キツイ登りというと、いろんな条件があるので一概にどこが一番キツイとも言い切れないけど、
例えば道の傾斜の厳しさを数値化したら、急登の一側面を示す指標となるんじゃなかろうかと、そんなことを考えた。
例えば、日本三大急登と言えば、
・烏帽子岳、ブナ立尾根
・甲斐駒、黒戸尾根
・谷川岳、西黒尾根
の三つ。
これらの登りの標高差と距離とをザックリ出してみる。
・ブナ立尾根:標高差1,250m、距離4km
・黒戸尾根:標高差2,500m、距離10km
・西黒尾根:標高差1,200m、距離5km
これを比にして比較すればいいのだが、ただ比にしたのではピンと来ないので、
「1歩あたりどのくらいの高さを登るのか?」
を目安に換算してみることにした。
1歩の幅は60cmとした(登山の歩幅としてはちょっと広めだけども)。
換算後の値の単位はcm。
この“1歩あたりに登る高さ(cm)”を表す単位を、厳しい訓練をやることでは定評のあるトム・フォスの名にちなんで、“hos”と呼ぶことにした。
“height / one step”の略でもある。
三大急登のhos値は以下の通りだ。
・ブナ立尾根・・・18.75 hos
・黒戸尾根・・・15.00 hos
・西黒尾根・・・14.40 hos
ブナ立尾根がブッチギリだった。一歩で18cm強というのはスゴイ。
エスカレーターの段差が20hosくらい。エスカレーターよりやや緩い登りというくらいの傾斜だ。
平均してこの値なので、場所によってはそれ以上だろう。エスカレーターなら勝手に登ってくれるから良いか、4kmも延々と登るとなれば極めて急登と言って間違いない。
黒戸尾根と西黒尾根はほぼ同じ。
一般的な駅の階段が15〜16hosなので、それと同等。しかし駅の階段が5kmとか10km続くのだと考えると、キツさがなんとなく想像つくのではないだろうか。
今後は登った山のhos値を計算してみて、キツさの指標として記録してみようかな。
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