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日曜日に歩くのは平日と比べ、メリットとデメリットがある.
メリットは山中で多くの人と会えることである。足に不安を抱える老人にとっては万一の場合は助けてもらえるのではないかとの安心感の源になる。歩行中間点の峠の茶屋は幸い日曜日なので店を開いており、わらび餅を頂き、居合わせた旅人としばらく歓談した。
デメリットはアプローチのバス便の減少である。特に地域のコミュニティーバスは休日は運休が多い。この日は円成寺(忍辱山)で歩行を終え、宿泊地の柳生まで行こうとしたがバスは2時間待ち、タクシーを頼むと何時に来てくれるか分からないという。日曜日のため奈良市内のタクシー需要が多く、柳生まで来てくれないようだ。
幸い地元の人が軽トラックで宿まで送ってくれた。
滝坂道は奈良市から柳生への街道で柳生十兵衛や宮本武蔵も歩いたと言われる。奈良市街地を外れると直ぐに木立に覆われた苔むした石畳道となる。街道脇には渓流が流れ、石仏が点在する。街道というより散歩道である。しかし、この様な散歩道は首切り地蔵までの間の1時間ほどで、それ以降は歩道や林道を歩くいつもの東海自然歩道となる。
昔、世界一の散歩道と言われるニュージーランドのミルフォード・トラックを歩いたが、滝坂の道はそれに匹敵する散歩道であろう。
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歩き始めて直ぐに右足ふくらはぎに違和感を覚えたので、ペースを落し慎重に歩く。違和感は1日中あったが、痛みが出るほどではなかった。
奈良市から柳生までは20km程なので一日で歩ける距離だが、足の痛み予防と観光のため、この日は中間点の円成寺まで歩き、午後は円成寺参拝と柳生の一刀石見学とした。


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