武奈ヶ岳では遭難が多い。
昨年も3月に遭難して5月になって発見された人があったが、今年も 3/24 に行方不明になって、やっと、誰も予想もしなかった所で 4/14 に発見された。
滋賀県在住の T さん(60歳代)は 3/17 に金糞峠から中峠経由で山頂に向ったが、中峠付近で道に迷い、時間を食ってしまい、引き返したと友人に話していたと言ふ。
そして、そのリベンジとして 3/24 に再びイン谷口より山頂に向う。家の留守電に 8 時過ぎに駐車場を出発すると連絡をいれて出発する。その日に帰って来ないので、家族が警察に連絡して遭難したと分かる。
登山届けもなく、詳しいルートも家族に知らせていなくて、捜索隊は堂満岳、中峠、コヤマノ岳を中心に捜索すれど、全く手がかりが無かった。
そして、やっと 4/14 になって、八池谷のオガサカ分岐付近で発見された。誰が発見したか、死因は何かは分からない。
イン谷の駐車場からは、普通予想も出来ない、考えられない場所だ。
しかし遭難にはこんな事が良くあるのも事実だ。
不思議なのは、オガサカ分岐には八雲池の東側、スキー場あとの中間辺りから下りる道があるが、そこから下りたとは考え難い。
すると、山頂に12時頃着いたとしたら、下りに迷ったか?
オガサカ分岐に行くには広谷に出なくてはならない。イブルキに下りたとすれば谷を下り木橋を渡らねばならない。そうまでして広谷にでて、道迷いするだろうか?
それとも、細川越えから谷沿いに広谷に出たのだろうか。或いは東尾根経由か。3/24 と言えばまだかなりの積雪があったはずで、もしこれ等のルートで下って来て、広谷からイブルキに出らずに、わざわざ八淵方面へ向ったとすれば、その途中から尾根を東にとり下って行ったとしか思われない。
広谷から八淵に下って行くと、直ぐ最初の小さい尾根を右(東)に分ける。ここからはカラ岳が近く正面に見える。これを下るとオガサカ分岐の少し上に出る。
そして暫くして2つ目の尾根を越えて道は北に向っているが、この尾根は長尾尾根に連なった境界のおねだ。この尾根を東に下ると七編返しの滝あたりにでる。
多分 T さんはこの何れかの尾根を、自信があって下りたのか、迷ってパニックになって下ったのかは分からないが、この何れかの尾根を下ったのだと思う。
中峠で道に迷う位だから、こんな尾根を自信を持って下りたとはとても思えない。
死因が分かれば、滑落か疲労の果ての凍死かが分かるだろう。
と言ふ事は、イブルキノコバとか広谷の位置関係を良く分からないまま、この尾根の何れかを闇雲に進んだとしか思えない。イン谷の駐車場からは全く反対の方向に進んで行ったのは何故か? 全く理解できない。実に不可解だ。
でも、遭難とはこう言ふ事だと思う。理路整然として、誰が考えても納得出来るように行動すれば、遭難は在り得ない。
それにしても、地元の人で、何回も来ていると思われるのに、何ゆえにこんな遭難になるのか? 何時も残念で仕方がない。
平日の冬場に武奈ヶ岳、堂満岳、釈迦岳を良く単独で登る者です。
今年は堂満岳ルンゼから武奈ヶ岳。3月3日の大津ワンゲルから武奈ヶ岳で比良山系冬山登山は終了しました。
さて遭難事故に関して、冬場は中峠コースのトレースはほとんど無く、ベテランの経験者でも 行きません。
夏場には行けても冬場は危険なコースで良く遭難者が出ています。
金糞峠からコヤマノ岳へ直登をするよう案内しています。
私も2度程、川に滑落した遭難者に遭遇し一緒に下山しました。
今回はオガサカ分岐で発見されたようですが、例えば、釈迦岳から武奈ヶ岳、または八雲ケ原方面に向かわれたと想定し、平日のトレースが消えてる場合には、比良明神迄の周辺で迷子になり易く道 も判りにくいです。
此処でも一度迷子者に出会いました。迷子になったら行ったり来たりグルグル。判断力が落ちるのか直登すると絶壁になると思い込み、その方も分岐方向に下山しようとしてました。ほんの数メートルでの錯覚でした。
天気は快晴でも滑落し骨折でもしたら、逆にとんでもない方向に向かっていましたよ。
目印のテープが有りすぎるのも原因かもしれません。やはり地図と磁石、山岳保険の加入は大切ですね。
こんばんわ
1月、2月と夜間登山幕営して武奈に登ってます。
八雲からスキー跡を直登して頂上からイブルギへおりましたが、広谷にはラッセルを強いられるほどの雪でした。
頂上から中峠の反対側に下るとはおかしな話ですね・・
通常ならイブルギノコバへのルートでしょうね
ただ、冬道でかなり東よりにルートが設定されていました。
そのくだりの、いずれかで滑落してオガサカへ抜けたのかもしれないですね
昼間の晴天で通過してますので、特に危険だとは思わなかったのですが・・
亡くなられ方のご冥福をお祈りいたします
でわでわ
dosanko さん、今日は。 ueda さん、今日は。 コメント有難うございます。
昔はイン谷から武奈へは上林新道はなかったし、八雲が原はスキー場でした。従って中峠経由で行くしかありませんでした。
コヤマノ岳には多いときは2m の積雪があり、わかんも役に立ちませんでした。ですから山スキーを担いで、シールを付けて行ってました。最近は雪が深いときに中峠に行った事はありません。余程体力と時間に余裕が無かったら、矢張り御殿山ルートですよね。
今は上林さんのお陰で新道ができ、雪も昔に比べると少なくなりましたし、特に冬場は楽になりましたね。
武奈登頂が目的なら何故このルートをとらなかったのですかね。2度目はこのルートかもしれませんが。
リヴェンジといふ事ですから、矢張り下りに広谷に出たのでしょうね。元気と時間があれば細川越え経由、しかし、ルートをしっかり認識して広谷に出たとすれば、其処からイブルキを経由して八雲が原に出れるはずです。八池谷なんかに行く訳はありません。
ですから、イブルキに向って下りる途中に道を間違えたと考えた方が可能性がありますね。 最近は akiho さんがロープやテープで冬道の整備をしてくれています。有り難い事です。しかし役に立たなかったのでしょうか。
冬道の尾根ルートは右側に下りて行くと、イブルキの上に出ますが、それをはっきり認識できていなくて、左へ左へと北東に進んでしまって広谷に出たと考えるのが、最もありそうな事だと思います。
そう考えると、何故広谷に出たのか、そしてそこから何故オガサカ分岐方面に行ってしまったのかが分かるような気がします。
しかし、何れの尾根も道がある訳ではなく、雪もまだかなりあったはずで、相当苦労しただろうと思います。パニックになって滑落も考えられますね。
地図、コンパス、保険、これ等は大事ですね。でも、dosanko さんのように良く分かった人は遭難しませんよね。
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