11月5日の夕刊で「鉄拐山で76歳の男性遭難か」と言ふ記事を見ました。鉄拐山とは神戸の須磨公園の北にある、ほんの234mの山です。六甲全山縦走コースで須磨公園から3つ目の低い山です・
私はこんな山でも遭難するんだと、少々驚きましたがすぐに発見されるだろうと思っていましたが、その後11月7日になってもそれに関するニュースが全くありません。不思議に思ってその夜消防署に聞いたところ、まだ捜索しているとの事でした。
そしたら、11月8日の夕刊に「遭難者が鉄拐山の南東の山裾、県道沿いの谷間で7日夜死体で、民家まで数十米の地点で発見」と出ました。
男性は散歩に行って転落したらしく、奥さんに携帯で「足を滑らして谷に落ちた」と連絡。その後連絡がつかなくなった。
発見された時、靴や靴下は脱げていて、鞄や杖は無かった。外傷もなく死因不明で、解剖して調べるとのこと。
以上がこの事件の概要です。
(1) 私が最初に感じた事は、こんな丘のような山で遭難事件が起こるのかと言ふ事でした。しかし、これは山岳遭難ではなかった様です。
(2) しかし、こんな街中の低い丘で谷に落ちて如何して3日半も発見されなかったかと言ふ事です。
男性は鉄拐山の西側の垂水区の住人で、鉄拐山に出かけて谷に落ちると言ふ事はその東側の谷の筈で、しかも山道(散歩道?)沿いの谷と言ふ事になればすぐに分かると思うのですが、何故発見に3日半もかかったのか?
私が思うのは、男性が転落して最初に連絡したのが奥さんだのですが(その後すぐに不通になりました)、やはり先に消防署か警察にするべきだと言ふ事です。そうすれば落ちた場所がも少し最初からはっきりしていたのではないか、と言ふ事です。奥さんより現場の状況は日頃救難活動している消防署などが詳しい筈だし、最初に何を聞くべきか心得ていると思うからです。
(3) 詳しい事は分かりませんが、男性は落ちてからじっとしていなくて、相当動き回っていると思われることです。民家の近くで発見されたといふことは、上のほうで落ちて、随分下のほうまで下りて来たのではないかと考えられることです。3日間も谷の中で苦闘したのでしょうか。
もしそうであれば、動かずじっとしていたら(最初は携帯もかけられたのに)助かっていたかもしれないと思います。
どんな谷か分かりませんが、外傷が全くなく亡くなったのも不思議ですが、それは解剖したら分かるでしょうが。
以上が、私がこの遭難事件に関心をもった主な理由です。(1)は登山には関係なかった様ですが、(2)と(3)は登山での遭難にも大変参考になると思います。
それに、76歳の老人といふのが私の感心事でした。私も76歳です。この歳になると、体力の衰えだけでなく、バランス感覚、集中力その他劣ってきます。山だけでなく常に意識して行動しなくてはと思っています。車の運転などもそうです。
ともあれ、遭難の男性のご冥福を祈ります。
初めまして。お便りさせて頂きます。
毎回のように新聞に載る山での遭難事故。
今回のそちらでの事故も他人事とは思えません。
自分の住んでる場所にも、標高300〜400mの山域があります。
県と町が登山道を整備して、半日程をのんびり歩けるコース設定になってます。
天気の良い時は名古屋駅ビルや御嶽山も望む事が出来る為、
特に50代〜80代の方に人気で、平日でも多人数の方が登ってみえます。
また、かなり遠くから来てみえる方もみえます。
村の人間なら自分が何処にいるのか分かるのですが、他の地域の方には分かりません。
地元民として出来る事で、もしもの時に携帯電話で警察や消防に連絡した時に、
山のいたる所にエリア番号&ポイント番号の札を下げました。
役場、警察、消防には番号を書いた地図を置いてもらいました。
消防も警察も初動捜索が楽になる、と喜んでもらえました。
今のところまだそのお世話になる事は無いみたいですが、
事故があってからでは遅いと思い、村の人に話して今になりました。
地主の一人であって、趣味も山登りである私は、遭難死だけは自分の山でして欲しく無い!
低山でも、ひとつ間違えば今回のような事がおこってしまいます。
mesner様もどうかお気を付けて、山を楽しんで下さい(^_^)
mesnerさん、こんばんは。
そうですね、一般的に遭難、事故は高所より低山の方が多いですね。
最近はレスキュ−ポイントを設置している山が少しづつですが、増えていますね。
(但し、加入携帯により通話不可の場合が有ります)
ご冥福をお祈りいたします。
k28611m さん、今晩は。初めまして。
コメント有難うございます。揖斐郡といえば、50年以上昔に、確かスキーに行ったような記憶があります。
地主であれば確かに自分の山で遭難して貰ったら嫌でしょうね。よく解かります。
日頃あまり気にした事はありませんが、日本の山の殆どは個人の所有ですよね。我々登山者は実は只で入山させて貰っているのですね。(三重県には入山料を取る山もありますが。)
私がよく行く六甲山や比良山では、随分前にレスキュウ・ポイントが番号をつけて、コースの途中に整備されています。
しかし、今ではしんどいから迎えに来てくれと言った様な、思い違いをした電話も多いと聞きます。
私等登山者はその辺の事をよく理解すべきでしょうね。
k28611m さんのような地主さんが救助ポイントの設置に努力されているのですね。初めて知りました。
遭難者にも救助する側にも重宝ですよね。
神戸に件は登山者ではなかった様ですが、登山者でも何時発生するか分かりません。特に年寄は。
私も何れ車の免許を返上する時が来るように、登山の免許も返上する時がきます。それまでは事故を起こさぬようにと思っています。
今西錦司のように弟子に担がれて、90才になっても登るようなまねは出来ませんから。
nonkibou さん、お早うございます。
コメント有難うございます。お久振りですね。
低山での事故が多いのは、登山者の心構えといふか気構えが違うからではないでしょうか。高山に行くにはそれなりの心構えと技術、装備等準備が必要ですから。
低山の場合は、何となくそう言ふ準備や装備などが疎かになり、思わぬ事故に遭う事が多いようですね。
登山道の道標とかレスキューポイントなどは、全国を歩き回った訳ではありませんが、各自治体によって随分差があるように思います。予算の問題もあるんでしょうね。
六甲山では人が多いので、必要に迫られて早くから整備が進んだと思われますが、進めば進んだで、それが当たり前と思うのも人の常です。
最近では自分を何様と思っているのかと言ふような電話も多いらしいですよ。
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