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雨の止み間にまたまた小滝を訪ねた。水量は増して音立てて流れていた。あじさいの花も増え丁度見頃になっていた。
小滝の由来が二上山の「あまんじゃくの星取り石」伝説にちなむのが面白く思った。星を取ろうとしたあまんじゃくが、二上山のてっぺんに石をたくさん集めて来ては高く積み上げて、その上に乗ってほうきを掲げて星を取ろうとしたが、もうちょっとのところで一番鶏が鳴き、星は消えて、悔しがったあまんじゃくが地団駄を踏むと、積み上げた石の塔はガラガラと崩れて転げ落ちた。その震動で小滝が出来た、と言い伝えがあるらしい。
二上山の「天邪鬼の重ね岩」の看板には、二上山山頂の西北部に天邪鬼の重ね岩と呼ばれる大小の岩石が多量に散乱している場所があります。これは昔、天邪鬼が天に昇ろうとして岩や石を高く積み上げ、あと杓子の柄の長さだけ積めば天に届くというところで岩が足らなくなり、岩を取りに下に降りたそのすきに日頃から仲の悪い山の天狗が、「こんな奴を天へ昇らしたらどうもならん」と思いエイッとばかり積み上げた岩や石を一挙に突き崩してしまったためと伝えられています。と書かれている。
小滝の懸かる背後の山の名が岩柄山で、山つづきに大崩山と言う山があり、その先、二上山へとつながっているが、あまんじゃくの伝説に重なって来る様な気がした。ひょっこり現れる小滝のあじさい守のオッチャンも、頭のなかで何だか伝説のヴェールを帯びて来て、小滝の味わいは増すのだった。
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