの方とご一緒しましたが、その方もほとんど水を持参してなかったので、イブルギノコバの水場を教えました。
そんな軽装ですから水筒持参もあやしいものですね。
しかし、他人に注意するのは難しい話ですね。
木曽駒ケ岳千畳敷のロープウェイ出口なんかは地元の指導員が装備チェックしてますがね。
低山では難しいですね。でも勇気を出して注意すべきでしょうね・・
でわでわ
ueda さん、今晩は。
私が食料はこの遭難には直接関係無いと思ったので、書き漏らしていましたが、実はD氏はこの落ちた時点で食料は持ってました。おにぎり3個、ゼリー飲料2袋、水1リットル。
ですから、水の補給か飲むためにワサビ平に下ったとは思えません。何か他の理由があったとしか思えません。
D氏の服装には大津北署の捜査員もびっくりしていたらしいです。
それに、坊村から3時間で山頂に着き、30分休んで下り始めたのですが、坊村を出た時間がわかりませんから、山頂の30分の休憩中に昼食を取ったのか、下りの何処かで昼食を取る積りだったのか、つまり落ちた3時過ぎに持っていた食料が食べた後の予備だったのか、残り物か、まだ食べる前の食料か分かりません。
しかしこれはこの遭難に直接関係無いように思います。
更に、山頂に12時に着いたとしたら、12時30分に下り始めたので、ワサビ峠に着くのは1時頃になります。そこから、ワサビ平までは10分位ですから1時過ぎにはワサビ平に着くはずです。
それから迷ったと自覚したのが3時とすると、ワサビ平を2時間余りうろついたことになりますが、2時間もうろついて道が分からない様な広い場所ではありませんから、是も謎です。
武奈ヶ岳の辺りは谷が奥の深谷、口の深谷、広谷と入り組んで尾根が分かれていますから、地形的にも解かりずらい所が多いですね。コヤマノ岳辺りが道迷いが一番多いと聞きます。
八雲が原の akiho さんでも注意するのは難しいと言っていましたよ。中には食って掛かるのもいるようですしね。自然保護指導員の腕章をはめるようになってからは少しは皆んな聞いてくれるようになったらしいです。
でもこんな状態では救助関係者も大変ですね。嫌になるでしょうね。
話題に関係ない話ですが・・
>八雲が原の akihoさんでも
akihoさんには迷惑かけっぱなしで・・
akihoさんには、厳冬期に夜中、隣に幕営して騒音で二回もご迷惑かけてますm(..)m先だってutaotoさんにお会いしたさいに、気付くことなくご挨拶できませんでした。よろしくお伝えください。
さて本題ですが・・
わたしの家の隣が図書館で、関西のハイキングコースなる本に、武奈ヶ岳が掲載されてました。まさしくリュックにスニーカーで手軽に楽しめるような内容で驚きました。たしかに水とか食料の注意事項は小さく書いてましたが・・いろいろなコース紹介もありガリバー村からの破線でのルートなども載ってました。
やはり、こういったガイドブックなどにも問題がありそうですね。
近畿地元の人気スポットだけに、なにか協力できればと思いますが・・やはり、声かけしかないようですね
お山でお会いできればいいですね
でわでわ
ueda さん、お早うございます。
私も何処で情報を仕入れるかは重要だと思いますね。昨年でしたか、ガリバー村から八ッ淵の滝経由で武奈ヶ岳に登り、その帰りも谷経由で下る途中七変返しの滝付近で、大阪の2人連れ(何れも20代)の内の1人が滑落して死にましたが、是も観光客みたいな服装でスニーカーでしたね。その時も何処でルートの情報を誰から得たか疑問に思いました。少なくとも常識ある人の情報であれば、下りは尾根道を教えるでしょうからね。
最近は昔と違っていい加減な情報が蔓延してますから。昔は必死に自分で調べて行ったものですよ。
akiho さんには本当に頭が下がります。一所懸命掃除やら道標の整備、道迷い人の案内等々、毎週末泊り込みでやってくれてます。
でも、その道標やら注意書きを剥がしたり捨てたりする輩もいるんです。昨年は遂に金糞峠下の奥の深谷源流の広場で一年の大半をテント生活をしながら登山道や橋の整備をしていた上林氏のテントが焼かれたり、引き裂かれたりした事件が発生しました。氏は嫌になり其処を引き払いました。ほんとに腹が立ちます。
コヤマノ岳に中峠を経ずに直接登る「コヤマノ岳南尾根道」を整備して、ペンキを塗り通れるようにしたのも上林氏です。今は氏の手作りの道標もありヤマレコの皆さんもよく通られるようになりました。
私はこの道を上林新道と呼ぶ事にしています。でも、氏の道標も初めの内はよく誰かに剥ぎ取られたり捨てられたりしたものです。
akiho さんも彼方此方で、そうゆう輩を見つけたら大津北警察に知らせて下さいと書いています。八雲ケ原にもあったと思います。ヤマレコの皆さんも気が付かれた方は是非ご協力お願いします。
ueda さん、済みません。何だか話が逸れました。つい日頃の思いが出てしまいました。
mesnerさん、はじめまして。
chikakuと申します。
僕は、武奈ヶ岳には坊村から一度だけしか
登ったことがありませんが、
そのときは登山者の習性として、違う道で下山したいと思い、
下山は、コヤマノ岳〜中峠〜ワサビ平〜ワサビ峠〜坊村を
とりました。
初めての山なので、ワサビ平からワサビ峠に登る道が
見つけにくかった記憶があります。
(下がそのときの記録です。)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-166645.html
遭難者も同じように思い、僕と同じルートをとって、
ワサビ峠に登る道が見つけられなかった、
または下山なので登り返すとは思っていなかったので、
谷を下ってしまったのかと推測します。
(個人的な予想ですが)
僕の住んでいる伯耆大山でも、
昨日遭難された方が遺体で発見されました。
大山の難ルートを引き返す途中で道に迷われ、
滝に滑落されたようです。
安全第一を肝に銘じて登山をしようと思いました。
chikaku さん、今日は。
確かに中峠からワサビ平に下りて来ると、ワサビ峠への道は50m位下流の対岸(右岸)に渡渉する所にありますから、初めての人は分かりずらいかも知れませんね。でもよく探せば分からないことはありません。
でも此処で迷ったのは間違いありません。此処から下って行って滝で落ちたのですから。
そこで、どちらの峠から下りて来たかと言ふ事ですが、
1) 山頂から下りだして、途中の峠付近で違う道を選んでしまった、と言ふ事です。中峠からだと頂上のすぐ下から道は分かれます。途中の峠と言ふのはワサビ峠しかありません。
2) 中峠経由で下りて来るような人はワサビ平で迷わないと思います。
3) 経験がほんの2ヶ月しかないと言ふのも、中峠経由でないと思われます。
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