この騒動は実に不思議な騒動で、何故こんな騒動になったのかが良く分からない事件である。TVで色んなコメンテイターが色々批評をしているが、全く的外れな事が多い。万能細胞に就いて素人が色々言ふには難しいと言ふこともある。
そもそものSTAP現象なるものは、植物の枝を切って地面に差し込んでおくと、そこから根が生えて新しい木に育つ。しかし動物ではそう言ふ事は起こらない、起こらないと言ふのが動物だ、と言ふのが今までの定説であった。が、小保方さんは動物でもSTAP現象が起こるかもしれないと言ふ発想から研究を始めたらしい。これには Nature も驚いて最初は突き返した。
この発想が素晴らしい。日本の偏差値偏重の人間からはとても出てこない発想だ。これだけで小保方さん叩きは間違っている事が分かる。若い、例え未熟でも日本の科学界全体で育ててゆくべき人材だ。
そして、’13/3に小保方さんが Nature に論文を投稿して、’13/12に掲載 OK の返事が Nature より届いた。この間 9 ヶ月。恐らく何回も理研側と Nature 側でやり取りがあって、笹井氏の援助の下で OK に漕ぎ付けたものと思われる。
そして、今年の1/28 に理研は 1/30 の Nature にこの論文が掲載されると発表した。ノーベル賞級の発見だと日本、いや世界中が驚いたかもしれない。
その発表から、わずか一週間も経たない2月初めに、早くもINで論文の不備(写真やコピペ)が指摘された。
この論文を読み、一週間で不備を指摘すると言ふ芸当は素人には無理がある。少なくとも生物学、万能細胞の研究者か専門家のはずだ。
しかも、発表されたらすぐに不備を指摘すべく、てぐすねを引いて待ち構えていたとしか思えない早業だ。
事前に知らない者が発表論文を読んで、それから調べたのではとても一週間では出来ないだろう。しかも Nature の査読者や理研の当事者(笹井氏や若山氏)すら気が付かないような指摘を一週間で出来るには事前に何らかの情報を得て調べていなくては、とても出来る事ではない。
では指摘したのは誰か? これがミステリーでなくて何であろう?
私はきっと理研内部か内部の人間から情報を得た外部の専門家か研究者でないと、こんな事は出来ないと思う。競争相手の内部か、東大か、それともアメリカか?
小保方さんの博士論文まで調べて、コピペや写真の使いまわしまで調べ上げるのは、外部の論文を初めて読んだ者には出来ない事だと思われる。
いずれにしても、これによって理研は元より日本中が掻き回されている。
それに、最も責任あるのは理研そのものだ。初めから対応がまずかった。論文自体はそんな指摘があったとしても、取り下げなければならないものではない。問題は論文として筋が通っていて、新発見や新発明と言った、今までに無い知見であれば、それだけで十分だと思う。たかが雑誌に投稿した記事ではないか。しかも、向こうが OK して載せたのだ。理研は一体となって小母方グループを守るべきであったと、私は思う。
新発見の論文は最初は皆仮説なんだから、そんなにうろたえずに理研が一丸となって対応していたら、こんな下らない騒動にはならなかったのではないかと思う。
それが出来なかったのは、恐らくこれを知った野依理事長が、一体何をしてるんだ!、へまをやった小母方なんか切ってしまえ! と怒鳴り散らしたのではないかと、私は思っている。彼は大学教授時代から部下を怒鳴りつけることで全国の他の大学までも有名であったとの事だ。
その為に、笹井氏も間に立って中途半端のようだ。副センター長と言ふ立場は管理職で、研究者ではない。その点理事長には自分の意見も十分に言えない立場なのだろう。
しかし、彼も記者会見で、STAP現象抜きでは証明できない現象が存在すると言って、3つの写真を示して説明していたではないか。つまり論文は撤回なんかする必要はないのだ。それなのに撤回には賛成している。
私には理研の一番のガンは理事長だと思われる。それを、自分が管理体制を見直し、改善したいとは虫がよすぎる。組織がへまをやれば、その責任はトップに在るに決まっている。ノーベル賞の受賞者だからといって、組織の長に適するとは限らない。エヴェレストに登ったからと言って、良いガイドになるとは限らないのと一緒だ。
理研はこれがうまく行ったら、4/1 に新しい特別な研究機関(名前?)に指定され、STAP細胞センターを作る積りだったらしい。理事長はその積りであったが、当てが外れて怒り心頭に発したのだろう。小保方さんだけをトカゲの尻尾切りにして、何とか逃れようと画策したが、小保方さんに異議を申し立てられ、またしても計画が狂ってしまった。裁判になれば小保方さんが有利だと思う。
先日管理体制を見直す外部の委員をふくめた、不正防止調査委員会の初会合が有った時、委員長が未だ不正と決まった訳でもないのに、あたかも不正があったような言い方は如何なものかと野依理事長に苦言を呈していたが、最もな事だと思う。
しかも、全体の管理体制を見直すなんて、普通の組織ではなく、特殊な研究機関なので、とても外部の委員会でやれることではない。従って不正行為に関することだけに限ると言ふ事になったようだ。
いずれにしても理研の信用は台無しだ。組織の長が無能だとその成員は救われない。国の名誉にもかかわってくる。
折角の日本人による世紀の発見を外国に奪われては適わない。それが一番大切な事なのに、今の日本社会は何を考えているのだろう。
そうなんですよね。
9ヶ月もの間、世界最高の科学者たちが査読してokが出たものなのに、何んで後からつまらないところを指摘できたんだろうって思いますね。
査読委員よりも知識のある人間が悪意を持って探し続け無ければ見つからないミスなんですよね。
STAP論文読んでみましたが、あやしいところなんて全く無かったですね。しいて言うなら少し詳し過ぎて突っ込みやすさが出てるかなって感じはしました。
いずれにしてもmesnerさんの推論どおりミステリーですね。
nanfutsu さん、今日は。コメント有難うございます。
nanfutsu さん凄いですね。論文読んだのですか。私は文系ですので全くの門外漢です。英語は少し出来るので私も挑戦してみようかな。
私がも一つ分からない事が、若山さんが理研から山梨大学に行った事。しかも最も大事な時期に。その後任がSTAPセンターになって、笹井さんの予定だったと聞いています。
先日の笹井さんの会見でも、彼は若山さんに責任を押し付けた感じでした。次の若山さんの会見が楽しみです。
nanfutsu さんは IT 関係でしょう? I.N. の仕掛け人は誰なのか nanfutsu さん、専門家なら分かりませんか? 出来たら是非お願いします。
「11jigen」のことでしょうか。
有名なのでご質問の意図と違うかもしれません。
この日記が一覧に載っていなかったので、無くなったのかなと思ったら、どうも同日に書かれた日記はひとつしか載らないようですね。なので、武奈ヶ岳遭難から入ってみました。
お返事有難うございます。
「11jigen」とは何でしょうか? 私には全く分かりません。仕掛け人が 11jigenn と言ふハンドルネームと言ふ事ですか? でも、これだけでは分かりませんね。
でも、これは追求する値打ちがあると思います。何とかならないのでしょうか?
私も人の日記を見るとき、さっきまであったのに何故消えてしまうのだろうと思った事があります。そうですか。同日の日記は一つしか載らないのですね。有難うございます。
それを知っていたら日にちをずらして書くんでした。
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