母校が統廃合で消滅するということで、閉校を記念する会に行ってきた。
当時のワンゲルの仲間たちを誘って行きたかったのだが、連絡がついて来てくれたのは部長一人。
部長には寂しい思いをさせてしまったかな……。ごめんね。
それでも部長とサシで思い出話ができた。
高体連の都大会で大岳山、関東大会では甲武信ヶ岳に登ったこと。
1年後輩は全国大会まで進んだ話(何気に優秀だったんじゃないのか?我々はw)。
奥多摩で熊と遭遇した話とか……。
ワンゲルの部員で親友だったOが4年前に死んだことはなかなか話せなかったが、別れ際にボソッと話した。
一番嬉しかったのは当時ワンゲル顧問の先生の1人とお会いできたことだ。
S先生。在学中に定年を迎えるお歳だったから、今は80の半ばになる。
「いやぁ、定年近くになると生徒の数も多くて……」
と、さすがにこちらのことを覚えてはいらっしゃらなかったが、
「合宿はどこへ行ったかな?」
「北岳です」
「おぉ、北岳か!」
満面の笑顔で、何故かここでギュッと握手をして下さった。80を越えているとは思えない力強い握手だった。
「当時、T先生とN先生も顧問でした。今日はいらしてないようですが……」
と言っても、はっきりとは覚えてらっしゃらない様子。
しかし、
「S先生と言えば、忘れられない話があります。S先生がバリウムを飲んで、その後ひどい便秘に苦しんだというお話……」
と言うと、
「おぉ!そうなんだよ!針金で掻き出したんだ!」
何故かそんな話は覚えてらっしゃるS先生。
懐かしかった……。
もうお会いできないかもしれないが、どうかお健やかに。
そう願わずにはいられない。
他にも、数学を教わったM先生と再会できた。
“教える”ということに徹底していた先生で、正直なところ生徒の多くは反発していたが、そのストイックな教育姿勢には一種尊敬を覚えていた人だ。
正直にその気持ちを話すと、とても喜んで下さった。
「赴任当時、我が校は学力レベルが低かった。それじゃいけないと、大学進学の実績を作るために、生徒が大学に受かるための授業をしてきた。その方針に反対する先生が多くて、孤独な戦いをしていたんだよ」
信念を貫くその姿勢には、やはり頭が下がる。
会の最後は校歌斉唱。
高校の校歌なんて、まったく覚えていなかったが、イントロが始まってみると不思議とメロディが口から出てきた。
今月末をもって我が校の名前は消滅するが、あの頃の思い出はまだ消滅しそうもない。
いい話ですね。
高校閉校とは寂しい話ですが、それがあるからこそ出会えた人、思い出したこと、伝えられたこと。
学校は消えてしまうかもしれませんが、思い出は消えることなく、積み重なってゆくもの。ちょっと掘り起こしてみればたちまち姿を現すものですね。
こんばんは〜
同期は部長だけ、3年間で在学期間がかぶってた卒業生もいなかったのでほとんど話す相手もいませんでしたが、行って良かったです。
高校時代ってちょっと特殊な時期かもしれませんね。
今現在の自分の考え方や趣味嗜好、高校時代に形成されたものが少なくない気がします。
なんたって登山デビューは高校の時だしねぇ!
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