今日の信濃毎日の記事に次のような記事を見ました。
「12月20日長野県警は業務上過失致死の疑いで、福岡県大牟田市のガイド田上和弘(56)を書類送検した。
彼は福岡市の登山専門店を通じ06年10月に白馬岳のツァーを企画・引率し、10月7日ツァー客女性5人と祖母谷温泉を白馬岳山頂近くの白馬山荘に向って出発、雨から吹雪となった悪天候下、引き返さず登山を続けた過失により同山荘近くで4人を凍死させた疑い。
死亡したのは、福岡県と熊本県の53〜66歳の女性4人。
送検が遅れたのは、実況見分と事故発生状況を確認するのに時間が掛ったとの事。
この事故をめぐっては、死亡した遺族と田上ガイドの間で、福岡高裁での和解(田上ガイドが6500万円を支払う)が、昨年12月に成立している。」
7年前の事件で、詳しい事は覚えていませんが、このツァーはガイド個人で募集して、自分で引率した特殊なツァーで、最近一般的なツァー会社が募集して雇われたガイドが引率するのとは違います。
従って責任を全部自分で引き受けることになったものと思われます。
それなのに、このガイドは何を考えていたのか、ガイドとして顧客を安全に下山させると言ふ自分の本来の責任を忘れたと言ふより、そう言ふ事を全く考えもせず、早く自分の任務を済ましてしまいたいと言ふ思いが強く、焦りもあって、顧客の体調を慮る事無く、強引に突き進んだものと思われます。
ツァー会社と言わず、個人ガイドと言わず、こんな無責任な事は、罪を問われて当然だと私は思います。
長野県警も呆れて、腹が立ち、意地でも送検しなくては、怒りが納まらなかった様ですね。
いずれにしても、リーダーが無能、無責任だと、そのメンバーは酷い目に合います。我々はりーだーを選ぶ才覚も必要ですね。
そうですね、事故当時は悪天候でヘリも飛べずに、最悪な事態になりました。
田上さんは、ヒマラヤ遠征の経験のある方ですが、山々はそれどれ立地条件が異なります。
当時の天候は、雪、雨のどちらに転ぶかでしたが、リ−ダ−なら、止めるべきでしたね。
その辺の判断能力が、欠如していたのですね。
>リーダーが無能、無責任だと・・
無責任は該当しますが、無能は少し短絡しすぎでは?
おはようございます
ガイドは、下山までを責任持って、安全・快適・迅速にアシストすべき存在であると思います。
山の技術という意味ではなく「登山客」の命を守ることが出来なかったことについては、ガイドとして「無能」と評価されてもいたしかたないでしょう。
ヒマラヤ?関係ないでしょ。いくらアルペン技術が有能でも、「登山客」を預かった以上は、安全に下山させる責任と能力を要求されますね。
話は変ります。
過日、全国で報道されたように、高速でタクシーから乗客がドアーを開けて転げ落ちました。
その乗務員は気づきことなく、目的地まで行ってはじめて乗客のいないことを知った・・
わたしの業界のことですので、その会社もその乗務員の経歴も分かりました。
ベテランの乗務員さんで病歴ありでした。
これも「無能」のそしりは免れないでしょう。
お亡くなりになった方がいることを忘れてはなりません
mesnerさんのいわれる「無能」はガイドの最低限の無事下山させるという能力にかけた「無能」だと理解してます。
いづれにせよ、リーダーを選ぶという行為はむつかしいですね。
亡くなられた方のご冥福を祈ります。
でわでわ
亡くなられているかたがいるので、軽々しく書き込みして良いか迷いましたが、書き込みをします。guideなら尚更、memberを無事帰宅させるのが、義務と言うか責任なはず。何故悪天候なのに突き進んだのか、理解にくしるみます。過失致死は甘い処分と言いたくなる。エベレスト仮に登っていたとしても、guide失格ですね。亡くなられたかたのご冥福を
nonkibou さん、お早うございます。
田上ガイドが、ヒマラヤの経験がいくらあっても、白馬岳に自分が募集した顧客を連れて行って4人も死なしてしまう様なガイドは無責任極まりないと言えます。
そしてガイドと言ふ商売が、顧客にとって最も最悪な事が無責任と言ふことです。これをガイドといふ商売人として無能と言ふのです。こう言ふ人はガイドに成ってはいけません。最もガイドに相応しくない人物なのです。
全てに通ずる事ですが、自分が立派なプレイヤーだからと言って、立派なリーダーに成れるとは限りません。そしてそれが、その顧客にとっていいガイドかと言ふと、そんな事はありません。それは全く別の事です。
私は医者でも、学校の先生でも、サービス業である限り、患者や生徒、子供を馬鹿にするような医者や先生は矢張り無能だと思います。先ず患者や子供が好きでなければなりません。でないとこのガイドのように自他共に不幸になります。
先日も富士山で京都岳連のパーティーが救助訓練行って、自分達が遭難し、2,3人死にました。そのパーティーにはヒマラヤ経験者がいたそうですが、これも田上ガイドと良く似た話です。想像力や常識が無いところは全く一緒です。
私は富士山の9合目で、お互いをザイルで繋いでいたと聞いた時、これはど素人だと思いました。山は所変われば、条件が全く変わります。これは、やはり想像力と常識の問題です。ガイドの皆さん常識を持って下さい、と言いたいです。
ueda さん、お早うございます。
コメント有難うございます。
さすがに商売柄、サービス業の達人ですね。サービス業の本質が何か、はっきりと体得されています。
素人の私ごときが偉そな事言って済みません。
この事件を見ると、ヒマラヤに行った事のあるガイドは、サービス業とは思っていないとしか思えませんね。
あんたはサービス業者だよ、と言ったら腹を立てるような気がします。それ程常識がないと言ふ事です。
常識が無い人はサービス業はやってはいけません。不適格者です。つまり、無能なんです。自他共に不幸にします。
それに、タクシーに事件は、何ぼ何でも異常だと思っていました。運転手として考えられないと、思っていました。やはり、そうだったのですね。
タクシーも運転技術だけでは如何にもなりませんからね。
私の理屈が専門家に評価された様で、嬉しい限りです。
tama02 さん、コメント有難うございます。
白馬岳はヒマラヤとは全く違いますよね。あのやり方を見ると、やはり自分がサービス業者で、顧客に尽くす事が最大の自分の任務だと言ふ事が全く解かっていなかったとしか思えませんね。
自分の経歴を最も鼻に掛け、その自負心ばかりが先行して、自分が何をやっているかが全く理解できていない様です。これを私は非常識と言っているのです。つまり、不適格者で無能なんです。こんな人はサービス業を商売にしてはいけません。かれは勘違いをしているのです。今は目が覚めたとは思いますがね。も少し早く気が付くべきでした。4人の命は重過ぎますよね。
この頃こう言ふガイドのやり方が流行っていました。特に九州で多かった様に思います。遠いからと言ふのもあるかも知れません。
そして、この前後にも福岡のガイドがトムラウシに十数人の顧客を、台風が接近する中私的に引率して、皆暴風雨の中でばらばらになり、半数位が命を落とした事がありました。
これは例のガイドも死んでしまった事件の前だったと思います。
この頃、全国的にガイド協会が出来ました。旅行会社を通さずに自分でやれば利益はそっくり自分に入る、といふのがその魅力だったと思います。
これは、ホテルの料理の偽装、インチキ、詐欺事件と同じく、我々がその名前だけの「記号」に群がる事を止めない限り、根本的解決は無いと思います。我々の「舌」を鍛えるしかないと思います。
登山が遊び、趣味の一種なだけに、それ相当の学習や修行を必要としますが、これで命を落とすのは馬鹿馬鹿しいことです。まして他人の所為で死ぬのは、特攻隊で死ぬよりアホらしいと思います。
やはり、我々も常識を磨く必要がありそうです。
mesnerさん、はじめまして。
おっしゃる通り、お金を貰う以上、払う側の満足度は重要です。つまりどんな仕事でもサービス業だと思います。
ただサービスされる側の意識が、権利と勘違いしてきているので、クレーマーや、モンスターペアレント、モンスターペイシェントが増えてきているのではないでしょうか。
大分前に、外国人を対象に募集した富士山登山ツアーの引率を頼まれたことがあります。頂上まで着いて、降りる時にリーダーから、まだ登っている人には時間が遅くなるので、そこから降りるように説明しながら下山するようにいわれました。登っている人達に、言われた通りに説明しながら降りていくと、ある人から流暢な日本語で、以下のように言われました。
「あなたの会社は、富士山に登らせるといってました。登れなければ契約違反であなたの会社を訴えます。」
まだ自分は若かったし、とても説得できる状況ではなかったです。
その人は登り続けたので、せっかく説得して降りていた数人も、その人に続いて登り始めました。結局、暗くなってから彼等は下山してきて、閉鎖していた有料道路を開けてもらうなど、面倒な事になりました。
サービス業だからといって、権利を振り回す客も常識をもって貰いたいと思います。
偉そうにいってもうしわけありませんでした。
ankota さん、今日は。
コメント有難うございます。
モンスター・クライアントの問題も確かにありますね。これはクライアントの常識の問題と思いますが、山の場合は死ぬよりは良いと思います。山の場合は殺される様なものですからね。
とかく日本人は契約の観念が乏しく、お上には逆らえないと江戸時代から骨の髄まで飼いならされていましたから、大人しい国民性です。
これは外国には通用しません。事前にちゃんと契約事項をはっきりさせておく必要があります。それをしてないので後で面倒な事になっても、その損害を自分が払わ無ければならなくなるのです。
外国人は聞いてない事を突然言われても納得しません。その点、日本人は引率者の事情が解かりますから、大人しく従う人が多いかと思います。これはある意味で日本人の美徳ですが、時と場合だと思います。
日本に観光客を呼び込むのなら、日本人も外国人を知らなければなりません。これが私の言ふ常識です。
1996年だったと思いますが、エヴェレストと登山が大衆化して、アメリカやニュージランドの商業ガイドが顧客から大金を取って(その頃日本円で700万円位)登頂させるといふ商売が盛んになった時がありました。今もやっていると思いますが。
その時、ニュージランドのガイド、ロブ・ホールは自分のクライアント、D.ハンセン(米)が登頂して来ないので、遅くとも13時には山頂を後にしなくてはならないのに、彼が来ないので15時迄待って二人共死にました。
この時彼はハンセンを待たずに下りても良かったのですが、ハンセンは前年も顧客になっていましたが、それもありホールは今年は是非登らせてやりたいと思ったのです。
これに比べたら、田上ガイドは何うですか? 足下にも及びませんよ。
私は、若しこのガイド(ロブ・ホール)が日本人だったら何うしただろうと考えていました。未だにこんな覚悟で顧客に尽くしたガイドを日本では聞いた事がありません。外国では是ほど自分の職業に誇りと責任と覚悟を持ったガイドが居るのです。
これはトムラウシで嵐の中、客がばらばらになり、おたおたして意に反してガイドも死んでしまった話とは全く違います。
riskは高いけど。登山は楽しいですよね。遊びで命の危険を侵してまでするのは確かに無意味です、田上guideは顧客満足の大切さを。考えず人間として、間違ってますね
tama02 さん、今日は。
私は、我々の生きている意義は・・・
1) 生物的存在として子孫の再生産。
2) 社会的存在として働いて納税する。
3) 人生を楽しくする為の、気晴らし(趣味)で退屈を凌ぐ。(ヤマレコもこの1つ)
以上3点だと思っています。
登山も気晴らしの一つで、他の気晴らしと違うのは、危険度が高く、その楽しさは命と隣合わせだからと思います。
だから自分の判断が間違ったり、技術が未熟のために命を落とすのは仕方がない事だと思います。
しかし、ガイド付きツァーに参加する時は、参加者は安全に連れて行って呉れると思って、お金を払って参加する訳で、ガイドがその責任を十分自覚する事無く、自分の体力とやり方で突き進み、参加者の体力や技量を無視して、死なせてしまうとすれば、それは余りにも無責任です。十分刑事罰に相当します。
彼はガイドがサービス業だと言ふ認識が全く無かったのだと思います。ヒマラヤとガイド、サービス業者とは全く関係ありませんからね。
だから私は、彼は常識が無く、無能で、不適格者と思います。
ガイド協会なるものがあるのですから、サービス業の基本を教育して欲しいものです。
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